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最終更新日:2022-03-16

ルート配送ドライバーの仕事は楽しいがきついが

トラQ編集部
ルート配送ドライバーの仕事は楽しいがきついが
トラック会社の仕事の代表的なもので、ルート配送というものがあります。

言葉だけは聞いたことがあるかと思いますが、その内容はぴんとこないかもしれません。

ルート配送の仕事は文字通り、決まったルートで配送をする仕事なのですが、その内容は多種多様です。

その影響なのか、ルート配送に関する情報サイトでは、「楽しい」と言われているものもあれば「きつい」と言われているものもあり、評価も様々ですが実態はどうなのでしょうか?

この記事では、そんなトラック会社のルート配送の仕事について以下の項目に分けて解説しています。

・ルート配送の仕事内容
・ルート配送が楽しいと言われる理由
・ルート配送がきついと言われる理由
・ルート配送の仕事は楽しいのか、きついのか、その結論


〇この記事は以下のような方にお勧めです。
・ルート配送に興味がある人
・トラック会社へ就職を考えている人
・車の運転が好きな人


〇この記事は以下のような方にはお勧めできません。
・トラック会社の仕事に興味がない人
・車の運転が嫌いな人
・仕事にこだわりがない人




【目次】
1.トラック会社のルート配送の仕事とは?
 1-1.ルート配送の仕事の内容とは?
 1-2.ルート配送の仕事あれこれ
 1-3.トラックから見るルート配送
2.ルート配送の仕事が楽しいと言われる理由は?
 2-1.楽しいと言われる代表的な理由
 2-2.ルート配送の仕事が楽しいと言われるトラック会社の特徴とは?
 2-3.ルート配送の仕事が楽しくなるためには?
3.ルート配送の仕事がきついと言われる理由は?
 3-1.ルート配送の仕事がきついと言われる代表的な理由
 3-2.ブラックである可能性は?
 3-3.何がきついのか原因究明を
4.結論!トラック会社のルート配送の仕事は楽しいかきついか



トラック会社のルート配送の仕事とは?

トラック会社のルート配送の仕事とは?
ルート配送とは、決まったルートで配送する仕事ですが、具体的にどのような仕事内容なのでしょうか?

先ずはルート配送の仕事について、詳しく見ていきましょう。

ルート配送の仕事の内容とは?


ルート配送の仕事は、決まった日時に契約している個人や店舗、会社に荷物を届けることで、代表的なものとして、コンビニやスーパーなどへの商品の配送が挙げられます。

【関連ページ】 冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい

他にも工場への資材や病院や薬局への医薬品、クリーニング店の集荷配送、自動販売機へ飲み物の装填などがありますが、近~中距離の配送が殆どです。

いずれのルート配送の仕事も、正確さや丁寧さは当然のこと、時間通りに配送しなければなりません。

しかし、仕事そのものの難易度は低く、未経験者でもやり方さえ覚えてしまうと、すぐに一人前に働けるのです。

他のトラック会社の配送の仕事と違い、一日ですべき仕事内容が決まっているので長時間業務に携わることは少ないものの、配送先や荷物によっては早朝や夜間などに勤務することもあります。

そんなルート配送の大まかな仕事の流れは以下の通りです。

・出社・・・先ずは出社し、アルコールチェックやトラックの点検、その日のルートや時間を確認します。

・積み込み・・・ルートに沿った荷物をトラックに積み込みます。配送先や荷物によっては、配送中の温度・湿度に注意しなければなりません。

・配送・・・ルートに沿って配送します。配送時間には到着しなければなりません。

・帰社・・・その日の配送報告やトラックの点検、翌日の配送ルートの確認などを行います。


ルート配送の仕事あれこれ


ルート配送の仕事は多種多様ですが、それぞれに特徴があります。

代表的なルート配送の仕事内容は以下の通りです。

〇コンビニ・・・商品の回転が早いので、混雑する食事時を避けながら24時間に2~3回配送する店舗も少なくありません。

また、駐車スペースがない店舗や近隣に同じコンビニがある場合などは、事故や配送ミスに注意する必要があります。

【関連ページ】 食品配送のルートドライバーとは仕事内容と業務の特徴を解説


〇スーパー・・・コンビニと違い、頻繁に配送する必要もなく、駐車スペースも気にする必要はありません。

しかし、複数のトラック会社が配送に来ますので、場合によっては待機時間が発生します。

また、商品の品数によっては、検品に時間が掛かることもあります。

【関連ページ】 スーパーやコンビニのルート食品配送ドライバーの仕事内容とは?


〇病院・・・医薬品を扱いますので、絶対に配送ミスがあってはならないルート配送の仕事です。

また、診察や手術に影響が出てはいけませんので、配送時間が遅れることがあってもいけません。

【関連ページ】 医薬品を運ぶルート配送ドライバーはどんな仕事内容か


〇自動販売機・・・商品の補充が仕事ですが、他のルート配送と違いフレックスタイム制を導入しているトラック会社が増えています。

自動販売機の設置場所によって売れ行きに違いがありますから、慣れてくるとより効率よく配送できるようになります。

【関連ページ】 自販機ルート配送ドライバーはどんな仕事?やりがいや魅力を紹介!


〇クリーニング・・・クリーニングの集荷、配送が仕事です。
比較的配送時間には余裕があるのが特徴です。


トラックから見るルート配送


ルート配送の仕事は、内容に応じて使用するトラックが違います。

トラック毎にどのようなルート配送の仕事があるのか、見ていきます。

〇小型トラック(~3t)・・・小回りが効き、狭い道路でも走行できるサイズです。

市街地などの店舗や個人宅の配送に使われます。

荷物はコンビニや家電製品、生活雑貨など。

【関連ページ】 小型トラックの仕事はどうなの?未経験者や女性におすすめ!


〇中型トラック(4t)・・・小型トラックより一回り大きいため、運転には慣れが必要なサイズです。

配送する荷物は、小型トラックと大差はありません。

2017年3月に運転免許制度が変わり、2007年6月1日までに普通免許取得者は、普通免許で4tトラックの運転が可能です。

【関連ページ】 中型トラックドライバーの仕事内容ときついところ・楽しいところは?


〇大型トラック(4t~)・・・迫力満点の大型トラックのルート配送では、工場への資材や大量の飲料品など重い荷物を運びます。

【関連ページ】 大型トラックドライバーはきつい?仕事内容を解説

ルート配送の仕事が楽しいと言われる理由は?

ルート配送の仕事が楽しいと言われる理由は?
ルート配送の仕事は、楽しいと言われています。

楽しく仕事ができることは、思い通りにならないことが多い現代では、非常に幸せなことです。

では、どのような点が楽しいのでしょうか?

楽しいと言われる代表的な理由


ルート配送の仕事は楽しいと言われる代表的な理由は、以下の通りです。

〇労働時間が固定・・・長距離トラック配送の仕事と違い、1日の仕事が明確で労働時間が短い傾向にあるため、プライベートを重視する人にとっては魅力的な仕事と言えます。

【参照】厚生労働省 3章 運送業における労働時間と働き方に関する調査


〇安定して稼げる・・・ルート配送の仕事では、固定給であることが一般的です。

つまり、歩合制であるトラック配送の仕事と比べ、安定した収入が見込めることも魅力の1つと言われています。

【参照】全日本トラック協会 2019 年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態


〇しっかり休みがとれる・・・ルート配送の仕事は明確であるため、トラック会社としても計画が立てやすいと言う特徴があります。

従って、休みもしっかりと計画通りに取得することができます。

年間休日120日取得できるトラック会社も数多くあります。


〇クビになりにくい・・・ルート配送の仕事は、どのような世の中であってもなくなることはありません。

また、トラックドライバーが慢性的に不足しているため、一度就職すると滅多なことではクビになることはない、と言われています。


他にも、ノルマがないことや煩わしい人間関係に巻き込まれにくいこと、自分のペースで仕事ができることなど、ルート配送の仕事が楽しい理由は沢山あります。

楽しい理由を挙げてみると、一つのキーワードが浮かんできます。

そのキーワードとは「安定」

安定して稼げる、安定した仕事内容、安定した休み。

ルート配送の仕事が楽しい理由の根底にあるものは、安定したライフワークバランスによる安心感と言えます。

ルート配送の仕事が楽しいと言われるトラック会社の特徴とは?


ルート配送の仕事が楽しい理由を列挙しましたが、休日や労働時間に関する項目などは、トラック会社によって大きく左右されます。

つまり、就職するトラック会社が、ルート配送の仕事が楽しいかどうか決まる要因の1つになるということです。

では、ルート配送の仕事が楽しくなるトラック会社の特徴を見ていきます。

〇利益がしっかり出ている・・・正確には、無理のない配送スケジュールで利益がしっかり出ているトラック会社です。

トラック会社が安定しているので、楽しくルート配送の仕事ができる可能性は高いですが、社外の人間からは分かりにくいのが難点です。


〇求人がなかなか出ない・・・ルート配送は人手不足と言われている中、求人がなかなか出ないトラック会社は、従業員が辞めにくいトラック会社ということです。

つまり、従業員が楽しくルート配送の仕事ができている証拠であり、優良なトラック会社と捉えられます。


〇時間指定が厳しくない・・・時間指定が厳しいルート配送の場合、どうしても時間に追われがちになり、楽しむ余裕がなくなります。

具体的には、備品や消耗品のルート配送は、比較的時間指定が厳しくないので、これらを中心に扱っているトラック会社は狙い目と言えます。


〇回る件数が少ない・・・回る件数が多い場合、時間指定が厳しい場合同様配送に追われ、楽しむ余裕がなくなります。

一般的に1日のルート配送は、10件程度と言われています。


以上のようなトラック会社では、ルート配送の仕事が楽しくなる傾向が強いので、仕事内容の説明を詳しく聞くなどして、チェックしておくことをお勧めします。

ルート配送の仕事が楽しくなるためには?


ルート配送の仕事が楽しくなるためには、上記の特徴があるトラック会社に就職することが一番近道と言えます。

しかし、特徴に当てはまらないトラック会社のルート配送は、楽しくないとは一概に言えません。

そもそも「楽しい」の感覚は、人それぞれです。

例えば、時間に追われる仕事を楽しいと感じる人も中にはいます。

そのような人は、時間指定が厳しくないルート配送の仕事をしても物足りなく、楽しいとは感じないでしょう。

つまりは、自分に合ったトラック会社に就職することが大事であり、そのためにも自身がどのようなことを楽しいと感じるのかを明確にしておく必要があります。

ルート配送の仕事がきついと言われる理由は?

ルート配送の仕事がきついと言われる理由は?
ルート配送の仕事は、楽しいと言われる一方で、きついとも言われています。

ルート配送のトラックドライバーが慢性的な人手不足となっていることからも、ルート配送がきつい仕事という一面もあると言えます。

では、ルート配送のどのようなところがきついと感じるのか、見ていきましょう。

ルート配送の仕事がきついと言われる代表的な理由


ルート配送の仕事がきついと言われる代表的な理由は、以下の通りです。

〇残業が多く、拘束時間が長い・・・ルート配送の仕事では、予めスケジュールが組まれており、それに沿って配送しますが、天候不順や交通渋滞、配送先の都合などでスケジュール通りに行かないことも多くあります。

そういった諸事情により時間が押してしまい、結果として拘束時間が長くなることもしばしばあるようです。

仕事が終わってからのプライベートを充実させたい人にとっては、不意な残業発生は大きなストレスとなります。


〇時間に追われる・・・配送時間が押してしまうと、取引先にも迷惑を掛けてしまうので、ルート配送の仕事は、時間との勝負であり、それがプレッシャーに感じる人は少なくありません。

特に、時間厳守のルート配送の仕事では、常に時間に追われる感覚になり、それが精神的にきつく感じる人もいるようです。


〇ルーティンワークがきつい・・・ルート配送の仕事は、日々同じことを繰り返すので、変化を好む人にとっては精神的にきつい仕事と言えます。

また、ルート配送の仕事は、未経験者でもすぐに覚えられる仕事であり、特別なスキルも必要ありません。

言い換えると、日々の仕事を通してスキルアップすることがないため、自己成長を望む人にとって、ルート配送は物足りない仕事と言えます。


〇体力的にきつい・・・ルート配送の仕事は、積み込みから配送まで基本的に一人でこなさなければなりません。

特に小型トラックの場合、機械を使わず手作業での積み込み、配送であることがほとんどであるため、体力的にきつい仕事と言えます。

また、ルート配送の仕事は、猛暑日の日中や冬の明け方などであっても時間通りに配送しなければならず、天候や時間帯によってはさらに体力が削られることもあります。


〇孤独がきつい・・・基本的に拘束時間の殆どが、一人で過ごすことになります。

一人で仕事をするということは、マイペースで進められる反面、不測の事態などにも一人で対処しなければなりません。

特に就職後慣れるまでは、一人での仕事が精神的にきつく感じる人もいます。

また、チームやグループで何かを成し遂げたいと思っている人にとっても、苦痛に感じる仕事と言えます。


〇給料が安い・・・安定した収入が見込めるルート配送の仕事ですが、その反面、金額は高くないようです。

給料が安いことは、ルート配送のトラックドライバーが慢性的な人手不足になっている要因の1つと言われています。

最近では、随分と改善されているトラック会社もあるようです。


〇突然休みづらい・・・トラック会社では、予め配送スケジュールが組まれているので、計画通りの休暇は取りやすい反面、体調不良などで突然休みたくとも休めないことがあります。

また、いかなる日であってもルート配送の仕事が欠かすことができないので、暦通りに休日を取ることはできません。

ルーティンワークや孤独、給料などは、同じ理由で楽しいと感じる人もいるので、やはりその人の感覚が大事と言えます。


ブラックである可能性は?


楽しいと感じる場合と同じように、就職するトラック会社で、ルート配送の仕事がきついかどうか決まる部分があります。

例えば、就職するトラック会社が、ルート配送スケジュールを過密に組んでいたとしたら、時間に追われる毎日を送ることになります。

また、過密スケジュールを組むようなトラック会社であれば、離職率も高く、常に人手不足でしょうから、一人当たりの配送件数は多くなり、その結果拘束時間は常に長くなります。

突然の休暇は当然取れるはずもなく、どんなに体調が悪くとも過密スケジュールをこなさなければならず、それでも給料は安い…これでは、どんなにルート配送の仕事が好きであってもきつく感じます。

そして、そんなブラックなトラック会社も中にはあります。

就職してからブラックであることに気が付いても、後の祭りなので、面接や会社訪問の際に見極める必要があるでしょう。

仕事内容の説明や質問するなどして、きついと感じる理由に該当しないかチェックすることをお勧めします。

何がきついのか原因究明を


きついと感じる一因として、就職したトラック会社がブラックであることが挙げられる一方で、楽しいと感じる時と同じように、個人の感覚によるところも大いにあります。

従って、自身がどこをきついと感じるのか明確にしておかなくてはなりません。

そして、それはトラック会社によるものなのか、それとも自分の感覚によるものなのか、分けて対策を講じる必要があります。

トラック会社によるものであれば、要求を出すことで改善する可能性はあるでしょう。

自分の感覚によるものであれば、創意工夫をすることできついと感じなくなるかもしれません。

例えば、体力的にきついと感じるのであれば、日頃から体を鍛えることで同じ仕事でも、きつくなくなります。

大事なことは、きついと感じるのであれば、それを改善する対策を講じることです。

結論!トラック会社のルート配送の仕事は楽しいかきついか

結論!トラック会社のルート配送の仕事は楽しいかきついか
ルート配送の仕事が楽しいか、きついかは、就職するトラック会社によるところがあります。

さらには、感覚は人それぞれなので、自分がどのようなことを「楽しい」、「きつい」と感じるのかも大きな要素となるものの、一般的にルート配送が楽しいと感じやすい人、きついと感じやすい人は以下の通りです。

〇ルート配送が楽しいと感じやすい人
・何事も前向きに捉えていく人
・安定を求める人
・不規則なこと、変化が苦手な人
・プライベートを充実させたい人
・マイペースな人


〇ルート配送がきついと感じやすい人
・ネガティブな人
・刺激を求める人
・プレッシャーに弱い人
・チームで何かを成し遂げたい人


サイズの合っていない洋服は意味がないのと同じように、仕事と性格が合っていなければ、どんなに楽しい仕事でも、きつく感じてしまうものです。

まずは、ルート配送の仕事が自身に合っているかどうかからチェックしていくことをお勧めします。

そして、合っていないからルート配送の仕事は向いていないと結論付けるのではなく、どうすれば楽しく仕事ができるのかを考えていくことで、より良い生活が可能になるでしょう。

【関連ページ】 【トラQ】ルート配送ドライバーの求人情報
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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