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最終更新日:2021-11-04

食品配送のルートドライバーとは仕事内容と業務の特徴を解説

トラQ編集部
食品配送のルートドライバーとは仕事内容と業務の特徴を解説
食品配送のルートドライバーの仕事とは一体どういうものなのでしょうか?

ルートドライバーについてあまり良く分からないと、どんな仕事か想像しにくいですよね。

・仕事内容
・業務の特徴
・向いている人
・良いところとつらいところ
・つらいと感じないコツ


これらについてカンタンにわかりやすく説明します。

難しい話が苦手という方も安心してください。

それでは見ていきましょう。



【目次】
1.ルートドライバーって何?仕事内容をカンタンわかりやすく説明
 1-1.ルートドライバーって何をする仕事なの?
 1-2.何をどこへ運ぶの?食品ってどんなもの?
2.まだ社会経験が浅い人にもルートドライバーをおすすめする理由
 2-1.必要な経験は運転。普通免許があればとりあえずOK
 2-2.学歴や経験不問な求人が多い
3.食品のルート配送はどんな人に向いている?
 3-1.一人で仕事するのが平気な人
 3-2.同じ作業の繰り返しが平気な人
 3-3.運転が好きな人・運転をつらく感じない人
4.食品のルート配送はここが嬉しい
 4-1.一回流れを覚えてしまえば楽。難しいことはあまりない
 4-2.嫌な上司と顔を合わせなくて良い
 4-3.女性ドライバーも活躍中!女性も挑戦しやすい仕事
5.ルート配送はこれがきつい!大変な部分も知っておこう
 5-1.運転に苦手意識があるとつらくなる
 5-2.運転中のトラブルに遭遇しやすい
 5-3.最低限のコミュニケーションはある
6.つらい気持ちは考え方で解消される!つらくても乗り越えるマインドを紹介
 6-1.運転は苦痛?プロになった気分で安全運転を
 6-2.渋滞は裏道で回避。裏道を知っているドライバーはデキる奴
 6-3.コミュニケーションは面倒?時には武器になる!



ルートドライバーって何?仕事内容をカンタンわかりやすく説明


『食品配送のルートドライバー募集』に興味がでた、さてその仕事内容はどのようなものでしょうか?

「ルートドライバー」や「ルート配送ドライバー」など、言い方は会社によって違います。

これらはどちらも同じものを指しています。

ルートドライバーって何をする仕事なの?


ルートドライバーとは…ルート配送をするドライバーのことを言います。

「ルート配送って何?」というギモンが生まれますよね。

ルート配送とは、はじめから行き先が決まった届け先に荷物を届ける配送のことを言います。

一日に数件回るのですが、どれも最初から行き先が決まっています。

決まったルートをひたすら配送する仕事=ルート配送となります。

何をどこへ運ぶの?食品ってどんなもの?


食品のルート配送とは、一体どういうことでしょうか?

ここでの食品とは、スーパーやコンビニにある食品全般のことを言います。

スーパーやコンビニの店内を想像してみてください。

卵や牛乳など…冷蔵コーナー
アイス・冷凍食品など…冷凍コーナー
菓子類・米類など…常温コーナー


食材は一例ですが、それぞれ商品を並べている場所の温度が違いますよね。

アイスが常温コーナーに置いてあると、溶けてしまって売り物になりません。

配送もこれと同じで、冷蔵食品は冷蔵用のトラック冷凍食品は冷凍用のトラック常温食品は常温のトラックというように分かれます。

食品ルート配送はこのような食品を、あらかじめ指定された店舗へ届ける仕事のことです。

基本的には毎回同じ店舗を次々と回ります。

まだ社会経験が浅い人にもルートドライバーをおすすめする理由

だ社会経験が浅い人にもルートドライバーをおすすめする理由
なんとなく食品ルート配送のイメージはできましたか?

配送はトラックを使用するので、なんだか不安ですよね。特に社会経験がまだ浅い方や、運転に自信が無い方は、挑戦するのが怖いと思います。

仕事を探すときは、まず自分に出来そうな仕事なのかが問題です。

この仕事ができるのはどんな人なのかをみていきましょう。

必要な経験は運転。普通免許があればとりあえずOK


まず、必要なのは普通自動車免許です。次に車の運転経験です。

コンビニに出入りしている店名のロゴ入りトラックを見たことはありますか?

形はしっかりトラックの形をしていますが、実は2トントラックと呼ばれている小さい部類のトラックなのです。

2トントラックと呼ばれる小型トラックは、普通自動車免許の取得が運転の条件となります。

車体が普通の乗用車よりも大きいので、運転に慣れるまでは少し大変かもしれません。特にペーパードライバーの方は、最初は苦労をしそうです。

普通自動車免許とある程度の運転の経験がある方は、求人に応募して大丈夫でしょう。

会社によっては中型免許が必要な場合もあるので、気になっている求人が普通免許だけで良いのかは、確認しておきましょう。

学歴や経験不問な求人が多い


仕事を探すときに自分の経験の少なさが引っ掛かり、なかなか仕事の応募に踏み込めないことってありますよね。

この仕事は、そんな悩みを抱える方でも始めやすい仕事です。

実際に求人情報を見てみると、こんなことが書いてあるのをよく見かけます。

・経験不問
・未経験可
・学歴不問


なぜ、経験が無くても応募できるのか?

それは配送ドライバーの仕事は、全体的に人手不足だからです。

本当に?と思うかもしれませんが、国が発表している情報なのでご安心ください。

参考:国土交通省「トラック運送業の現況について」

「未経験可」とは配送の仕事が未経験なのかについて言っています。

運転の経験や必要な免許はまた別の話です。

募集要項の「必要な免許・資格」の欄は「要普通免許」などの文字が書いてあるかと思います。

必要な免許が何て書いてあるのか、チェックしておきましょう。

食品のルート配送はどんな人に向いている?


食品のルート配送の最低限の要件はこれでした。

・普通自動車免許
・車の運転経験


この二つがあれば、求人に応募ができることがわかりましたね。

「応募ができるのはわかったけど、この仕事は自分に向いているのかな?」と不安に思われるかもしれません。

それではどんな人が向いているのか、お話していきますね。

一人で仕事するのが平気な人


一人で仕事するのが平気な人は、それほどルートドライバーをつらく感じることは無いでしょう

なぜかと言うと、配送の仕事は勤務時間のほとんどが運転だからです。

運転中は一人なので、勤務時間のほとんどを一人で過ごすことになります。

逆に、必ず誰かと一緒じゃないと仕事したくない!という人には、つらい仕事かもしれません。

一人で仕事をすることに抵抗が無いのなら、向いていると言えるでしょう。

同じ作業の繰り返しが平気な人


この仕事は、荷物を繰り返し運ぶ仕事です。

出社して点呼や車両の点検をした後は、荷物をお店に届けます。届けたらまた次のお店へ届けます。

その繰り返しで、すべて届け終わったら一日の仕事は終わりです。

これを毎日繰り返すのです。

毎日同じことの繰り返しに飽きてしまう人も少なくありません。

同じ作業でも繰り返しできる人は、この仕事に向いているでしょう。

運転が好きな人・運転をつらく感じない人


一日のほとんどが運転する時間です。

もともと運転が好きな人や、運転をつらく感じない人はこの仕事に向いています。

運転に苦手意識がある人は、この仕事に慣れるまで少し苦労するでしょう。

配送に使うトラックは、普通の車よりも車体が大きいので、運転の具合が違います

もともと運転好きな人やつらく感じない人は、トラックの運転の感覚をつかむのも早いです。

一日の時間のほとんど占める運転をつらいと感じるのか、意外と平気と感じるのかで、仕事のやりやすさは違います。

この仕事にとって重要なのは、運転のマイナスイメージを軽くすることです。

食品のルート配送はここが嬉しい

食品のルート配送はここが嬉しい
向いている人の特徴を説明しました。

「けっこう当てはまっているかも!」なんて思ったのではありませんか?

【食品のルート配送とは】
・一人でやる仕事
・同じ作業の繰り返し
・仕事内容は運転がメイン


このような特徴があることがおわかり頂けたと思います。

この特徴をふまえて、この仕事のメリットを見ていきましょう。

一回流れを覚えてしまえば楽。難しいことはあまりない


食品のルート配送の仕事は、同じ業務の繰り返しですが、同じ業務を繰り返すことはある意味メリットと言えます。

例えば、コンビニ店員の仕事を思い浮かべてみましょう。

レジ打ち・発注・掃除・チケットの販売・公共料金の支払い・コピー機の取り扱い・コーヒー類の注文・クリスマスケーキの予約販売・郵便物や荷物の受付など、非常にたくさんの業務があります。

最近のコンビニはあらゆることができるので、いつでも気軽に利用できますよね。

その反面、コンビニで働く従業員はこれらの業務をすべて理解する必要があります。

そして、お客さんからいつどんな質問をされるかわかりません。いろんなお客さんがいるので、予想外の出来事も起きます。

慌てたりパニックになったりせず、臨機応変に対応することが求められます。

しかし、毎日決まった業務を繰り返す仕事は、予想外の出来事というのが、あまり多くはありません

一度仕事の流れを覚えてしまったら、後は同じことの繰り返しです。

難しく考えたり、新しく何かを覚えたりすることは滅多にないので、メリットだと考えて良いでしょう。

嫌な上司と顔を合わせなくて良い


一人で仕事できることが、配送の仕事の最大ともいえるメリットかもしれません。

仕事でもプライベートでも悩みの原因として最も大きいもの。

それは人間関係です。

・嫌な上司や同僚とどうしても合わない
・人に合わせてテンション上げて話すのが苦手
・本当はひとりでいる方が気楽


こんなストレスを抱えていると、毎日仕事に行くのも苦痛ですよね。家に帰ると一気に疲れが押し寄せることも。

実はこういうストレスを抱えている人こそ、配送という仕事のメリットが大きいです。

配送の勤務時間はほとんど車内で過ごします。運転中はひとりなので、あまり人に気をつかう必要がありません

チクチクと嫌味を言われたり、マウントを取られたりすることも無いのです。

人間関係に疲れた人が配送の仕事に転職することは珍しくありません。

女性ドライバーも活躍中!女性も挑戦しやすい仕事


ルート配送に使うトラックは小さいものが多いため、今は女性ドライバーが増えてきています。

中にはトラックではなく、ワゴン車を使用するような手を付けやすい仕事もあるからです。

配送は男の人のイメージが強いですが、軽いものを扱う会社もあります。

もし、求人に「女性ドライバー活躍中!」などの文字を見つけたらチャンスかもしれません。

実際に女性ドライバーが多い会社は、女性が働きやすい環境の可能性があります。

求人のどこかに働いている女性ドライバーの人数が書いていないかチェックしてみましょう。

ルート配送はこれがきつい!大変な部分も知っておこう

ルート配送はこれがきつい!大変な部分も知っておこう
メリットだけを知って、求人に応募するのはちょっと危険です。

楽な仕事だと思って就職したけど、想像と全然違ったなんてこともあり得ます。

そうならない為に、就職前にデメリットや危険性を知っておきましょう。

運転に苦手意識があるとつらくなる


小型とはいえ、トラックを運転することはカンタンではありません。

車体の大きさや運転の感覚は、普通車とは全く違います。

そのため、トラックの運転に不安や恐怖心がある状態では、仕事自体がつらく感じてしまいます。

慣れるまではそのプレッシャーとの葛藤があるでしょう。

運転中のトラブルに遭遇しやすい


運転がメインとなる仕事なので、他の仕事よりも運転中のトラブルに合う確率は高いです。

よくありがちなトラブルはこの通りです。
・渋滞に巻き込まれた
・事故で通行止め
・配達中に車にぶつけられた
・天気が悪くて配送に時間がかかる


いくら自分が運転に気を付けていても、渋滞や事故などはまったく予想ができない出来事です。

また、天気に関係なく配送する仕事なので、大雨や炎天下の日は疲れやすく、作業が遅くなってしまいます。

これらは、運転する仕事ならではのトラブルです。

最低限のコミュニケーションはある


いくら一人でする仕事と言っても、配送先のお店とのコミュニケーションは必要です。

無言で荷物を置いていくわけにはいかないので、配送先のお店に挨拶をしたり、伝票を渡したりなど、最低限のコミュニケーションは必要です。

あちこちの店舗を回るので、それだけ挨拶をする回数はあります。

まったく人と関わらないわけではないので、頭の片隅に入れておいてください。

つらい気持ちは考え方で解消される!つらくても乗り越えるマインドを紹介

つらい気持ちは考え方で解消される!つらくても乗り越えるマインドを紹介
この仕事のつらいところをお話しましたが、自分にできるのか不安になりましたか?

実は先ほどお話したつらいところやデメリットの部分は、自分で改善できることが多いのです。

それでは、デメリットをメリットに変えるマインドを紹介していきますね。

運転は苦痛?プロになった気分で安全運転を


運転を苦痛に感じてしまう=仕事の大半の時間を苦痛で過ごす


反対に

運転を苦痛に感じない=仕事の大半の時間が苦痛ではない


このようになりますよね。

では、運転を苦痛に感じなくするためのポイントです。

「自分は運転のプロだ」と信じましょう。

F1レーサーは運転の本当の意味でのプロです。

レースではビュンビュンとものすごいスピードで走っていますが、それは運転技術を極限まで高めているから成せる業なのです。

しかしF1レーサーが普段公道を走るときは、限りなく安全運転だといいます。

それは運転をする怖さや危険性を、誰よりも知っているからです。

運転が怖いという意識は、大事なアンテナです。

怖いという気持ちが、他の人よりも細かい部分に気づき、より安全運転へと近づくのです。

右折や左折、バック駐車は慣れるまでは難しいです。

どうすればスムーズにできるか試行錯誤することで、プロのような安全運転に近づきます。

苦手意識は自分を信じることで解消されます。

自分を信じる=自信なのです。

渋滞は裏道で回避。裏道を知っているドライバーはデキる奴


配送の仕事は渋滞に巻き込まれてしまうと、大幅に仕事が遅れてしまいます。

配送の予定時間を大幅に過ぎてしまうと、お店に大きな迷惑がかかってしまいます。

中には怒りっぽい店長もいるので、できるだけ遅れることは避けたいところです。

渋滞や通行止めに巻き込まれないためには、そのルート以外にも道を知っておくことが重要です。

何も知らずに渋滞に巻き込まれてしまうと、どんどん時間だけが過ぎて焦る気持ちでいっぱいになります。

ところが、裏道を知っておくことで渋滞は回避できます。気持ちに余裕がありますし、大幅に遅れることもなくなるでしょう。

いざというときの為の裏技を知っている人は「デキる奴」です。

裏道は自分で探してもOKで、先輩ドライバーに聞いてみるのも良い方法です。

渋滞しやすい道や混みやすい時間帯を知っている可能性があるからです。

運転の仕事をしていない人は、裏道を知らないことが多いです。

こっそり教えてあげると、喜ばれたり尊敬されたりしますよ。

コミュニケーションは面倒?時には武器になる!


先ほど最低限のコミュニケーションは必要であると見てきました。

それを読んで「面倒だな」と感じましたか?

人間関係が嫌でこの仕事を選んだのに、コミュニケーションがあるなら嫌だなんて思うのは少し早いかもしれません。

コミュニケーションが苦手な人にとってはできるだけ避けたいところですが、配送の仕事の場合は武器になるのです。

それは、ひとつ前に話したような、交通のトラブルに巻き込まれた時に発揮します。

到着が遅くなった場合、人によっては当然怒ります。

しかし、普段から愛想よく挨拶ができているというだけで「大変だったね」なんて言葉をかけられることがあります。

それだけで、本当は嫌な思いをする場面を回避しているのです。

配送は常に誰かと仕事をするわけではありません。

愛想良く挨拶するのは、お店の到着から搬入が終わるまでのほんの数分です。

実際に言葉を交わすのは、挨拶と伝票の受け渡しの時ぐらいです。

あとは、荷物をどんどんお店の中へ運ぶだけなので、長々と言葉を交わすことはありません。

以上、食品配送のルートドライバーの仕事内容と業務の特徴についてお話しました。

まとめると次のようになります。

【食品配送のルートドライバーとは】
・小型トラックで食品をコンビニやスーパーへ配送するシンプルな仕事
・行き先や配送する荷物は毎回同じ
・経験や特別な資格が無くても応募しやすい
・一人で仕事をするので人間関係のストレスがない。
・同じ作業の繰り返しなので難しく考えなくても良い
・つらいと感じる部分は考え方や行動でプラスに変えられる


大変そうな部分だけを見てしまうと、本当に大変な仕事になってしまいます。

見方を少し変えるだけで、自分にとって働きやすい仕事に変わるのです。

もしあなたが少しでもこの仕事に興味があって、向いている人の特徴に当てはまったのなら一度チャレンジしてみることをおすすめします。

あなたにとって天職かもしれないですよ。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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