女性トラックドライバーも大活躍！あるあると給料は？

一昔前までは、男性の職業というイメージが強かったトラックドライバーですが、現在は女性から注目されている職種でもあります。

国土交通省が発足したプロジェクト「トラガール促進プロジェクト」により、女性でもトラックドライバーとして働きやすい環境になりつつあることも影響しているのかもしれません。

【参照】国土交通省 トラガール促進プロジェクト

この記事では、女性がトラックドライバーへ転職するための方法・気になる月収・労働条件等について解説していきます。


これらの疑問に答える内容となっています。



それでは見ていきましょう。

「トラックドライバー」と聞くと「収入が高いが、労働時間が長い」というイメージが浮かびがちです。

しかし、実際にはトラックドライバーには、他の職種にはない魅力があります。

まずは、トラックドライバーならではの魅力について見ていきましょう。


中途採用の求人は、即戦力を求めるものが多く、「経験者優遇」などのワードがズラリと並びがちです。

「経験者優遇」と書いていると、未経験者である場合、応募しづらいですよね。

トラックドライバー業界には、未経験者歓迎である求人が多い傾向にあります。

ネット通販などの普及に伴い、物流業界が多忙になり、トラックドライバーのニーズが高まっていることも影響しているのでしょう。

未経験者歓迎の求人が多いという点は、トラックドライバーの魅力と言えると思います。

【関連ページ】 未経験歓迎のトラック求人情報


多くの方が、会社での人間関係で悩んだ経験があるのではないでしょうか。

トラックドライバーは、移動中は1人であるなど、基本的に単独行動が多い仕事です。そのため、人間関係のストレスを感じる機会は少なくて済みます。

人間関係という、不要なストレスを感じることなく働ける仕事というのは、一つの魅力と言って良いですよね。


一言で「トラックドライバー」と言っても、軽・小型・中型・大型・トレーラーの5つの種類に分かれます。

保持している免許によって、できる業務が限られるものの、より多くの種類の免許を持っている人であれば、働き方を自由に選べることになります。

たとえば、「大型自動車運転免許」を持っている場合、大型トラックドライバーとしても働けたり、中型トラックドライバーとしても働けたりします。

免許さえ取得してしまうと、ライフステージによって働き方が選べるという点も、トラックドライバーの魅力と言えるでしょう。



人間関係のストレスも少なく、自由な働き方が選択できるトラックドライバー。

「トラックドライバーがとても魅力的なことは分かったけど、本当に自分にトラックドライバーがこなせるのか心配…」という方もいるでしょう。

次のような方は、トラックドライバーが向いていると言えます。


トラックドライバーは行き先も道も選べません。時には、道が細い場所での運転や、停めづらい駐車場への停車が求められることもあります。

安全にトラックドライバーとしての業務をこなすためにも、運転は得意であったほうが望ましいでしょう。

また運送中は1人ですが、必ず取引先と関わることになります。取引先との信頼関係を築き、会社に対する信用を獲得するためにも、コミュニケーション能力は高いほうが望ましいと言えます。

女性のトラックドライバーが増えていると言っても、まだまだ男性の割合が多い業種です。

男性と同じようにトラックドライバーとして活躍するためには、男性社会でもめげない精神力が必要になることも覚悟しておいたほうが良いかもしれません。

そして何より、トラックドライバーはお客様の大切な荷物を運ぶお仕事です。あおり運転は当然してはいけません。せっかちな人には、トラックドライバーは不向きと言えるでしょう。

トラックドライバーと働く上で、どのような状況であっても、冷静に対応することが大切です。

トラックドライバーになるためには、次のような免許が必要となります。


それぞれの免許について詳しく説明していきたいと思います。


普通自動車運転免許は、トラックドライバーになるために最低限必要な免許です。

つまり、普通自動車運転免許さえ取得していると、誰でもトラックドライバーになれるため、誰でも目指せる職種であり、それほどハードルが高い仕事ではないと言えます。

普通自動車運転免許は、満18歳に達した方であれば、誰でも取得可能です。

自動車学校や自動車教習所に通いながら、免許取得のために学科を学んだり、実際に自動車を運転したりして、自動車運転に必要な知識を習得します。

無事、普通自動車免許を取得することによって、車両総重量5トン未満の車両を運転できるようになります。

ちなみに、普通自動車免許を取得する際には、AT限定とMTの2つが選べるようになっています。AT限定にした方が学費は安くなり、コストダウンもできるのですが、運送会社のトラック全てがAT車とは限りません。

トラックドライバーを目指すのであれば、MTで免許取得することをおすすめします。

【関連ページ】 小型トラックの仕事はどうなの？未経験者や女性におすすめ！


中型自動車運転免許は、総重量7.5トン以上11トン未満の車両を運転できる免許です。

中型自動車運転免許を取得することにより、4トントラックが運転できます。中距離ドライバー、長距離ドライバーを目指す方にとっては、必須の免許と言えるでしょう。

取得資格は【普通自動車免許保有から2年以上経過した満20歳以上の方】となっています。

免停になった期間がある場合は、その期間も保有期間から除外されるので、注意しましょう。

また、視力検査では次の条件を満たす必要があります。




視力検査以外にも、聴力検査も実施されるため、聴力が弱い方は諦めざるを得ない場合もあります。

中型自動車免許を取得する方法は、教習所等で講習を受けてから技能検定を受ける方法と、講習は一切受けず試験場で直接試験を受ける方法との2つの方法があります。

コストはかかってでも、中型自動車免許の基礎知識を習得したい方は教習所で習得する方法を、少しでも費用を抑えたい方には試験場で直接試験を受ける方法がおすすめです。

【関連ページ】 中型免許でできるトラック運転手の仕事は家庭とも両立ができる？


大型運転免許を取得すると、車両総重量が11トン以上もしくは最大積載量が6.5トンの車両を運転できるようになります。

トラックドライバーとしてより高収入を狙うのであれば、大型自動車運転免許取得をおすすめします。

大型自動車運転免許を保有することによって、運送用トラックのみならず、バスも運転できるため、大型自動車免許は職の選択肢を広げられる資格とも言えるでしょう。

取得資格は【普通自動車運転免許・中型自動車運転免許・大型特殊免許のいずれかを取得し、運転経歴が3年以上経過した満21歳以上の方】となっています。

中型運転免許同様、視力検査・聴力検査が実施されるため、普段、眼鏡を装着している方は、忘れずに持参しましょう。

大型自動車運転免許の場合、免許取得時には、すでに保有している免許によっても教習カリキュラム数が異なります。



上記の日程は、あくまでも目安です。

免許取得時の方法によって異なるので、実際に正確な日程を知りたい場合は、ご自身の通う予定の合宿・教習所など、各学校に問い合わせると良いでしょう。

【関連ページ】 大型免許を活かせる仕事は大型トラックやダンプトラックドライバー



普通自動車運転免許・中型自動車運転免許・大型自動車運転免許でもトラックドライバーとして働けるのですが、次のような免許を持っておくと、さらにトラックドライバーとしての活躍の場が広がります。



けん引免許は、トレーラーに乗る際に必要になる免許です。

大型自動車免許を取得する際に、セットで取得できるコースもあるため、「ゆくゆくは、けん引免許も取得したい」と考えている方は、一緒に取得しても良いかもしれません。

玉掛作業者・フォークリフト運転技能者・危険物取扱者については、それぞれ技能講習を受講する必要があります。

取得によって、キャリアアップできる可能性が広がる資格と言えるでしょう。

また運行管理者は、トラックなどの営業用自動車が、運行の安全を確保するために設けられた国家資格です。

「貨物自動車運送事業輸送安全規則」により、【一定数以上の事業用自動車を有している営業所ごとに、一定人数以上の運行管理者を選任しなければならない】と義務付けられていることから、資格取得は転職の際の強みになるでしょう。

また、受験資格は【事業用自動車の運行の管理に関し、1年以上の実務経験を有する者】もしくは【国土交通大臣が認定した講習機関が実施する基礎講習を受ける】となっています。

1年以上の実務経験がない場合は、基礎講習を受けることで受験資格が与えられるため、決して受験が難しいわけではなく、誰でも受けられるようになっています。

興味がある方は、運行管理者を受験してみてはいかがでしょうか。

トラックドライバーへ転職するためには、次の2つの方法で求人情報を探します。

1.人材派遣会社で探す方法
2.求人サイトで探す方法

それでは、それぞれの探し方について説明していきます。

【関連ページ】 トラック運転手への転職活動の進め方


トラックドライバーとして働いたことがない場合、何をポイントに仕事を探していいのか分からないかと思います。

ミスマッチ防止のためにも、未経験者の方は、人材派遣会社で求人情報を探したほうが良いでしょう。

人材派遣会社では、あなたのニーズにふさわしい運送会社を紹介してくれます。

また、トラックドライバーという職種に関して、不安なことがあったとしても、担当者が親身になって相談に乗ってくれるでしょう。

ただし、人材派遣会社を通じて求人を探すと、求人情報を探すのに時間を要するため、働き始めるまでに時間を要する場合があります。

すぐにでもトラックドライバーとして働きたい方には、人材派遣会社での求人探しは不向きでしょう。



少しでも早く働きたい方や、求人情報を見ることに慣れている方は、求人サイトの利用がおすすめです。

求人サイトであれば、スキマ時間でも求人情報を探せるようになっており、自分のペースで転職活動を進められます。何社か絞って同時進行で進めると、より効率的に就職活動が進められますよね。

ただし、面接の日程など自分で調整しなくてはいけないというデメリットもあります。

特に、何社も同時進行で進める場合は、日程調整などミスがないよう、慎重に進めていきましょう。




気になる女性トラックドライバーの年収についてですが、大型トラックドライバーで約370万円、中型トラックドライバー・小型トラックドライバーで約350万円となっています。

男性トラックドライバーであると、年収400万円程度は稼げる業界ではあるのですが、女性トラックドライバーは300万円台が多いようです。

なぜ、こうも男性と女性と年収の差が開いてしまうのでしょうか。

「やはり、トラックドライバーは男性が有利になるんだわ！」と残念に思った方、ご安心ください。

男性と女性の収入に差が生じる理由は、女性トラックドライバーは男性トラックドライバーと比較し、継続年数が短い傾向にあることが挙げられます。

女性は、結婚・出産・介護など、ライフステージに合わせて転職することがありますよね。

そのため、どうしても男性よりもトラックドライバーとして長く勤務することが難しいのかもしれません。

もちろん、継続年数が長ければ、男性と同じくらいの年収を得ることも可能です。

【関連ページ】 長距離トラック運転手の生活と気になる年収は


トラックドライバーと聞くと「勤務時間が長い」というイメージが強いかと思います。

現在は、トラックドライバーは厚生労働省が策定した「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」により、以前のように長時間勤務が出来ないように定められています。

この基準により、勤務時間は1日13時間、状況に応じて16時間勤務と変更になりました。

また、【15時間を超える勤務は週2日まで】【4時間につき30分以上の休憩を設ける】と定められており、トラックドライバーが働きすぎないように考慮されています。

勤務時間の計算は、休憩を含めて1日13時間なので、4時間につき30分休憩したとすると、実質11時間勤務ということになります。

【関連ページ】 トラック運転手の仕事時間、日勤と夜勤の違いから給料までご紹介

「魅力的な年収であっても、労働環境が劣悪であれば、なかなかトラックドライバーへの転職を決意できない」という女性も多いのではないでしょうか。

特に育児中であればなおのこと、家庭との両立ができるのかが心配になりますよね。

女性トラックドライバーのニーズが高まる現在、多くの運送会社が、女性もとって働きやすい環境整備のために、次のような取り組みを実施しています。


中には、女性ドライバーが重い荷物を持つことが負担にならないように、フォークリフトの免許取得を勧める運送会社もあります。もちろん、費用は会社負担です。

会社が免許取得時の費用を負担してくれるというのは、嬉しいですよね！

求人情報を見る際には、年収だけではなく、女性にとって働きやすい環境が整備されている会社なのか、女性を歓迎している会社なのかも併せて確認してみましょう。




「長時間拘束されるハードな仕事」というイメージが強かったトラックドライバーの仕事は、働き手にとって働きやすい業種へと、少しずつ変化を遂げています。

また、持っている免許によって、働き方を変えられるというのも、トラックドライバーの魅力と言えるのではないでしょうか。

トラックドライバーは、「確実に評価されたい」と感じるバリキャリ系の女性だけではなく、「家庭と仕事を両立させたい」という、女性も働ける職種とも言えます。

1人でこなす業務が多い分、人間関係のストレスを抱える機会が少ないという点も、魅力的ですよね。

自分らしく働きながらスキルアップしたい女性は、ぜひトラックドライバーへの転職を検討してみましょう！

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