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最終更新日:2022-03-16

トラックドライバーの志望動機の書き方とコツを解説

トラQ編集部
トラックドライバーの志望動機の書き方とコツを解説
履歴書を書く上で一番の難所と言えば、志望動機自己PRという方も多いのではないでしょうか?

とくに転職活動における志望動機は、

・職場での人間関係に嫌気がさした
・今の職は飽きた、自分に合わない…

など、ネガティブな理由が根底にあることがほとんどでしょう。

今回は、トラック運転手の志望動機の書き方のコツについて解説していきます。

【トラックドライバーへの転職】志望動機の書く手順

志望動機の書く手順
いきなり本番用の用紙に文章を書き出すのは危険なので、メモ用紙を準備してみてください。

志望動機をすぐに文章化しようとせず、頭の中を整理するためにも「メモに箇条書きする」という作業が必要となります。

そもそも、転職における志望動機を書く際の重要なポイントは「今の職・職場では達成できないことや魅力が転職したい企業にはあるため、その会社を転職先に選んだ」という点をしっかりと書くことにあります。

そのため、「転職したい理由」と「トラック運転手になりたい理由」は表裏一体で、どちらも書類選考の際にやる気や適性を見極める重要な要素となるのです。

志望動機の構成としては【①貴社を志望する理由→②転職理由と志望動機→③入社後の展望】という順番になりますが、最もてこずる「②転職理由と志望動機」の書き方についてとくに詳しく解説します。

【関連ページ】 トラック運転手の履歴書の書き方



①まずは転職の理由を思い返す


メモを準備したら、まずは転職の理由を思い返して箇条書きにしていきましょう。

この時点では素直な自分の気持ちを、ただただ書いてみてください。

例えばこのような具合です。

・上司と合わない
・こき使われて昇進できる気がしない
・休日趣味をする気になれない

このメモは自分しか見ないので、遠慮することなくすべて書き出してみてください。

②トラック運転手になりたい理由を書き出す


転職理由を一通り書き出し終えたら、次はトラック運転手になりたい理由を書き出してみましょう。

・前から興味があった
・運転が好き
・運送業を経験してみたい

…など、これも転職の理由と同じように、自分の思っていることを書いていきましょう。

「なんとなく」という方は、もしかすると「転職したくなった理由」を改めて振り返ってみると、思い当たる部分が出てくるかもしれません。

数ある職種の中でトラック運転手を選んだということは、きっと「トラック運転手」という職に惹かれた部分があるはずです。

もしくは、トラック会社自体に惹かれる部分があって、トラック運転手になりたいと考えているのであれば、それを書き出しておくと良いでしょう。

③なぜこのトラック会社を選んだのか書き出す


転職をする際は、転職したい会社のホームページはしっかりと見るようにしましょう。

何社も比較する中で、やはりその会社の輝く部分というのは際立って来るかと思います。

それを書き留めておきましょう。

その会社特有の制度や福利厚生、また社訓に惹かれたのであれば、それを書いても良いです。

そのうえで、

「貴社の【○○の精神※】に惹かれ、貴社でトラック運転手として働きたいと志望します」(※この部分はその会社にある魅力的な制度などでも可)

という風に、志望動機の冒頭「貴社でトラック運転手になりたい」という強い想いが伝わる文章も加えましょう。

志望動機の書き方では、「退職理由から転職の動機」と順を追って書き、結論部分で「貴社に貢献したいと思っている」と締めるパターンもありますが、冒頭で「なぜ貴社を志望するのか」ということを伝えたほうがインパクトは大きいかと思います。

そういった理由から今回は、冒頭で「なぜ貴社を志望しているのか」について書くことを推奨しています。

④転職理由とトラック運転手を志望する理由を繋げてみる


それでは、今まで書き出してきた「転職理由」と「トラック運転手になりたい理由」をつなげていきましょう。

転職理由にあげた「上司と合わない、こき使われているばかりで昇進できそうにない」という点については「職場環境が自分に合っていなかった」という言葉に置き換えられるかと思います。

その転職理由とトラック運転手になりたい理由をつなげて一文にまとめてみると、「現職から一度離れて、前からやってみたかったトラック運転手として働きたい」というような感じになるかと思います。

しかしこの文章のままでは稚拙すぎますよね。

あとはこれを「丁寧でポジティブな言葉」に変えて文章を校正する必要があります。

【トラック運転手への転職】志望動機をうまく書くコツ

志望動機をうまく書くコツ
さきほど例に挙げた、箇条書きをつなげるという工程までみてきました。

でも今のままでは、志望動機にそのまま書くことはできないかと思います。

「転職した理由」と「転職先がトラック運転手でなくてはならない理由」とが上手くつながるように工夫して文章を考える必要がある、ということは先ほどもお話しましたが、なかなか難しいですよね。

最後にそのコツをお話します。

【関連ページ】 トラックドライバーの転職理由は?仕事内容や志望動機の書き方



ネガティブなワードはポジティブなワードに置き換えること


就職活動も転職活動も、ポジティブな内容でアピールした方が面接官に良い印象を与えられるということは、みなさん気付いていらっしゃるでしょう。

そのため志望動機も、絶対にネガティブなワードでアピールしてはいけません。

特に前職場の評価を下げるような文章は、「この人を採用するとうちの会社もいずれ…」と思われてしまう恐れがあるので、絶対にやめましょう。

それでは具体的に、文章を書き換えていきましょう。先程まとめた文章を例に挙げます。

「現職から一度離れて、前からやってみたかったトラック運転手として働きたい」

ネガティブなワードを隠すために「現場から一度離れて」という言葉を使用しましたが、これでは漠然としており(前職で何かあったのかな…)と勘繰られたりしそうです。

実際に面接で突っ込まれることもあるでしょう。

このような怪しいワードは使わずに、具体的にポジティブな言葉に置き換えて文章にしてみましょう。

「前職は○○をしており、キャリアも積み充実した日々を送っていましたが、以前から憧れていたトラック運転手に挑戦したいと強く思うようになり、貴社を希望しました」

前職がトラック運転手のお仕事に生かせそうな内容であれば、「前職のスキルや経験を貴社でも生かして働きたい所存です」などという文章を入れても良いでしょう。

「前職楽しくなかったのに嘘書きたくない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「前職に飽きた」と書いてしまうと「飽き性ですぐ辞めそう」という印象が付いてしまいます。

本音は「飽きた」でも、「前の職場では(得るものが多かった/様々な経験をし成長させてもらった)が、新しい業種に挑戦してみたいと思った」という風に前の職場に感謝する言葉でワンクッション置くようにすると、印象が良くなるでしょう。

入社後の展望も織り交ぜる


今までご説明したのは、志望動機の冒頭に書くべき文章です。

志望動機の最初で「どういう理由で貴社へ転職したいです」ということを示した後は、「入社後自分は何ができるか」をアピールします。

例えば、あなたが中型免許を持っていて、面接を受けるトラック会社が免許補助制度を活用している会社であるとします。

その場合は次のようなことが書けるかと思います。

「現在中型免許を持っておりますが、貴社の免許補助制度を利用しいずれは大型免許やフォークリフトの免許を取得し、仕事の幅を広げていきたいとも考えています。」

このような一文があるだけで、「この会社に免許補助があることを、しっかりと確認しているのだな」「入社後のこともちゃんと計画している人なんだな」という印象を与えられるのです。

あくまでも志望動機の中の一文なので、自己PRになりすぎないように気を付けましょう。

【関連ページ】 トラック運転手の自己PRの書き方と例文を解説

志望動機はポジティブな印象にまとめることが大事

志望動機はポジティブな印象にまとめることが大事
ここまで長々と説明を聞いてきて、頭がごちゃごちゃになってしまった…という方もいらっしゃるかもしれませんので、最後に改めてポイントをまとめていきます。

・志望動機は【①貴社を志望する理由→②転職理由と志望動機→③入社後の展望】の順番で描くのが良い
・いきなり書き始めず、一度転職理由と志望理由を書き出し、あとから文章をまとめる。言葉はすべてポジティブなものに置き換えること
・トラック運転手に転職するにあたり、「この会社でなければならない理由」を明記すること
・入社後の展望も書く
・手書きの場合、とにかく丁寧に書くこと

検索をかけると志望動機のテンプレってたくさんありますよね。

テンプレを利用するのは確かに楽です。

しかし、テンプレは所詮テンプレ…自分の言葉で書かれていない志望動機というのは、面接官にはだいたいわかるものです。心証も悪くなるでしょう。

それに自分の言葉で志望動機をきちんと書いた方がその内容も記憶に残り、面接でも一貫した回答ができるというメリットがあります。

大変かもしれませんが、転職活動の第一歩として志望動機と向き合ってみましょう。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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