ルート配送ドライバーの仕事は楽しいかきついか
言葉だけは聞いたことがあるかと思いますが、その内容はぴんとこないかもしれません。
ルート配送ドライバーの仕事は文字通り、決まったルートで配送をする仕事なのですが、その内容は多種多様です。
その影響なのか、情報サイトでは、「楽しい」と言われているものもあれば「きつい」と言われているものもあり、評価も様々ですが実態はどうなのでしょうか?
この記事では、この仕事について以下の項目に分けて解説しています。
・楽しいと言われる理由
・きついと言われる理由
・その結論
〇この記事は以下のような方にお勧めです。
・トラック会社へ就職を考えている人
・車の運転が好きな人
〇この記事は以下のような方にはお勧めできません。
・車の運転が嫌いな人
・仕事にこだわりがない人
【目次】
1.ルート配送ドライバーの仕事とは?
1-1.仕事内容とは?
1-2.仕事あれこれ
1-3.トラック別に見る仕事
2.楽しいと言われる理由は?
2-1.言われる代表的な理由
2-2.言われる会社の特徴とは?
2-3.楽しくなるためには?
3.きついと言われる理由は?
3-1.言われる代表的な理由
3-2.ブラックである可能性は?
3-3.何が原因なのか究明を
4.結論
ルート配送ドライバーの仕事とは?
先ずは仕事について、詳しく見ていきましょう。
仕事内容とは?
決まった日時に契約している個人や店舗、会社に荷物を届けることで、代表的なものとして、コンビニやスーパーなどへの商品の配送が挙げられます。
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他にも工場への資材や病院や薬局への医薬品、クリーニング店の集荷配送、自動販売機へ飲み物の装填などがありますが、近~中距離の配送が殆どです。
いずれのルート配送ドライバーの仕事も、正確さや丁寧さは当然のこと、時間通りに配送しなければなりません。
しかし、仕事そのものの難易度は低く、未経験者でもやり方さえ覚えてしまうと、すぐに一人前に働けるのです。
他のトラック会社の配送の仕事と違い、一日ですべき仕事内容が決まっているので長時間業務に携わることは少ないものの、配送先や荷物によっては早朝や夜間などに勤務することもあります。
そんな大まかな仕事の流れは以下の通りです。
・積み込み・・・ルートに沿った荷物をトラックに積み込みます。配送先や荷物によっては、配送中の温度・湿度に注意しなければなりません。
・配送・・・ルートに沿って配送します。配送時間には到着しなければなりません。
・帰社・・・その日の配送報告やトラックの点検、翌日の配送ルートの確認などを行います。
仕事あれこれ
ルート配送ドライバーの仕事は多種多様ですが、それぞれに特徴があります。
代表的な仕事内容は以下の通りです。
また、駐車スペースがない店舗や近隣に同じコンビニがある場合などは、事故や配送ミスに注意する必要があります。
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しかし、複数のトラック会社が配送に来ますので、場合によっては待機時間が発生します。
また、商品の品数によっては、検品に時間が掛かることもあります。
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また、診察や手術に影響が出てはいけませんので、配送時間が遅れることがあってもいけません。
【関連ページ】 医薬品を運ぶルート配送ドライバーはどんな仕事内容か
自動販売機の設置場所によって売れ行きに違いがありますから、慣れてくるとより効率よく配送できるようになります。
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比較的配送時間には余裕があるのが特徴です。
トラック別に見る仕事
ルート配送ドライバーの仕事は、内容に応じて使用するトラックが違います。
トラック毎にどのような仕事があるのか、見ていきます。
市街地などの店舗や個人宅の配送に使われます。
荷物はコンビニや家電製品、生活雑貨など。
【関連ページ】 小型トラックの仕事はどうなの?未経験者や女性におすすめ!
配送する荷物は、小型トラックと大差はありません。
2017年3月に運転免許制度が変わり、2007年6月1日までに普通免許取得者は、普通免許で4tトラックの運転が可能です。
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楽しいと言われる理由は?
楽しく仕事ができることは、思い通りにならないことが多い現代では、非常に幸せなことです。
では、どのような点が楽しいのでしょうか?
言われる代表的な理由
楽しいと言われる代表的な理由は、以下の通りです。
【参照】厚生労働省 3章 運送業における労働時間と働き方に関する調査
つまり、歩合制であるトラック配送の仕事と比べ、安定した収入が見込めることも魅力の1つと言われています。
【参照】全日本トラック協会 2019 年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態
従って、休みもしっかりと計画通りに取得することができます。
年間休日120日取得できるトラック会社も数多くあります。
また、トラックドライバーが慢性的に不足しているため、一度就職すると滅多なことではクビになることはない、と言われています。
他にも、ノルマがないことや煩わしい人間関係に巻き込まれにくいこと、自分のペースで仕事ができることなど、仕事が楽しい理由は沢山あります。
楽しい理由を挙げてみると、一つのキーワードが浮かんできます。
そのキーワードとは「安定」。
安定して稼げる、安定した仕事内容、安定した休み。
ルート配送ドライバーの仕事が楽しい理由の根底にあるものは、安定したライフワークバランスによる安心感と言えます。
言われる会社の特徴とは?
理由を列挙しましたが、休日や労働時間に関する項目などは、トラック会社によって大きく左右されます。
つまり、就職するトラック会社が、仕事が楽しいかどうか決まる要因の1つになるということです。
では、仕事が楽しくなるトラック会社の特徴を見ていきます。
トラック会社が安定しているので、ストレスが少なくできる可能性は高いですが、社外の人間からは分かりにくいのが難点です。
つまり、従業員が楽しくできている証拠であり、優良なトラック会社と捉えられます。
具体的には、備品や消耗品は、比較的時間指定が厳しくないので、これらを中心に扱っているトラック会社は狙い目と言えます。
一般的に1日のルート配送は、10件程度と言われています。
以上のようなトラック会社では、この仕事が楽しくなる傾向が強いので、仕事内容の説明を詳しく聞くなどして、チェックしておくことをお勧めします。
仕事が楽しくなるためには?
仕事が楽しくなるためには、上記の特徴があるトラック会社に就職することが一番近道と言えます。
しかし、特徴に当てはまらないトラック会社は、楽しくないとは一概に言えません。
そもそも「楽しい」の感覚は、人それぞれです。
例えば、時間に追われる仕事を楽しいと感じる人も中にはいます。
そのような人は、時間指定が厳しくないルート配送ドライバーの仕事をしても物足りなく、楽しいとは感じないでしょう。
つまりは、自分に合ったトラック会社に就職することが大事であり、そのためにも自身がどのようなことを楽しいと感じるのかを明確にしておく必要があります。
きついと言われる理由は?
トラックドライバーが慢性的な人手不足となっていることからも、そういう一面もあると言えます。
では、具体的にどのようなところがそう感じるのか、見ていきましょう。
仕事が言われる代表的な理由
代表的な理由は、以下の通りです。
そういった諸事情により時間が押してしまい、結果として拘束時間が長くなることもしばしばあるようです。
仕事が終わってからのプライベートを充実させたい人にとっては、不意な残業発生は大きなストレスとなります。
特に、時間厳守のこの仕事では、常に時間に追われる感覚になり、それが精神的にきつく感じる人もいるようです。
また、未経験者でもすぐに覚えられる仕事であり、特別なスキルも必要ありません。
言い換えると、日々の仕事を通してスキルアップすることがないため、自己成長を望む人にとって、物足りない仕事と言えます。
特に小型トラックの場合、機械を使わず手作業での積み込み、配送であることがほとんどであるため、体力的にしんどいと言えます。
また、この仕事は、猛暑日の日中や冬の明け方などであっても時間通りに配送しなければならず、天候や時間帯によってはさらに体力が削られることもあります。
一人で仕事をするということは、マイペースで進められる反面、不測の事態などにも一人で対処しなければなりません。
特に就職後慣れるまでは、一人での仕事が精神的にきつく感じる人もいます。
また、チームやグループで何かを成し遂げたいと思っている人にとっても、苦痛に感じる仕事と言えます。
給料が安いことは、トラックドライバーが慢性的な人手不足になっている要因の1つと言われています。
最近では、随分と改善されているトラック会社もあるようです。
また、いかなる日であってもルート配送ドライバーの仕事が欠かすことができないので、暦通りに休日を取ることはできません。
ルーティンワークや孤独、給料などは、同じ理由で楽しいと感じる人もいるので、やはりその人の感覚が大事と言えます。
ブラックである可能性は?
楽しいと感じる場合と同じように、就職する運送会社で、ルート配送ドライバーの仕事が決まる部分があります。
例えば、就職するトラック会社が、配送スケジュールを過密に組んでいたとしたら、時間に追われる毎日を送ることになります。
また、過密スケジュールを組むようなトラック会社であれば、離職率も高く、常に人手不足でしょうから、一人当たりの配送件数は多くなり、その結果拘束時間は常に長くなります。
突然の休暇は当然取れるはずもなく、どんなに体調が悪くとも過密スケジュールをこなさなければならず、それでも給料は安い…これでは、どんなに好きであってもきつく感じます。
そして、そんなブラックなトラック会社も中にはあります。
就職してからブラックであることに気が付いても、後の祭りなので、面接や会社訪問の際に見極める必要があるでしょう。
仕事内容の説明や質問するなどして、きついと感じる理由に該当しないかチェックすることをお勧めします。
何が原因なのか究明を
きついと感じる一因として、就職したトラック会社がブラックであることが挙げられる一方で、楽しいと感じる時と同じように、個人の感覚によるところも大いにあります。
従って、自身がどこをそう感じるのか明確にしておかなくてはなりません。
そして、それはトラック会社によるものなのか、それとも自分の感覚によるものなのか、分けて対策を講じる必要があります。
トラック会社によるものであれば、要求を出すことで改善する可能性はあるでしょう。
自分の感覚によるものであれば、創意工夫をすることで感じなくなるかもしれません。
例えば、体力的に大変と感じるのであれば、日頃から体を鍛えることで同じ仕事でも、きつくなくなります。
大事なことは感じるのであれば、それを改善する対策を講じることです。
結論
さらには、感覚は人それぞれなので、自分がどのようなことを「楽しい」、「きつい」と感じるのかも大きな要素となるものの、一般的に以下の通りです。
〇ルート配送ドライバーの仕事が楽しいと感じやすい人
・安定を求める人
・不規則なこと、変化が苦手な人
・プライベートを充実させたい人
・マイペースな人
〇ルート配送ドライバーの仕事がきついと感じやすい人
・刺激を求める人
・プレッシャーに弱い人
・チームで何かを成し遂げたい人
サイズの合っていない洋服は意味がないのと同じように、仕事と性格が合っていなければ、どんなに楽しい仕事でも、きつく感じてしまうものです。
まずは、ルート配送ドライバーの仕事が自身に合っているかどうかからチェックしていくことをお勧めします。
そして、合っていないからこの仕事は向いていないと結論付けるのではなく、どうすれば楽しく仕事ができるのかを考えていくことで、より良い生活が可能になるでしょう。
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