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最終更新日:2022-03-16

トラック運転手の仕事内容について解説

トラQ編集部
トラック運転手の仕事内容について解説
トラック運転手の仕事といえば、体力的に厳しいという印象がどうしてもつきまといます。

特に長距離トラックの運転手の場合は時間にも追われ、家にもなかなか帰れないなどの印象があるのではないでしょうか?

トラック運転手に興味があっても踏み出せずにいる方は、ぜひこの記事を読んでください。

今のトラック運転手という仕事がどのようなものなのかがわかると思います。

どの業界に行っても体力的に、あるいは精神的に厳しい環境というのはありますが、トラック業界だけが突出して厳しいということはありません。

トラック運転手に興味のある方が正しい情報で、納得のいく選択ができることを祈っています。



【目次】
1.運送業界について
2.トラック運転手の労働環境
3.トラック運転手の仕事は多様で活かせる経験が多い
4.トラック運転手に必要な免許や資格など
5.トラック運転手のやりがいや楽しいところ
 5-1.日本経済を支えている実感
 5-2.全国のいろいろな所へ行くことができる
 5-3.人との触れ合いが楽しい
6.トラック運転手の仕事の厳しいところ
 6-1.体力を必要とする
 6-2.時間厳守によるプレッシャー
 6-3.食事や休憩の場所が限られる
7.トラック運転手に向いている人の特徴
 7-1.体力的にも精神的にも健康な人
 7-2.運転が好きな人
 7-3.自己管理能力がある人
8.トラック運転手の仕事で身につくスキルや経験
9.未経験でもトラック運転手にはなれます

運送業界について

運送業界について
(公社)全日本トラック協会によると、トラック運送の営業収入は2003年が約12兆円、2016年が約14兆円となっており、大幅な伸びはないものの安定して市場規模を維持しています。

また、近年はネット通販の普及により、国土交通省の調査では、1990年から2015年までの間に荷物の小口化が進んだものの、物流件数が約1,400万件から2,300万件へと伸びており、今後も安定した需要が見込める業界であるともいえます。

【参照】国土交通省 物流を取り巻く動向と物流施策の現状について

トラック運転手の労働環境


昔と違って、トラック運転手の労働環境はかなり改善され、働きやすい仕事へと変わっています。

トラック業界では運転手不足が問題となっており、仕事はあるのにそれを捌く人員が足りません

【参照】しごとウェブ ドライバー不足に悩む経営者

国土交通省のデータでは、2018年の全職業の有効求人倍率が1.35だったのに対し、貨物自動車の運転手の場合は2.68となっています。

いかに運送業界において運転手不足が深刻なのかがわかると思います。

【参照】国土交通省 トラック運送業の現状等について

このような状況を受け、各運送業社はトラック運転手の獲得に力を入れており、労働条件の見直しや、福利厚生の充実を図っています。

また、運転手不足による過重労働により事故等が増えてはいけませんので、労働日数や運転時間、休憩の取得に関してまでも国土交通省をはじめとする各機関により厳しく指導監督されています。

これらの背景により、冒頭でも書いたようにトラック運転手の労働環境は昔とは比べものにならないくらい改善されており、働きやすい仕事となっています。

トラック運転手の仕事は多様で活かせる経験が多い

トラック運転手の仕事は多様で活かせる経験が多い
トラック運転手といっても、様々な所属企業があります。

メーカー、運送会社、宅配便会社、引越会社などがありますが、その仕事内容も様々です。

一般的には集荷、荷積み、配送、梱包、荷下ろし、伝票作成等ですが、中にはドライバーが営業活動をするような業界もあります。

仕事内容が多様なだけに、活かせる経験も多様でありチャレンジしやすい仕事であると言われており、人材不足が追い風となってトラック運転手未経験の人も転職に成功しています。

トラック運転手に必要な免許や資格など


保有している免許によって扱えるトラックが変わってきます。仕事内容と自身の保有免許の確認をしましょう。

【関連ページ】 トラックの種類による仕事内容の違いについて

・普通自動車第1種免許
 最大積載量2.0トン未満の小型トラックまで運転可 
・準中型自動車免許
 最大積載量4.5トン未満の中型トラックまで運転可
・中型自動車免許
 最大積載量6.5トン未満の中型トラックまで運転可
・大型自動車免許
 6.5トン以上のトラックも運転可
・フォークリフト運転技能講習修了証
 ドライバーが荷物の積み込みや、その他の倉庫内作業を行う場合にはあることが望ましいです。
・危険物取扱者
 灯油やガソリン、ガス、薬品などを運搬するのであれば必要です。

トラック運転手のやりがいや楽しいところ

トラック運転手のやりがいや楽しいところ
トラック運転手には多くの魅力がありますが、具体的にどのような点が挙げられるのでしょうか。

日本経済を支えている実感


スーパーやコンビニの店頭に並んでいる商品、ガソリンスタンドの石油やガス、ネット通販で購入した商品…ありとあらゆるものがトラックによって運ばれています。

トラックの運送がなくては成り立たない事業がほとんどであることを考えれば、トラック運転手は日本の経済を支えるために必要不可欠な存在となります。

それだけに、社会とそこで暮らす人々の生活を支えているのだという使命感を持って取り組めるということであり、同時に充実感も感じられる仕事です。

全国のいろいろな所へ行くことができる


これは長距離トラックの運転手に限定されますが、全国のいろいろな地域へ行けるという事を理由に、トラック運転手になった人も多いと聞きます。

決められた時刻までに無事荷物を届けなければなりませんが、それを除くと、一人で自由に過ごせ、好きな所で好きな時に休憩もできる仕事です。

人との触れ合いが楽しい


個人宅や事業所への配送を担当するトラック運転手の場合は、多くの人々と接する機会があります。

お客様から声をかけてもらったり、顔馴染みになって雑談に花を咲かせたりすることもあります。

中には運転手が営業活動も行うような業種や企業もありますが、普段のお客様とのコミュニケーションが生きており、営業経験があれば、それを活かすことも可能です。

また、トラックを見て喜んでくれる子供や手を振ってくれる子供もいたりするので、そのような触れ合いも心地が良いものです。

【関連ページ】 トラック運転手は楽しい仕事?きつい面も踏まえ、やりがいを検証!

トラック運転手の仕事の厳しいところ


どのような仕事でも厳しい面は必ずありますが、トラック運転手の場合はどうなのか見ていきたいと思います。

体力を必要とする


一般的にトラック運転手には体力が必要と言われています。

長距離トラックの運転手であれば、深夜や早朝に高速道路を走ったり、一度の乗務で数百キロから数千キロを走ったりします。

生活が不規則になったり、拘束時間が長くなったりするため日頃の健康管理にも気を使う必要があります。

また、荷積や荷下ろしなどの作業を、トラック運転手が行わなければならない場合も同様に体力が必要です。

時間厳守によるプレッシャー


トラック運転手はいかなる場合でも、決められた時間までに受取人へ荷物を届けなければなりません。

受取人は受け取り日時も考慮して次のスケジュールを立てている場合がほとんどなので、万が一遅れてしまうと賠償問題などに発展しかねません。

天候や渋滞などの道路事情もあり、なかなか時間通りに行かないこともあるので、休憩時間を削ることのないように余裕を持って早めに出るなどの工夫が必要です。

食事や休憩の場所が限られる


好きな時に休憩が取れると言っても、トラックが大型であったりすると停車する場所も限られてしまいます。

あらかじめどこで食事を取るのか、駐車スペースの情報等も集めたうえで決めておくとか、あらかじめ持参したパンやおにぎりを食べるなどの工夫が必要となってきます。

トラック運転手に向いている人の特徴

トラック運転手に向いている人の特徴
トラック運転手といっても様々な仕事内容があるので、活かせる経験も多く、向き不向きも多様ではありますが、一般的に言われている向き不向きをまとめてみました。

体力的にも精神的にも健康な人


長距離トラックの運転手であれば、長時間の運転をしなければならず、かつ長時間の拘束もあります。

長距離を走らない運転手でも、荷物の積み込みなどの倉庫作業があったりもするので、基本的な体力は有していた方が良いです。

身体を動かすことが好きな人であれば、楽しみながら取り組めるかもしれません。

また、時間に追われたり、渋滞に巻き込まれたりすることもあるので、心に余裕を持って落ち着いて対応できることが、事故を防ぐ観点からも重要です。

運転が好きな人


長距離トラックの運転手は当然それが仕事なので、運転が好きな人に向いていると思います。

この仕事は運転することが嫌になってしまうと、途端に続けていくことが難しくなるかもしれません。
 

自己管理能力がある人


基本的に一人でする仕事なので、配送先へ時間通りに荷物を届けられたら、休憩や食事、仮眠などは自由にとって構いません。

しかし、仕事の進捗状況によっては食事の時間を短くしたり、臨機応変に対応することが必要であり、自己管理能力が必要になります。

トラック運転手の仕事で身につくスキルや経験


トラックの運転手といっても様々な仕事がありますが、例えばセールスドライバーであれば、そのセールスの経験を活かして営業職への配置転換とかもあり得ます。

また、大型自動車や特殊車両の免許、危険物取扱者などの資格や専門スキルを身に付けておくことで、より良い条件の会社へ転職することも可能です。
 
国家資格である運行管理責任者の資格があれば、所属企業の中でマネジメントを行う管理職などへのステップアップもあります。

現場を知っている人がマネジメントすることによって、クオリティの高いマネジメントが行えるでしょう。

未経験でもトラック運転手にはなれます


今トラック業界では人材不足か深刻な問題となっています。

実際に転職サイトなどでトラック運転手の求人を探してみても、「未経験者歓迎」としてある企業の求人広告をよく目にします。

【関連ページ】 未経験歓迎のトラック求人情報

実際に多くの40代や50代の未経験者が転職に成功しています。

ただ、仕事をするには各種免許が必要となるので、仕事内容をよく確認する必要があります。 

中には入社後に会社の費用で免許取得をバックアップしてくれるケースもあり、休日を利用して計画的に免許取得を行なっている人もいます。

先にも書きましたが、「体力的にも精神的にも健康」「運転をすることが好き」「自己管理能力がある」と言った条件を満たしていれば、後は誠実な人柄をアピールすることで、未経験者でも採用される可能性は十分にあると言えるでしょう。

【関連ページ】 トラック運転手の仕事内容について解説
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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