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最終更新日:2021-11-01

冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい

トラQ編集部
冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい
冷凍車や冷蔵車は、私たちの生活に欠かせない存在ですよね。

また、配送ドライバーはコンビニや宅急便など、トラックの中でも日常的によく見かけるトラックです。

トラックドライバーを仕事とするのであれば、トラックの仕組みなど気をつけるポイントを知りたいですよね。

・冷凍車には大きく分けて3つのタイプに分かれます
・タイプによって適した荷物、管理方法が違います
・配送ドライバーは大きく分けて3つのタイプがあります
・ルート配送、宅配ドライバー、引越しドライバーがあります
・冷凍車も配送ドライバーも多くは朝出勤して1日で仕事が完結します


色々なトラックの仕事を知っていることで、自分がどのタイプに向いているのかが分かりますよ。

今回は、冷凍車と冷蔵車の仕組みと、配送ドライバーの仕事について紹介いたします。







【目次】
1.冷凍車や冷蔵車について詳しく知りたい
 1-1.冷凍車の種類は低温車と中温車の2種類
 1-2.冷凍方式は機械式・窒素式・蓄冷式の3種類
 1-3.冷凍車ドライバーとして気を付けること3つ
 1-4.給与は「冷凍車」などの種類では変わらない
2.配送ドライバーの仕事が知りたい
 2-1.ルート配送は決まった場所と時間に同じものを届ける
 2-2.ルート配送のメリット・デメリットを知りたい
 2-3.ルート配送がどういう人に向いているか知りたい
 2-4.宅配ドライバーの仕事内容を知りたい
 2-5.宅配ドライバーのメリット・デメリットを知りたい
 2-6.宅配ドライバーがどういう人に向いているか知りたい
 2-7.引越しドライバーの仕事内容を知りたい
 2-8.引越しドライバーのメリット・デメリットを知りたい
 2-9.引越しドライバーがどういう人に向いているか知りたい
3.冷凍車の特徴と配送ドライバーの仕事についてのまとめ

冷凍車や冷蔵車について詳しく知りたい

冷凍車や冷蔵車について詳しく知りたい
冷凍車と冷蔵車という区別はなく、冷凍車に二つ種類があります。

低温車と中温車です。

中温車といっても、ホカホカに温まっているわけではありません。

冷凍車よりも温度が高いというだけで、ちゃんと中は冷えます。

・低温車が「冷凍車」
・中温車が「冷蔵車」


このように区別できます。

冷凍車の種類は低温車と中温車の2種類


低温車はマイナス25度まで、中温車はマイナス5度まで冷却できるようになっています。

例えば低温車は温度の調節をして、マイナス5度にして中温車としての使用も可能です。

低温車の方が、状況に合わせて温度を変えられる利点があります。

低温車が運ぶ荷物は、主にアイスクリームやマグロなどの魚介類です。

中温車が運ぶ荷物は、精肉や野菜、卵などに適しています。

冷凍車の種類温度運ぶもの
低温車-20度アイスクリームやマグロなど
中温車-5度精肉や野菜など


冷凍方式は機械式・窒素式・蓄冷式の3種類


冷凍車には、温度設定の違いに2パターンあることがわかりました。

では、次に冷凍車をどのような方法で冷やすか、見ていきましょう。

冷凍車の冷やし方には3種類の方法があります。
・機械式
・窒素式
・蓄冷式


この3つの冷却方法を順にご説明します。

機械式の仕組みはでっかいエアコン

冷凍車の庫内を冷却する動力は二つ種類があります。
・直結エンジン
・冷却機専用エンジン


直結エンジンは車を動かすエンジンを使って、荷台を冷やします。

車のエアコンと仕組みは同じです。

直結エンジンのデメリットは、車のエンジンを停めてしまうと、荷台の冷却機能も止まる点です。

その場合の解決策として、スタンバイを使用します。

スタンバイとは
外部からの電源で、電動モーターを動かす補助装置のことを言います。外部の電源があれば、エンジンを切って停車中でも、庫内を冷やすことが可能です。


外部からの電源供給ができない場合、休憩中もエンジンを止められません。

冷却専用のサブエンジンは、車のエンジンを止めても冷却用のエンジンが庫内を冷やし続けてくれます。

デメリットは、ひとつのトラックに二つのエンジンを使用するので、燃料費のコストがかかる点です。

機械式の冷凍車は、距離や時間に制限がないので、ドライバーが1番扱いやすい冷凍車と言えます。

窒素式の仕組みと特徴

液体窒素を使用して、庫内を冷やす方法です。

マイナス40度まで冷やせるので、特に傷みやすい大きなマグロやアイスクリームなどに適しています。

窒素式の冷凍車は、冷却能力が非常に高いことがメリットです。

しかし、液体窒素のコストがかかることがデメリットと言えるでしょう。

窒素式冷凍車の注意点

液体窒素が充満している庫内にすぐ入ると、ガス中毒になってしまいます。

十分な換気を行ってから荷下ろしするように気をつけましょう。

蓄冷式(保冷)の仕組みと特徴

蓄冷式の冷凍車は、荷室全体が断熱材で覆われています。

冷凍板を先に凍らせておいて、それを庫内に入れることによって、低温状態を保つ仕組みです。

ドライバーが庫内における温度の調節はできません

蓄冷式や中温車には温度や時間の制限がある分、初期投資が比較的安く済ませられます。

使用方法が決まっている場合は、コストを押さえられるので有効ですね。

メリットはエンジンが止まっていても、急激な温度変化がない点です。

デメリットは、時間がかかる遠距離には不向きで、温度を一定に保てない点です。

冷凍車ドライバーとして気を付けること3つ


まずは、自分が運転している冷凍車の仕組みを知る…これが大切です。

意外にも、自分が乗っている冷凍車の仕組みを知らずに運転しているドライバーも、少なからずいるようです。

それぞれの冷却方法を知ることによって、休憩時の対応も変わってきます。

冷凍車は食品を扱う場合が多いので、特に衛生管理は徹底しましょう。

蓄冷式の冷蔵車で8時間も運転していたら、温度を適切に保てません。

体力勝負!休日は身体を休めよう

冷凍車のドライバーは荷下ろしの作業が多いので、体力が必要です。

会社を選ぶ際には、体力を回復させるために、しっかりと休日が取れるかどうかもチェックすると良いでしょう。

冷凍車のメンテナンスをお忘れなく

1週間に1度は庫内をきれいに拭いて衛生を保ちましょう。

ドレンホースが詰まっていないかのチェックも必要です。つまっていたら取り除きましょう。

部品の故障は、冷却機能を低下させ、商品の品質が保たれません

運転前・運転中・運転後に必要なこと

冷凍車は外気の影響を非常に受けやすいので、外気の変化によって、庫内の温度設定も変えましょう。

・配送前に、庫内を冷やして適切な温度にしておく
・荷物の出し入れは手早くして、庫内の温度変化を最小限に


蓄冷式は前もって庫内を冷やす必要はありません。

冷凍車は、主に食品を運送します。品質が劣化しないように、常に気をつけなくてはいけません。

徹底した温度管理で、荷物が傷まないような工夫が必要です。

給与は「冷凍車」などの種類では変わらない


「冷凍車」トラックのドライバーだからという理由で、給料が変動することはありません。

「冷凍車」のドライバーになるために必要な資格は特にありません

しかし、冷凍車の大きさによって、必要な自動車免許が必要です。

給与はトラックの大きさによって変わります。

冷凍車にも、サイズはさまざまです。

トラックの大きさと配送パターンによって給料は決まるとことが多いでしょう。

トラックドライバーの平均年収

トラックドライバーの平均年収についてまとめておきます。

トラックの種類平均年収
一般的なトラックドライバー350~490万円
長距離トラックドライバー400~750万円
大型トラックドライバー400万円前後
中型トラックドライバー380万円前後


トラックドライバーの年収は、おおよそ350万円から490万円です。

ちなみに、長距離トラックドライバーの年収は400万円から750万円と平均より高めであることがわかります。

移動距離や拘束時間などの関係で、長距離トラックドライバーの年収は高くなっています。

大型トラックのドライバーは400万円前後、中型トラックドライバーは380万円前後が一般的です。

大型などの免許を持っていたり、長距離で時間の拘束が長かったりなどによって、給与は多くなる傾向にあります。

しかし給与や、福利厚生の充実度などは、会社によって様々です。

比較的従業員数が多い会社は福利厚生が充実していることが多く、休みも取りやすいようです。

同じ仕事内容でも、会社を変えるだけで今より働きやすい環境になるかもしれませんね。

配送ドライバーの仕事が知りたい

配送ドライバーの仕事が知りたい
配送ドライバーとは、「配送業務」を行うトラックドライバーのことを言います。

配送とは
荷物を集め配達すること。


配送業務にも様々な種類があります。

ルート配送とは、決まった取引先のところに荷物を集配します。宅配ドライバーは、毎回違うところに荷物を届ける仕事です。

引越しドライバーは引越し業務を行う仕事です。

では、それぞれ解説していきます。

配送ドライバーの種類仕事内容
ルート配送決まった取引先の荷物を同じルートで集配する
宅配ドライバーエリアごとに担当が決まっていて、毎回違う場所に荷物を届ける
引越しドライバー引越しの荷物を梱包してトラックに積み込み、目的地まで運ぶ


ルート配送は決まった場所と時間に同じものを届ける


ルート配送の仕事は、個人・会社・店舗など、決まった場所、時間に、同じものを届ける仕事です。

トラックドライバーというと、基本的に一人での仕事するイメージをする方が多いと思います。

しかし、はじめてトラックドライバーの仕事をする場合、まず先輩と二人でルート配送から始めることがあります。

そして仕事を一通り覚えたら、一人で仕事をするというパターンです。

ルート配送に慣れてくると、ほかの部署に回ることもあります。

トラックドライバーの基本が学べるのがルート配送であるといっていいでしょう。

ルート配送ドライバーの1日のタイムスケジュール

ルート配送ドライバーの一日の仕事の流れをお伝えします。

・朝出勤してアルコールチェックをする
・荷物を積む
・荷物を決まった場所、時間に届ける
・担当している箇所が終わったら、会社に戻って帰宅


自販機を回る場合、1日にたくさんの自販機を回ります。

コンビニは生鮮食品を扱うので、1日で同じコンビニに2度3度回ります。

トラックドライバーの仕事の中でもサラリーマンのように、おおよそ1日の行動が決まっているのが特徴です。

ルート配送のメリット・デメリットを知りたい


ルート配送のメリットとデメリットをまとめます。

メリット
・決まった時間に働く環境がある
・休みが固定されている場合が多い
・普通免許で仕事ができる(大きさによっては中型免許も必要)
・トラックドライバー未経験でもはじめやすい
・拘束時間が決まっていて、残業も少ないので女性も働きやすい
・収入が安定している


毎日同じ業務内容を、時間を守って行うことが好きな人には向いている仕事です。

デメリット
・荷物の積み下ろし作業があるので、体力勝負
・会社によっては夜配送する場合もあるので昼夜逆転することもある
・必要最低限のコミュニケーションが必要
・いつも同じ仕事
・時間厳守


毎日同じことの繰り返し、それに苦痛に感じる人には向かない職業といえます。

ルート配送がどういう人に向いているか知りたい


ルート配送が向いているタイプの人はこんな人です。

・いつも同じ仕事をこなすのが好きな人
・トラックドライバー初心者
・サラリーマンのような生活スタイルが好きな人


トラックドライバーを仕事にしたいとお考えの方には、ルート配送から始めることがおすすめです。

宅配ドライバーの仕事内容を知りたい

宅配ドライバーの仕事内容を知りたい
宅配ドライバーは、私たちに一番身近な宅配便のお兄さん、お姉さん、おじちゃんです。

宅配ドライバーは、エリアを区切って担当を決めることが多くあります。

インターネット通販の普及によって配送業者は、宅配ドライバーの確保が重要視されています。

それだけ、社会に必要とされている仕事です。

宅配ドライバーの1日のタイムスケジュール

宅配ドライバーの1日の仕事の流れを解説します。

・朝出勤してアルコールチェックをする
・所属している集荷センターで自分の担当エリアの荷物を確認する
(仕分けをすることもあります。)
・配達する荷物について、配送順を考えながら積む
・配送ルートを考えながら手際よく回る
・コンビニや会社などを回って集荷作業
・再配達に応じる
・自分のエリアの配達が終わると1日の仕事終了


効率よく配達できるように、自分で配達ルートを考える工夫が必要です。

また道に詳しくないと、スムーズな配達が難しい面もあります。

宅配ドライバーのメリット・デメリットを知りたい


宅配ドライバーのメリットとデメリットをまとめます。

メリット
・普通免許でできる。(大きなトラックの場合中型免許が必要な場合もある)
・朝から働いて、夜には仕事が終わる
・残業が少ない
・いろいろな人とコミュニケーションがとれる


デメリット
・たくさんの数を配達するので荷物の集配に体力が必要
・毎回違う人とコミュニケーションをとらなくてはいけない
・時間指定や、再配達など臨機応変力が必要


様々な状況を総合的に判断する力が必要になります。

宅配ドライバーがどういう人に向いているか知りたい


宅配ドライバーに向いている人はこんなタイプの人です。

・知らない場所の知らない人に荷物を届けることが好きな人
・コミュニケーションをとるのが好きな人
・はじめてトラックドライバーをする人
・丁寧な作業が好きな人


最近では、各家庭に宅配ボックスを設置するなどして、再配達の手間が減るようになってきました。

昨今、宅配ドライバーは非常に需要のある仕事です。

引越しドライバーの仕事内容を知りたい


引越しドライバーの仕事は、引越し荷物を希望の場所に送り届けます。

荷物の積み下ろしや、お客様にかわって荷物をまとめることもあります。

何より重たい家具などを運ぶので、体力が必要です。

研修で、荷物の梱包方法や移動方法を学びます。

引越しドライバーの1日のタイムスケジュール


引越しドライバーの1日の仕事の流れを解説します。

・会社に出社しアルコールチェック
・今日のお客様の引越しスケジュールの確認
・お客様の家に向かう
・到着後、傷をつけないように壁などに養生する
・大きな荷物(冷蔵庫やたんすなど)を運び出す
・すべての荷物をトラックに積み込む
・引越し先の家まで荷物を運ぶ
・引越し先の家でも、同様に壁に養生をして大きな荷物を運ぶ
・すべての荷物をお客様の家の中に入れ終えたら仕事終了


遠距離の引越しの場合、運転距離も、拘束時間も多くなります。

近距離の引越しの場合、2件回ることもあります。

引越しドライバーのメリット・デメリットを知りたい


引越しドライバーのメリットとデメリットをまとめます。

メリット
・採用基準がやさしい
・お客様に感謝される


デメリット
・荷物に傷つけると自己負担であることが多い
・重たい荷物を運ぶので腰を痛めやすい
・すごく疲れる


引越しドライバーがどういう人に向いているか知りたい


引越しドライバーに向いている人はこんなタイプの人です。

・力自慢
・体を動かしてお金を得たい人
・体力をつけたい人
・丁寧な梱包作業ができるひと
・お客様とのコミュニケーションを楽しめる人
・チーム作業が好きな人


短期のアルバイトが多いので正社員は、チームの統率を図り仕事を教えていきます。

チームで動くことが苦手な人。

一人の方が気楽で好きというひとには向いていない仕事と言えます。

逆に、お客様とのコミュニケーションをとるのが好きで、チームでがんばることが好きな力持ちに向いている仕事です。

冷凍車の特徴と配送ドライバーの仕事についてのまとめ

冷凍車の特徴と配送ドライバーの仕事についてのまとめ
冷凍車の特徴と配送ドライバーの仕事についてまとめます。

冷凍車まとめ
・冷凍車には「低温車(冷蔵車)」と「中温車」の2種類ある
・冷凍車の冷却方法は、機械式と窒素式と保冷式に分かれている
・冷凍車を運転する時は、徹底した温度管理が必要
・どのタイプの冷凍車に乗っているかを知って、適正に温度管理をして運ばないといけない


配送ドライバーまとめ
・配送ドライバーは、ルート配送、宅配ドライバーは、引越しドライバーがある
・ルート配送の仕事内容は決まった場所、時間に同じものを運ぶ
・人とのコミュニケーションが好きな人には向いている
・宅配ドライバーは、担当エリアが決められており、そのエリアのお客様に荷物を届ける
・コンビニや会社へ出向いて集荷もする
・引越しドライバーはお客様の荷物を積み込んだのち、引越し先まで運び、引越し先の家まで荷物を届ける仕事
・冷蔵庫やたんすなどの重い荷物を運ぶため技術と体力が必要
・アルバイトが多いので、正社員はチームをまとめて仕事を教えなくてはいけない
・チームで仕事をする人に向いている


冷凍車のドライバーも、配送ドライバーも給与面の差はありません。

トラックドライバーの平均的な給料額と言えます。

トラックドライバーの仕事も、人によって向き不向きがあります。

どの仕事も、長距離トラックドライバーのように拘束時間が長くないので、はじめてのトラックドライバーとして経験を積むのに最適なのではないでしょうか。

トラックドライバーの種類をたくさん知って、自分のよりよい仕事探しに活かしていきましょう。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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