最終更新日:2022-03-18
大型トラックドライバーはきつい?仕事内容を解説
運転が好きな人であれば、一度くらいは大型トラックドライバーの仕事に興味を持った経験があるのではないでしょうか。
しかし、「きつい」というイメージが先行して、大型トラックドライバーの仕事に就くまでに至らない人も多いかと思います。
実際にきついところは多く、例えば下記のことが挙げられます。
しかし、きついところだけでなく、このように楽しいところもあります。
このように魅力と言える部分も多く、決してきついだけの仕事ではありません。
ここでは、上記に挙げたきついところ・楽しいところを詳しく解説していきます。
大型トラックの社会的背景や、働きやすくするための業態的な取り組みもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
1.大型トラックにまつわる社会的背景
2.働きやすくするための業界の取り組み
3.大型トラックの種類
3-1.バンボディ
3-2.ウィングトラック
3-3.平ボディ
3-4.ユニック車
4.その他のトラック
4-1.ダンプトラック
4-2.ミキサー車
4-3.キャリアカーの場合
4-4.トレーラー
5.大型トラックドライバーの仕事のきついところ
5-1.拘束時間が長い
5-2.荷物の積み降ろしが大変
5-3.運転している時間が長い
5-4.出勤/退勤時間が定まらない
5-5.休みが取りにくい
5-6.事故のリスクがある
5-7.トイレに不自由する場合がある
5-8.帰宅できない場合がある
5-9.体力勝負になる
6.大型トラックドライバーの仕事の楽しいところ
6-1.自分の時間を楽しみながら運転できる
6-2.違った景色やご当地グルメを楽しめる
7.大型トラックに求められる能力
7-1.冷静に運転できる能力
7-2.最低限のコミュニケーション能力
8.大型トラックドライバーの仕事の種類ときつさについて、まとめ
まず、最近の大型トラックの社会的背景からご説明します。
近年インターネットの普及に伴い、オンラインショッピングの利用率が高まっていますが、それを運ぶドライバーの数が少ないことが大きな問題になっています。
特に若い年代のトラックドライバー不足は深刻です。
今後もその傾向は続き、2028年には今より10%もドライバーの数が減少するというデータもあるほどです。
【参照】国土交通省 トラック事業の概要
上記をかんがみて、ドライバーを確保するため、全日本トラック協会などが働きやすさ向上のための取り組みを推進し始めています。
【参照】全日本トラック協会 働き方改革特設ページ
異常気象時の運行の中止、運送内容の見直し、荷待ち時間の削減、高速道路の有効活用、宅配便の再配達の削減への協力など、さまざまな対策が盛り込まれており、男性はもちろん、女性も働きやすい職場環境づくりを進めているところです。
今すぐには無理かもしれませんが、国の働き方改革も追い風になって、将来的な処遇の改善が期待されています。
しかし、「きつい」というイメージが先行して、大型トラックドライバーの仕事に就くまでに至らない人も多いかと思います。
実際にきついところは多く、例えば下記のことが挙げられます。
・拘束時間と運転時間が長い
・積み降ろしの作業がきつい
・天候によっては家に帰れない
・積み降ろしの作業がきつい
・天候によっては家に帰れない
しかし、きついところだけでなく、このように楽しいところもあります。
・運転中はひとりでリラックスして過ごせる
・絶景やご当地グルメを味わえる
・絶景やご当地グルメを味わえる
このように魅力と言える部分も多く、決してきついだけの仕事ではありません。
ここでは、上記に挙げたきついところ・楽しいところを詳しく解説していきます。
大型トラックの社会的背景や、働きやすくするための業態的な取り組みもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
1.大型トラックにまつわる社会的背景
2.働きやすくするための業界の取り組み
3.大型トラックの種類
3-1.バンボディ
3-2.ウィングトラック
3-3.平ボディ
3-4.ユニック車
4.その他のトラック
4-1.ダンプトラック
4-2.ミキサー車
4-3.キャリアカーの場合
4-4.トレーラー
5.大型トラックドライバーの仕事のきついところ
5-1.拘束時間が長い
5-2.荷物の積み降ろしが大変
5-3.運転している時間が長い
5-4.出勤/退勤時間が定まらない
5-5.休みが取りにくい
5-6.事故のリスクがある
5-7.トイレに不自由する場合がある
5-8.帰宅できない場合がある
5-9.体力勝負になる
6.大型トラックドライバーの仕事の楽しいところ
6-1.自分の時間を楽しみながら運転できる
6-2.違った景色やご当地グルメを楽しめる
7.大型トラックに求められる能力
7-1.冷静に運転できる能力
7-2.最低限のコミュニケーション能力
8.大型トラックドライバーの仕事の種類ときつさについて、まとめ
大型トラックにまつわる社会的背景
まず、最近の大型トラックの社会的背景からご説明します。
近年インターネットの普及に伴い、オンラインショッピングの利用率が高まっていますが、それを運ぶドライバーの数が少ないことが大きな問題になっています。
特に若い年代のトラックドライバー不足は深刻です。
今後もその傾向は続き、2028年には今より10%もドライバーの数が減少するというデータもあるほどです。
【参照】国土交通省 トラック事業の概要
働きやすくするための業界の取り組み
上記をかんがみて、ドライバーを確保するため、全日本トラック協会などが働きやすさ向上のための取り組みを推進し始めています。
【参照】全日本トラック協会 働き方改革特設ページ
異常気象時の運行の中止、運送内容の見直し、荷待ち時間の削減、高速道路の有効活用、宅配便の再配達の削減への協力など、さまざまな対策が盛り込まれており、男性はもちろん、女性も働きやすい職場環境づくりを進めているところです。
今すぐには無理かもしれませんが、国の働き方改革も追い風になって、将来的な処遇の改善が期待されています。
大型トラックの種類
大型トラックとひとくちに言っても、運ぶ商品や用途に合わせて、さまざまなトラックがあります。代表的なものを1つずつ見ていきましょう。
【関連ページ】 大型免許を活かせる仕事は大型トラックやダンプトラックドライバー
雨に濡れてはいけないものを運ぶのに適した、アルミ制の箱型の荷台が付いた「バンボディ」と呼ばれるトラックです。
基本的に1か所しか扉がないことから、積み降ろしの効率では後述するウィングトラックに劣ります。
しかし気密性の高さから、水や埃の侵入を防ぐのにすぐれているといったメリットがあります。
荷台の左右両側が開くバンボディのトラックを、「ウィングトラック」と呼んでいます。大きく扉が開くため、フォークリフトとの相性が良いのが特徴です。
完全に雨や風から荷物を守れるため、宅配便や引っ越しの際にも重宝されています。
【関連ページ】 ウイング車とはドライバーの仕事内容や運転可能な免許もご紹介
トラックの中でも最もシンプルな形をしているのが「平ボディ」と呼ばれるタイプです。荷台がフラットで、落下防止柵(アオリ)が付いています。
荷台の上に屋根がなく、アオリをすべて開けるようになっていて、積み降ろしがしやすいのも特徴です。
高さの制限内であれば、どんな荷物も自由に乗せられるのも強みの1つ。ただし、荷物を固定するために、ロープやシートで固定させる必要があります。
雨が降ったら、シートをかぶせられます。
【関連ページ】 平ボディ車・幌車のドライバーの仕事と必要な免許を徹底解説
建設現場でよく見られる、トラックにクレーンが付いた車を「ユニック車」と呼んでいます。
運転台と荷台の間にクレーンが付いているタイプが「キャブバック型」、荷台にクレーンが付いているものが「荷台内架装型」で、小型重機も運べる「ハイアウトリガー」などもあります。
コンクリートや鉄、木材など人力では持てない荷物を上げ下げできますが、あまりにも重いものを持ち上げるとタイヤが凹んでしまう可能性もあるため、注意が必要です。
【関連ページ】 ユニック車とは車両の特徴やドライバーとして必要な免許について
大型免許で運転できる車というと大型トラックがメジャーですが、他にも大型免許で運転できる車はあるので、みていきましょう。
土砂や砂利、砕石、産業廃棄物などを運ぶダンプトラックも、大型免許で運転できる車両です。
基本的に大型トラックと違って、荷物の性質上手積みが発生せず、1日のほとんどが運転業務です。過積載になってしまいがちな点には注意が必要です。
【関連ページ】 ダンプカー運転手の仕事に必要な免許や様々な知識をご紹介
生コンクリートが固まらないように「ドラム」を回転させながら走るのがミキサー車です。
建築現場に、朝一番に生コンクリートを届ける必要があるため、早出が多いという特徴があります。
しかしその分、夕方には仕事が終わるのはメリットが大きく、小さな子どもがいる人にとっては働きやすい業務となるでしょう。
【関連ページ】 ミキサー車を使う仕事の内容や必要な免許を解説
車を最大6台まで乗せられるキャリアカーも、別途けん引免許と合わせて運転できる車両です。
販売予定の車を運ぶ機会が多いため、些細な傷もつけられないような、非常に慎重な運転が求められます。
ただし、手積みがないので、体力的には楽だと言えるでしょう。
【関連ページ】 キャリアカー運転手にはどんな免許が必要か仕事の内容は
同じくけん引免許が必要ですが、トレーラーも大型免許で運転できる車両です。
ショベルカーなど、自走できない重機を運ぶ重機運搬車もトレーラーの一種です。
危険物取扱者の資格をあわせることで、石油や化学物質、液体窒素を運ぶタンクローリー車も運転できるようになります。
【関連ページ】 トレーラードライバーの仕事と必要な免許や年収なども徹底解説
【関連ページ】 大型免許を活かせる仕事は大型トラックやダンプトラックドライバー
バンボディ
雨に濡れてはいけないものを運ぶのに適した、アルミ制の箱型の荷台が付いた「バンボディ」と呼ばれるトラックです。
基本的に1か所しか扉がないことから、積み降ろしの効率では後述するウィングトラックに劣ります。
しかし気密性の高さから、水や埃の侵入を防ぐのにすぐれているといったメリットがあります。
ウィングトラック
荷台の左右両側が開くバンボディのトラックを、「ウィングトラック」と呼んでいます。大きく扉が開くため、フォークリフトとの相性が良いのが特徴です。
完全に雨や風から荷物を守れるため、宅配便や引っ越しの際にも重宝されています。
【関連ページ】 ウイング車とはドライバーの仕事内容や運転可能な免許もご紹介
平ボディ
トラックの中でも最もシンプルな形をしているのが「平ボディ」と呼ばれるタイプです。荷台がフラットで、落下防止柵(アオリ)が付いています。
荷台の上に屋根がなく、アオリをすべて開けるようになっていて、積み降ろしがしやすいのも特徴です。
高さの制限内であれば、どんな荷物も自由に乗せられるのも強みの1つ。ただし、荷物を固定するために、ロープやシートで固定させる必要があります。
雨が降ったら、シートをかぶせられます。
【関連ページ】 平ボディ車・幌車のドライバーの仕事と必要な免許を徹底解説
ユニック車
建設現場でよく見られる、トラックにクレーンが付いた車を「ユニック車」と呼んでいます。
運転台と荷台の間にクレーンが付いているタイプが「キャブバック型」、荷台にクレーンが付いているものが「荷台内架装型」で、小型重機も運べる「ハイアウトリガー」などもあります。
コンクリートや鉄、木材など人力では持てない荷物を上げ下げできますが、あまりにも重いものを持ち上げるとタイヤが凹んでしまう可能性もあるため、注意が必要です。
【関連ページ】 ユニック車とは車両の特徴やドライバーとして必要な免許について
その他のトラック
大型免許で運転できる車というと大型トラックがメジャーですが、他にも大型免許で運転できる車はあるので、みていきましょう。
ダンプトラック
土砂や砂利、砕石、産業廃棄物などを運ぶダンプトラックも、大型免許で運転できる車両です。
基本的に大型トラックと違って、荷物の性質上手積みが発生せず、1日のほとんどが運転業務です。過積載になってしまいがちな点には注意が必要です。
【関連ページ】 ダンプカー運転手の仕事に必要な免許や様々な知識をご紹介
ミキサー車
生コンクリートが固まらないように「ドラム」を回転させながら走るのがミキサー車です。
建築現場に、朝一番に生コンクリートを届ける必要があるため、早出が多いという特徴があります。
しかしその分、夕方には仕事が終わるのはメリットが大きく、小さな子どもがいる人にとっては働きやすい業務となるでしょう。
【関連ページ】 ミキサー車を使う仕事の内容や必要な免許を解説
キャリアカーの場合
車を最大6台まで乗せられるキャリアカーも、別途けん引免許と合わせて運転できる車両です。
販売予定の車を運ぶ機会が多いため、些細な傷もつけられないような、非常に慎重な運転が求められます。
ただし、手積みがないので、体力的には楽だと言えるでしょう。
【関連ページ】 キャリアカー運転手にはどんな免許が必要か仕事の内容は
トレーラー
同じくけん引免許が必要ですが、トレーラーも大型免許で運転できる車両です。
ショベルカーなど、自走できない重機を運ぶ重機運搬車もトレーラーの一種です。
危険物取扱者の資格をあわせることで、石油や化学物質、液体窒素を運ぶタンクローリー車も運転できるようになります。
【関連ページ】 トレーラードライバーの仕事と必要な免許や年収なども徹底解説
大型トラックドライバーの仕事のきついところ
続いて、大型トラックドライバーの仕事のきついところを見ていきましょう。
大型トラックドライバーの拘束時間は他の職種よりも20%も労働時間が長く、一般的に11~13時間ほどです。
ドライバーによっては16時間も拘束されたという人もいます。
ただし、「あと〇kmで到着する」「あと〇個で積み終わる」など、ゴールが明確に見えているのも特徴で、当時の仕事が明日に持ち越すこともありません。
ダラダラと仕事をするのが苦手な人は、拘束時間は長いものの、仕事が終わったらスパッとプライベートに頭を切り替えられることは、逆にメリットに感じられるかもしれません。
ドライバーの手作業によって荷物を積み降ろしする作業を「手積み」「バラ積み」と呼んでいますが、これがとても大変です。
大型トラックを満載にするということから、その大変さは容易に伝わると思います。
もし段ボールなどの積みやすい荷物であれば、ひたすら積み込めば良いことになります。
しかし家具など、サイズにばらつきのある荷物の場合は、段取りを考えて積み込まないと、「あと少しなのに、全部乗らない!」「先に降ろすのに一番奥に入れてしまって出せない!」といった事態にもつながりかねません。
荷物によっては、フォークリフトやクレーンを使って積み込むため、自力では積み降ろしを一切しなくて良い場合もあります。
フォークリフトやクレーンの免許を持っていると、このような仕事を受けるチャンスも増えるので、取得に向けて動くのもおすすめです。
会社によっては福利厚生の一環としてフォークリフトやクレーンの取得を支援している場合もあるので、一度確認してみましょう。
特に長距離ドライバーの場合、運転時間が長時間に及びます。
いくら運転が好きでも、何時間も運転し続けることは、時には苦痛に感じることもあるかもしれません。渋滞に巻き込まれた時などはなおさらです。
法律で4時間運転したら30分以上の休憩(連続して休憩できない場合は1回10分以上の休憩を計30回)を取ることが義務づけられているため、しっかりとメリハリをつけて運転するようにしましょう。
どの会社も複数の配送先を持っており、それぞれ届ける時間がまちまちなので、その日にどの配送先を担当するかで、出勤/退勤時間が変わってくることがあります。
「昨日は朝8時に出勤で、今日は11時から。でも明日は朝の3時から」といったことも珍しくありません。道路状況によって帰宅時間が大幅に遅れることもあります。
トラック業界では、基本的に休みはシフト制です。そのため、周りとの兼ね合いで、希望する日に休みを取れないこともあるでしょう。
土日祝に休めない場合も多いので、小さな子どもがいる人は、大きなデメリットに感じられるかもしれません。
また、コンビニやスーパー、ドラッグストアが配送先なのであれば、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆といった長期連休でも休めないといった場合もあります。
道路を走っている時間が長いトラックドライバーは、どうしても事故に遭遇する確率が上がってしまいます。
一般車よりもはるかに大きく重量があるため、万が一事故を起こした場合、被害が大きくなるというリスクもあります。
そのため、大型トラックドライバーは安全運転が何よりも重要です。
トラックには死角も多いため、一般道を曲がるときは周囲をよく見て、内輪差に気を付けましょう。
とはいえ最近のトラックは、モニターで後ろを見ながらバックできるなど、性能が上がっています。
それに、基本的に慣れるまでしっかりとした研修がある会社がほとんどです。
ご自身の意識次第で、事故の危険性は大きく下げられるでしょう。
基本的には高速道路のサービスエリアや道の駅、コンビニなどのトイレを借りられるため、それほどトイレには不自由しません。
荷物の積み降ろしをしている時は、倉庫のトイレを借りられます。
しかし、イレギュラーな渋滞に巻き込まれた時などは、トイレに行けずに困ってしまうことがたまに起こります。
そんな時に備えて、車内に災害用の簡易トイレを積んでおくと安心です。
コロナ禍でエッセンシャルワーカーという言葉をよく耳にするようになりましたが、大型トラックドライバーは、人々の暮らしを支える仕事ということもあり、台風や大雪の日でも、基本的にお休みにはなりません。
そのため、「道路が通行止めになって立往生してしまう」…ということも十分にあり得ます。
「1本しかない橋を渡って物流センターのある人工島に行ったのに、帰り道にその橋が通行止めになってしまったため、人工島に宿泊することになった」というドライバーも少なくありません。
ただし、そんな場合に備えて4t以上のトラックには、横になって眠れるスペースが確保されています。
大型トラックドライバーは、とにかく体力勝負。荷物の積み降ろしはもちろんですが、運転そのものも体調が万全でないと難しいでしょう。
たとえば腰を傷めていたとしたら、長時間座り続けていること自体が苦痛になってしまいます。
ただし、もしも体を壊して運転ができなくなっても、ドライバーとしての経験を生かして別の仕事に就くことは十分に可能です。
例えば、給料は下がってしまいますが、倉庫内作業に仕事を変えるのも1つの方法です。また、運行管理の資格を取って、配車業務にあたるという道もあります。
拘束時間が長い
大型トラックドライバーの拘束時間は他の職種よりも20%も労働時間が長く、一般的に11~13時間ほどです。
ドライバーによっては16時間も拘束されたという人もいます。
ただし、「あと〇kmで到着する」「あと〇個で積み終わる」など、ゴールが明確に見えているのも特徴で、当時の仕事が明日に持ち越すこともありません。
ダラダラと仕事をするのが苦手な人は、拘束時間は長いものの、仕事が終わったらスパッとプライベートに頭を切り替えられることは、逆にメリットに感じられるかもしれません。
荷物の積み降ろしが大変
ドライバーの手作業によって荷物を積み降ろしする作業を「手積み」「バラ積み」と呼んでいますが、これがとても大変です。
大型トラックを満載にするということから、その大変さは容易に伝わると思います。
もし段ボールなどの積みやすい荷物であれば、ひたすら積み込めば良いことになります。
しかし家具など、サイズにばらつきのある荷物の場合は、段取りを考えて積み込まないと、「あと少しなのに、全部乗らない!」「先に降ろすのに一番奥に入れてしまって出せない!」といった事態にもつながりかねません。
荷物によっては、フォークリフトやクレーンを使って積み込むため、自力では積み降ろしを一切しなくて良い場合もあります。
フォークリフトやクレーンの免許を持っていると、このような仕事を受けるチャンスも増えるので、取得に向けて動くのもおすすめです。
会社によっては福利厚生の一環としてフォークリフトやクレーンの取得を支援している場合もあるので、一度確認してみましょう。
運転している時間が長い
特に長距離ドライバーの場合、運転時間が長時間に及びます。
いくら運転が好きでも、何時間も運転し続けることは、時には苦痛に感じることもあるかもしれません。渋滞に巻き込まれた時などはなおさらです。
法律で4時間運転したら30分以上の休憩(連続して休憩できない場合は1回10分以上の休憩を計30回)を取ることが義務づけられているため、しっかりとメリハリをつけて運転するようにしましょう。
出勤/退勤時間が定まらない
どの会社も複数の配送先を持っており、それぞれ届ける時間がまちまちなので、その日にどの配送先を担当するかで、出勤/退勤時間が変わってくることがあります。
「昨日は朝8時に出勤で、今日は11時から。でも明日は朝の3時から」といったことも珍しくありません。道路状況によって帰宅時間が大幅に遅れることもあります。
休みが取りにくい
トラック業界では、基本的に休みはシフト制です。そのため、周りとの兼ね合いで、希望する日に休みを取れないこともあるでしょう。
土日祝に休めない場合も多いので、小さな子どもがいる人は、大きなデメリットに感じられるかもしれません。
また、コンビニやスーパー、ドラッグストアが配送先なのであれば、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆といった長期連休でも休めないといった場合もあります。
事故のリスクがある
道路を走っている時間が長いトラックドライバーは、どうしても事故に遭遇する確率が上がってしまいます。
一般車よりもはるかに大きく重量があるため、万が一事故を起こした場合、被害が大きくなるというリスクもあります。
そのため、大型トラックドライバーは安全運転が何よりも重要です。
トラックには死角も多いため、一般道を曲がるときは周囲をよく見て、内輪差に気を付けましょう。
とはいえ最近のトラックは、モニターで後ろを見ながらバックできるなど、性能が上がっています。
それに、基本的に慣れるまでしっかりとした研修がある会社がほとんどです。
ご自身の意識次第で、事故の危険性は大きく下げられるでしょう。
トイレに不自由する場合がある
基本的には高速道路のサービスエリアや道の駅、コンビニなどのトイレを借りられるため、それほどトイレには不自由しません。
荷物の積み降ろしをしている時は、倉庫のトイレを借りられます。
しかし、イレギュラーな渋滞に巻き込まれた時などは、トイレに行けずに困ってしまうことがたまに起こります。
そんな時に備えて、車内に災害用の簡易トイレを積んでおくと安心です。
帰宅できない場合がある
コロナ禍でエッセンシャルワーカーという言葉をよく耳にするようになりましたが、大型トラックドライバーは、人々の暮らしを支える仕事ということもあり、台風や大雪の日でも、基本的にお休みにはなりません。
そのため、「道路が通行止めになって立往生してしまう」…ということも十分にあり得ます。
「1本しかない橋を渡って物流センターのある人工島に行ったのに、帰り道にその橋が通行止めになってしまったため、人工島に宿泊することになった」というドライバーも少なくありません。
ただし、そんな場合に備えて4t以上のトラックには、横になって眠れるスペースが確保されています。
体力勝負になる
大型トラックドライバーは、とにかく体力勝負。荷物の積み降ろしはもちろんですが、運転そのものも体調が万全でないと難しいでしょう。
たとえば腰を傷めていたとしたら、長時間座り続けていること自体が苦痛になってしまいます。
ただし、もしも体を壊して運転ができなくなっても、ドライバーとしての経験を生かして別の仕事に就くことは十分に可能です。
例えば、給料は下がってしまいますが、倉庫内作業に仕事を変えるのも1つの方法です。また、運行管理の資格を取って、配車業務にあたるという道もあります。
大型トラックドライバーの仕事の楽しいところ
ここまでデメリットばかりをご紹介しましたが、もちろん大型トラックドライバーの仕事には、楽しいところもあります。続けて見ていきましょう。
運転は長時間に及びますが、その間はリラックスして自分の時間を楽しるのがトラックドライバーの特権です。
好きな音楽を聞いたり、インカムなどをつけて家族や恋人、友達と電話したり、なども可能です。
運転が好きな人であれば、ドライブ気分で仕事を楽しめるのはとても大きな魅力でしょう。また、一般車とは動かし方が違うので、運転自体がおもしろいというメリットもあります。
特に長距離ドライバーの場合、普段は行かないようなところにも仕事で行く機会が増えるため、いろいろな景色を楽しめます。
トラックは運転席が一般車よりもはるかに高い場所にあるため、普段のドライブでは目にできないような絶景を眺められることもあります。
高速道路のサービスエリアや道の駅で、休憩中にご当地グルメを味わったりすることも楽しみの1つです。
仕事とはいえ、休憩中にプチ旅行気分を味わえるのは、ドライバーならではのメリットと言えるでしょう。
仮眠をするにしても、いつもと違った景色を眺めながら眠りに入る…といった楽しみもあります。
自分の時間を楽しみながら運転できる
運転は長時間に及びますが、その間はリラックスして自分の時間を楽しるのがトラックドライバーの特権です。
好きな音楽を聞いたり、インカムなどをつけて家族や恋人、友達と電話したり、なども可能です。
運転が好きな人であれば、ドライブ気分で仕事を楽しめるのはとても大きな魅力でしょう。また、一般車とは動かし方が違うので、運転自体がおもしろいというメリットもあります。
違った景色やご当地グルメを楽しめる
特に長距離ドライバーの場合、普段は行かないようなところにも仕事で行く機会が増えるため、いろいろな景色を楽しめます。
トラックは運転席が一般車よりもはるかに高い場所にあるため、普段のドライブでは目にできないような絶景を眺められることもあります。
高速道路のサービスエリアや道の駅で、休憩中にご当地グルメを味わったりすることも楽しみの1つです。
仕事とはいえ、休憩中にプチ旅行気分を味わえるのは、ドライバーならではのメリットと言えるでしょう。
仮眠をするにしても、いつもと違った景色を眺めながら眠りに入る…といった楽しみもあります。
大型トラックに求められる能力
最後に、大型トラックドライバーに求められる能力についても見ていきましょう。
大型トラックドライバーは、いつでも運転する際はつねに冷静でいることは、とても重要な能力です。
ドライバーは運転している時間が長いので、イレギュラーな渋滞をはじめ、あおり運転、マナーの悪い車に遭遇することもあるでしょう。
しかし、そうした場合でも、イライラして無茶な運転をするのは絶対にNGです。
会社の信用も落ちてしまい、最悪の場合は事故を引き起こしてしまうことにもつながります。
イライラするような状況にあっても、冷静に対処することに努めましょう。
饒舌である必要はまったくありませんが、倉庫の担当者や配送先の担当者と話す機会は必ずあるので、最低限のコミュニケーション能力は身に着けておく必要があります。
最後にもう一度、大型トラックドライバーの仕事のきついところをまとめていきます。
きついところもありますが、運転が好きな人なら、楽しいことがきついことを上回ることもあるでしょう。
ぜひ、職業を決める上での選択肢の1つに入れておいてください。
また、ひとくちに大型トラックと言っても、さまざまな種類があります。
それぞれの特徴を念頭に置きながら、大型トラックドライバーの仕事を探してみてください。
【関連ページ】 大型トラックの求人情報
冷静に運転できる能力
大型トラックドライバーは、いつでも運転する際はつねに冷静でいることは、とても重要な能力です。
ドライバーは運転している時間が長いので、イレギュラーな渋滞をはじめ、あおり運転、マナーの悪い車に遭遇することもあるでしょう。
しかし、そうした場合でも、イライラして無茶な運転をするのは絶対にNGです。
会社の信用も落ちてしまい、最悪の場合は事故を引き起こしてしまうことにもつながります。
イライラするような状況にあっても、冷静に対処することに努めましょう。
最低限のコミュニケーション能力
饒舌である必要はまったくありませんが、倉庫の担当者や配送先の担当者と話す機会は必ずあるので、最低限のコミュニケーション能力は身に着けておく必要があります。
大型トラックドライバーの仕事の種類ときつさについて、まとめ
最後にもう一度、大型トラックドライバーの仕事のきついところをまとめていきます。
・拘束時間が他の業種よりも長い。
・運転している時間が長く、渋滞などに巻き込まれて帰宅が遅くなることもある。
・出社/退社の時間が定まらず、天候によっては家に帰れないことも。
しかし、下記のような楽しいこともあります。
・運転中にひとりの時間を楽しめる。
・各地の景色やご当地グルメを楽しめる。
・運転している時間が長く、渋滞などに巻き込まれて帰宅が遅くなることもある。
・出社/退社の時間が定まらず、天候によっては家に帰れないことも。
しかし、下記のような楽しいこともあります。
・運転中にひとりの時間を楽しめる。
・各地の景色やご当地グルメを楽しめる。
きついところもありますが、運転が好きな人なら、楽しいことがきついことを上回ることもあるでしょう。
ぜひ、職業を決める上での選択肢の1つに入れておいてください。
また、ひとくちに大型トラックと言っても、さまざまな種類があります。
・平ボディ
トラックの中でも一番シンプルな形をしているタイプです。
・ウィングトラック
左右の扉が大きく開くタイプです。
・ユニック車
平ボディにクレーンが付いた車です。
・ダンプトラック
砂利、土砂、砕石、産業廃棄物などを運ぶ車です。
・ミキサー車
ドラムを回転させられる、生コンクリートを運ぶ車です。
・キャリアカー
車を最大6台まで乗せて運べる車。けん引免許が必要です。
・トレーラー
ショベルカーなどを運ぶ重機運搬車などがトレーラーの仲間です。けん引免許が必要です。
トラックの中でも一番シンプルな形をしているタイプです。
・ウィングトラック
左右の扉が大きく開くタイプです。
・ユニック車
平ボディにクレーンが付いた車です。
・ダンプトラック
砂利、土砂、砕石、産業廃棄物などを運ぶ車です。
・ミキサー車
ドラムを回転させられる、生コンクリートを運ぶ車です。
・キャリアカー
車を最大6台まで乗せて運べる車。けん引免許が必要です。
・トレーラー
ショベルカーなどを運ぶ重機運搬車などがトレーラーの仲間です。けん引免許が必要です。
それぞれの特徴を念頭に置きながら、大型トラックドライバーの仕事を探してみてください。
【関連ページ】 大型トラックの求人情報
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗
運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。