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最終更新日:2022-03-16

10トントラックの積載量・車両総重量について

トラQ編集部
大型トラックに分類される10トントラック。運送会社や工事現場など、様々な現場で活躍しています。

ところで、「10トントラック」という名称は聞いたことがあっても、名称にも含まれている「10トン」という値は、積載量のことを指すのか、車両総重量のことを指すのか、知っている方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、積載量や車両総重量など10トントラックの基礎知識について解説してきます。

・10トントラックの「10トン」は積載量のことを指しているの?
・10トントラックの車体のサイズが知りたい
・10トントラックを運転するために必要な免許の種類が知りたい


などの疑問を持つ方は、ぜひ参考にしてみてください。

【関連ページ】 大型トラックドライバーはきつい?仕事内容を解説


10トントラックの積載量・車両総重量は?

トラックは、小型トラック・中型トラック・大型トラックの3種類に分類されます。

【関連ページ】 トラックの種類 名称・大きさ・サイズと小型・中型・大型の違い

小型トラックは2トントラックを、中型トラックは4トントラックを、大型トラックは10トントラックのことを指しています。

「大型トラックを運転できますか?」と聞かれた時には、「10トントラックを運転できますか?」と聞かれていると捉えても良いでしょう。

さて、名称にも含まれている「10トン」ですが、積載量を指しているのか、車両総重量を指しているのか気になりますよね。

まずは、10トントラックの積載量と車両総重量について説明していきます。

10トントラックの「10トン」って積載量のこと?


「10トントラックの10トンって積載量のこと?」と思っている方は多いかと思います。

結論から言うと、10トントラックの10トンは積載量を指しています。

しかし、10トントラックは4トントラック同様、計算式で積載量を求めるため、厳密に言うと10トン以上荷物を積める場合もあります

それでは、10トントラックの積載量を求める計算式について見ていきましょう。

10トントラックの積載量は次の式で求められます。

車両総重量-(乗車人数×55kg+車両重量)=最大積載量


では、車両総重量25トン/車両重量10トン/乗車人数2名の場合はどう計算したらいいのでしょうか。例を示してみます。

25トン-(2×0.055トン+10トン)=14.89トン


車両総重量は25トンのトラックで、2人しか乗らない場合は、14.89トンまで積載可能で、名称に含まれている「10トン」以上に荷物が積載できます!

ただし、車両総重量は25トンとしていますが、法で車両総重量最大25トンまでと認められているため、最大値である25トンに設定しています。

実際に計算する際には、車検証に記載された車両総重量を確認しましょう。

また、「(2×0.055トン)」は、乗車人数の体重を示しており、55kgをトンに換算すると「0.055トン」になります。

積載オーバーになると、ドライバーに罰則が適用されるため、積載量は必ず守るようにしましょう。

ちなみに、課せられる罰則の内容は次のとおりになっています。

・10割以上の過積載  罰点6点+懲役6か月以下または罰金10万円以下
・5割以上の過積載  罰点3点+反則金4万円
・5割未満の過積載  罰点2点


過積載が2倍を超えてしまうと、100万円の罰金を課せられることもあるため、正しい計算式で積載量を求めることが大切です。

10トントラックの積載量を求めるために使われる「才数」とは


10トントラックの積載量は計算式以外の方法でも求められます。

それが、「才数」です。

「才」とは貨物の容積を求める単位であり、運送業者ではよく使われます。

「運送業者で働きたい」と考えている方は、才数によって求める方法もしっかり把握しておいたほうがいいでしょう。

1才は、重さ8kg/0.028㎥(立方メートル)と決まっています。

そのことを踏まえた上で、1立方メートルにはどのくらいの才数・重さの荷物が積める計算していきましょう。

1㎥÷0.028㎥=35.714で、才数は1㎥あたり35~36才と求められます。

35才×8kg=280kgで、重さは280kgとなります。

1立方メートルで280kg/35~36才の貨物が運べると分かったら、コンテナのサイズからどの程度の貨物が運べるのか簡単に割り出せますよね!

10トントラックの車両総重量


10トントラックの名称に含まれる「10トン」は、積載量を指していることが分かりました。

しかし、正しく積載量を求めるためには車両総重量についても知識を深めておくことが大切です。

10トントラックの車両総重量は、25トン(25,000kg)以下と決められています。

中型トラックの車両総重量は11トン未満であることを考えると、10トントラックとなれば車体が相当大きくなることが分かりますよね!

ただし、車種によって車両総重量は異なります。積載オーバーにならないためにも、運転する前に、車検証を確認し、車両総重量を確認しましょう。

【参照】全日本トラック協会 8. 車両総重量と積載量 - 全日本トラック協会

10トントラックの寸法・形状

10トントラックは中型トラックと比較し、積載量が約2倍大きいトラックです。

10トントラックの場合、4トントラックを増トントラック仕様に加工した6トントラック・8トントラックではないため、「中型トラックと比べて、積載量が大きくなると、もちろん車両サイズも大きいのでは?」と思いますよね。

果たして本当に10トントラックは中型トラックよりも寸法が大きいのでしょうか。

10トントラックの寸法について紹介していきます。

10トントラックで作られている形状についても紹介しますので、トラックドライバーを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

10トントラックの寸法


10トントラックの寸法は、次のように決められています。
全長12,000mm以内
全幅25,000mm以内
全高3,800mm以内


では、比較するために中型トラックの寸法も見ていきましょう。
全長12,000mm以内
全幅25,000mm以内
全高3,800mm以内



実は、10トントラックと中型トラックの寸法は同じです!

10トントラックのほうが、約2倍も積載量が大きくなるのに、車両の寸法は同じというのは驚きですよね!

大型トラックに分類されるか、中型トラックに分類されるかは、最大積載量、車両総重量によって分けられます。

ちなみに、大型トラックの最大積載量は6.5トン以上、中型トラックの最大積載量は6.5トン未満と定められています。

中型トラックと同じ寸法であることが分かった10トントラックですが、用途によって次のようにボディの種類が分けられます。

・標準ボディ
・ロングボディ
・ワイドボディ
・ショートボディ


それぞれの寸法について見ていきましょう。車両によって異なるため、参考程度にご覧ください。
標準ボディロングボディワイドボディショートボディ
長さ11,900㎜12,000㎜11,980㎜10,010㎜
高さ2,860㎜3,800㎜3,795㎜2,470㎜
2,300㎜2,300㎜2,495㎜2,410㎜


幅で比較すると、どの種類もそう大差はありませんが、長さで比較すると、名前のとおりショートボディが断然、寸法が短いことが分かります。

ロングボディとワイドボディは車高が高いという特徴があります。

多くの荷物を積載できるというメリットがある反面、高さ制限がある道路は通れないというデメリットがあります。

また、風が強い日に運転した結果、煽られて車体が揺れて転倒するといった事故も起きています。安全を確保するためにも、冷静な判断力が求められる車両と言えるでしょう。

10トントラックの形状


10トントラックは、多くの荷物が積載できることから、運送業者や工事現場など多くの現場で活躍しています。

10トントラックの形状には次のようなものがあります。

・平ボディ
・ウィング車
・ダンプ車
・冷凍・冷蔵庫


それでは、それぞれの車両の特徴と荷台のサイズを見ていきましょう。

ただし、荷台のサイズは車両によって異なりますので、参考程度にご覧ください。

▼特徴
平ボディ・荷物の積み下ろしがしやすいため幅広い業種で使われている
・屋根がない
・「アオリ」と呼ばれる落下防止柵が付いている

【関連ページ】 平ボディ車・幌車のドライバーの仕事と必要な免許を徹底解説
ウィング車・荷台の両サイドが開くため荷物の積み下ろしが簡単
・屋根が付いているため雨風から荷物を守れる
・荷台の高さがあるため多くの荷物が積載可能

【関連ページ】 ウイング車とはドライバーの仕事内容や運転可能な免許もご紹介
ダンプ車・工事現場や建築現場、産廃処理施設などで多用される
・荷台が斜めになるため荷物下ろしが楽

【関連ページ】 大型免許を活かせる仕事は大型トラックやダンプトラックドライバー
冷凍・冷蔵庫・生鮮食品の運搬が可能
・アイスクリームなどの冷凍品も運べる

【関連ページ】 冷凍車や冷蔵車の特徴は?配送ドライバーの仕事を知りたい


▼荷台のサイズ
荷台の長さ荷台の幅荷台の高さ
平ボディ5,100mm2,200mm500mm~730mm
ウィング車9,550mm2,350mm450mm
ダンプ車5,100mm2,200mm510mm
冷凍・冷蔵庫9,350mm2,360mm2,300mm


4つの形状で作られている10トントラックですが、たくさんの荷物が運べることもあり、長距離トラックとして用いられています。

長距離トラックのドライバーを目指すのでれば、10トントラックが運転できる免許取得を目指すことをおすすめします。

【関連ページ】 10トントラックは大型免許で運転可能!運転の注意点は?

10トントラックに必要な【大型自動車免許】とは?

10トントラックを運転するためには、大型自動車免許が必要になります。

大型自動車免許は次の条件さえ満たしていれば、どなたでも取得可能です。

・満21歳以上であること
・普通(マニュアル車)・準中型・中型・大型特殊のいずれかの自動車免許を保有し、運転経歴が通算3年以上であること
・視力が、両眼0.8以上/片眼が0.5以上/深視力検査の平均誤差が2cm以内であること(コンタクト・眼鏡の装着可)
・赤・黄・青の3色を識別できること
・10m離れた距離で90デシベルの警音器の音を聴き取れること(補聴器装着可)
・自動車の運転に支障をきたす身体的な障害がないこと


しかし、実は大型自動車免許を取得するのは難しいと言われています。なぜ、大型自動車免許を取得するのは難しいと言われているのか、その理由についてまとめてみました。

併せて、大型自動車免許を取得するメリット・デメリットについても紹介していきます!

【関連ページ】 大型免許を活かせる仕事は大型トラックやダンプトラックドライバー

大型自動車免許が難しいと言われる理由


持っていると「運転のプロ」と言える【大型自動車免許】。

その取得によって、大型トラックを含む様々なサイズの車両を運転できるようになることから、取得を目指すドライバーは増えています。

しかし、大型自動車免許を取得することはそう簡単ではありません。次の理由から「大型自動車免許の取得は難しい」と言われています。

・車体が長いためミラーで全方向を確認することが難しい
・エアブレーキの感覚を掴むのが難しい
・路上教習が難しい
・内輪差を掴むのが難しい
・車幅を掴むのが難しい


それでは、それぞれの理由について詳しく説明していきます。

1.車体が長いためミラーで全方向を確認することが難しい

大型トラックの長さは、最大12メートルまで認められています。

運転席にいる自分の位置から、10メートル後方を確認することを想像してみてください。想像するだけで、後方確認が難しそうですよね。

車体が長い大型トラックは、全方向を目視で確認することは難しいため、「安全を確保しながら運転することは難しい」と感じる方は多いようです。

2.エアブレーキの感覚を掴むのが難しい

車種によって、ブレーキの重さは違いますよね。

普段から車を運転する方の中には、自分の車と他人の車のブレーキの重さに戸惑った経験がある方は多いのではないでしょうか。

それと同様のことがトラックでも起きます。

大型トラックは、小型トラック・中型トラックとは違い、エアブレーキが採用されているため、ブレーキの感覚を掴むのが難しいのです。

ブレーキが急すぎると、荷台に載せた荷物が落下したり、破損したりする可能性もあります。

そうは言っても、ブレーキが緩すぎると思った以上に車両が進んでしまい、前方の車両に激突してしまうということもあり得るでしょう。

万が一、前方にある車両が軽自動車や普通自動車であった場合は、大型トラックが激突した時の衝撃は相当なものになりますよね。

ブレーキの感覚が掴みづらいという点も、大型トラックならではと言えるでしょう。

3.路上教習が難しい

大型自動車免許取得の際にも、もちろん路上教習はあります。

普通自動車であっても、路上教習は緊張しますよね。

しかし、大型トラックのような大型自動車の場合、死角が多いことや、車幅が大きく、内輪差を掴むのが難しいことから、普通自動車以上に緊張する方が多いようです。

4.内輪差を掴むのが難しい

カーブを曲がる際に重要になる内輪差。

大型トラックのような大型自動車の場合、内輪差は1m以上と決められているのですが、その内輪差を掴むのが難しいと言われています。

内輪差が掴めていないと、壁に激突したり、路上の道路標識を破損してしまったりと、思わぬ事故を起こしてしまう可能性もあります。

また、巻き込み事故を起こしてしまわないためにも、小型トラック以上に慎重に運転することが求められるため、難易度が高いと感じるのでしょう。

5.車幅を掴むのが難しい

ボディサイズによりますが、大型トラックは2,400㎜程度、車幅があります。

そのため、後方だけではなく、左右にも死角が存在します。後方だけではなく、左右にも死角があるということに恐怖を感じる方は多いようです。

また、車幅を掴めないと、内輪差を掴むのも難しくなります。

「小型トラックの運転には慣れている!」という方でも、大型トラックはまた違った感覚が必要になることを念頭に置いておきましょう。

大型自動車免許のメリット


大型自動車免許を取得するのは難しく、かなりのスキルを要することが分かっていただけたかと思います。

「難しいのであれば、大型自動車免許は諦めようかな…」と思った方もいるのではないでしょうか。

しかし、大型自動車免許は難易度が高いからこそ、持っておくと多くのメリットがある免許でもあります。

大型自動車免許のメリットについて紹介していきます。

・転職に強い
・選べる職の幅が広がる
・運転できる車両が増える
・教育訓練給付金制度が使える


取得の難易度が高い大型自動車免許を持っているということは、運転スキルがあることを示しています。

そのため、転職に強く、中型自動車免許を保持している方よりも選べる職の幅が広がるでしょう。

また、運転できる車両が増えるため、様々な業種で活躍できます。

そして、大型自動車免許の最大のメリットは「教育訓練給付金制度」が使えるという点でしょう。

「教育訓練給付金制度」とは、資格取得における費用を上限10万円まで国が負担してくれる制度です。

全額自己負担となると相当な金額になるため、国が費用を一部負担してくれるというのはありがたいですよね!

制度の詳細については、教習所等で確認してみてください!

大型自動車免許のデメリット


大型自動車免許にはメリットがある反面、デメリットもあります。メリット、デメリットを踏まえた上で、免許取得を検討してみることをおすすめします。

それでは、大型自動車免許のデメリットを見ていきましょう。

・免許取得まで時間を要する
・高度な運転技術を求められるため強い精神力が求められる


大型自動車免許は、取得するまでに時間を要します。1日に受けられる講習の数は、法で定められているため、合宿であってもスケジュールを詰め込むことはできません。

スムーズに進んだとしても、1~2か月程度はかかると思っていたほうが良さそうです。

一発試験で取得する方法もありますが、高度な運転技術が求められるため、現実的には一発で合格することは難しいでしょう。

また、高度な運転技術が求められるため、運転中は相当な緊張感がのしかかってきます。

強い精神力が求められるというのも、大型自動車免許を取得する際のデメリットと言えると思います。

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まとめ

大型トラックに分類される10トントラック。名称にある「10トン」は積載量を示しています。

ただし、「10トン、荷物を載せていい」という解釈ではありません。4トントラック同様、最大積載量を求める計算式があるため、覚えておくことが大切です。

また、10トントラックは才数によっても積載量を求めることがあるため、才数の求め方についても、しっかり把握しておくことをおすすめします。

【関連ページ】 大型トラックの運転のコツについて解説
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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