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最終更新日:2021-11-03

2tトラックドライバーの年収、仕事内容や募集要項のチェック内容

トラQ編集部
2tトラックドライバーの年収、仕事内容や募集要項のチェック内容
トラックの中でも2tトラックは小さなトラックであり、就職・転職先として自分の運転技術と給料面を考えた時に、運転のしやすさから2tトラックのドライバーを選ぶ人もいると思います。

それでは、実際の2tトラックのドライバーの仕事内容や年収はどれくらいになるのでしょうか?

大まかに見ると以下の3つにまとめられます。

・2tトラックのドライバーは狭い範囲で短距離の配送を行う
・2tトラックのドライバーの平均年収は約300万円から400万円
・2rトラックのドライバーは他の職種から転職しやすい

これら3つを含めて、2トラックのドライバーになる前に見ておきたい項目を、わかりやすく紹介していきます。


【目次】
1.2tトラックのドライバーの基本情報
 1-1.2tトラックとは?
 1-2.2tトラックのドライバーの仕事内容
 1-3.2tトラックのドライバーの配送範囲・勤務時間帯
 1-4.2tトラックのドライバーの平均年収
2.2tトラックのドライバーはどういう人がなっている?
 2-1.2tトラックのドライバーは転職者が多い?
 2-2.上の規格のトラックへスキルアップするためにも有効
 2-3.正社員を目指す人にも
3.2tトラックのドライバーの募集から採用まで
 3-1.2tトラックのドライバーをよく募集する会社
 3-2.募集要項でチェックしておきたい項目
 3-3.面接時の対応
 3-4.採用後の流れ
4.2tトラックのドライバーとして心がけておくべきこと
 4-1.積み込み・積み降ろしの時は急な動作を控える
 4-2.睡眠はしっかり取る
5.2tトラックのドライバーの配送の仕事 まとめ

2tトラックのドライバーの基本情報

2tトラックのドライバーの基本情報
2tトラックのドライバーがどんな仕事をしていて、どれくらいの給料が貰えるかはなんとなくイメージできている部分もあるかもしれません。

しかし、免許の要件や仕事の内容について勘違いしていたり、あまり知られていなかったりする箇所も中にはあるでしょう。

まずは2tトラックの基本情報について見ていきましょう。

2tトラックとは?


車両には積める荷物の重さである「最大積載量」と積み荷や燃料などを含めた車両全体の重さである「車両総重量」が存在します。

2tトラックの「2t」は最大積載量の方を表しており、つまるところ2トンまで荷物を積めるトラックということです。

そして、2tトラックは別の基準では小型トラックと同じものとして扱われることがあります。

このことから2tトラックは一番小さなトラックであるため、普通免許で運転できると思われるかもしれません。

しかし現在の普通免許の基準では、最大積載量が「2t未満」になっているので、2tトラックは運転できないのです。

最大積載量が2tのトラックを運転するには、以下の過去の基準の普通免許か、新しく作られた準中型免許を取得しなければいけません。

・2017年3月12日以降の普通免許……車両総重量が3.5トン未満かつ最大積載量が2トン未満の車両
・準中型(5t)限定免許(2007年6月2日~2017年3月11の普通免許)……車両総重量が5トン未満かつ最大積載量が3トン未満の車両
・準中型免許……車両総重量が7.5トン未満かつ最大積載量が4.5トン未満の車両
・中型(8t)限定免許(2007年6月1日以前の普通免許)……として車両総重量が8トン未満かつ最大積載量が5トン未満の車両

ただ2tトラックは、「最大積載量が2t以下」のトラックという意味でも使われる時もあるので、会社によっては普通免許でも2tトラックドライバーとして働ける可能性はあります。

免許の要件は2tトラックでも勘違いされがちな部分なので、自分の普通免許がどれに当てはまるか確認した上で、改めて免許の取得や会社選びをしていきましょう。

2tトラックのドライバーの仕事内容


2tトラックは他のトラックと比べて小さい規格にはなりますが、トラックの形状としては荷台が平たい平ボディや箱型のバンボディ、ダンプカーと様々な種類はあります。

仕事内容は
・段ボールやケースに入れられた製品の配送
・発注品の宅配
・引っ越し業務
・砂利や石の運搬

といったものであり、用途に合わせた形状の2tトラックが使われます。

いずれも大量運送はできません、次で紹介するように2tトラックを使う範囲内であれば、十分な量を運べる大きさです。

そして、2tトラックの荷物は数量が多くても一つは大きな物ではないことから、基本は手作業での積み込み・積み下ろし作業になります。

荷物の重さは仕事によりますが、全体的に見ると極端に重い物を運ぶわけではないので、積み込み・積み下ろし作業も重労働になるわけではありません。

2tトラックのドライバーの配送範囲・勤務時間帯


2tトラックの配送範囲は基本的に短距離で、県内や大きく動いても隣の県といった狭い範囲となっています。

配送先も宅配などの毎回違う依頼を受ける形でなければ、決まった場所へ届けるルート配送が多いので、業務はとても安定しています。

勤務時間帯は深夜帯の業務よりは一般的な会社員と同じ朝から夕方にかけての時間が多くなっています。

休日に関しては会社や仕事内容によって異なりますが、一般的な会社員でも多い日曜日と祝日が休みという形式もあり、不規則な時間や休日設定になっている仕事は比較的少ないものと言えます。

この2点は他の規格のトラックと比べると大きく違う点で、2tトラックのドライバーがトラック業界の中では最も働きやすいと言われる点です。

ただし、荷物の待機時間は2tトラックでも発生することから、1日辺りの稼働時間はやや長めになっています。

2tトラックのドライバーの平均年収


2tトラックのドライバーの平均年収は約300万円から400万円が目安です。

他の規格のトラックと比べると少し低くなりますが、これは配送範囲や荷物の重量が関係しています。

上の規格のトラックでは歩合給を採用している会社もあり、この場合は長距離や荷物の重さと大きさを加味して給料が決まります。

一方の2tトラックドライバーの給料はほとんどが固定給であり、配送範囲も短距離であることから、上の規格のトラックよりも低くなる場合が多いのです。

ただ、運転の難易度で言うとそれほど難しいものではなく、業務自体は安定して供給されるところは利点と言えます。

残業や休日出勤を積極的に行った場合は、平均よりも多く稼げるので、稼ぐことが目標である場合も不満を感じづらいものです。

また他の規格のトラックでは、男女での平均年収の差が大きくなりがちですが、2tトラックではほとんど差がありません。

比較的簡単な運転と重くない荷物であることから、女性ドライバーも活躍しやすい現場になっています。

夜勤業務である場合は深夜手当が付くので、平均よりも上の給料を目指せるでしょう。

2tトラックのドライバーはどういう人がなっている?

2tトラックのドライバーはどういう人がなっている?
トラックには様々な大きさがあることから、ドライバーとして働く時には様々な要素から判断して、自分に合ったものを選んでいくものです。

それでは、数あるトラックの中で2tトラックのドライバーになる人はどのような人なのでしょうか?

2tトラックのドライバーは転職者が多い?


2tトラックは以前の基準で普通免許の取得をしているとそのまま運転が可能で、そうでない人も準中型免許を取得することで運転できるようになります。

準中型免許は普通免許と同じ18歳以上から取得できるので、条件的にも難しいものではなく、実際の運転も少々特殊な部分はあるものの、難易度は高いものではありません。

また需要の方で見ても、現在のトラックのドライバーは売り手市場であり、運転免許以外の資格や学問、経験の有無に関わらず採用されている傾向があります。

これらの要素から2tトラックのドライバーは転職しやすい職種であり、実際に転職先の候補として選ばれることが多くなっています。

他の規格のトラックでは更に上の免許が必要であったり、扱う車や荷物が大きくなったりすることから、抵抗がある人もいるでしょう。

そんな中で、運転と荷物の二つ面での負担が比較的少ない2tトラックは、より選ばれる職種と言えます。

上の規格のトラックへスキルアップするためにも有効


トラックのドライバーとして働くことを考えるとしたら、最初から上の免許を取得して高い給料を目指した方が良いと思う人もいるかもしれません。

中型以上の免許は年齢と普通免許の取得から年数が経過という条件はありますが、そこさえ満たしていたら、積極的に取得を狙っても良いでしょう。

しかし2tトラックのドライバーからスタートしても、上の免許を目指しつつ働くというアプローチもありです。

全ての仕事で当てはまるわけではありませんが、所有しているトラックが2tのみという会社は少なく、中型以上の免許が必要な、上の規格のトラックを所有しているものです。

そして、会社によっては2tトラックからトラックの運転に慣れてもらい、将来的には上の規格のトラックへスキルアップして貰おうという意図を含んで採用することがあります。

この場合、中型以上の免許取得に関して補助金が出ることも多いので、自分で受講料を払うよりも安く済ませられる可能性も高くなります。

中型以上の免許の取得は難易度も高くなり、取得までに30万円前後の費用がかかることを考えると、決して軽い負担ではありません。

働きながら取得していくにしても、2tトラックで慣らしていきながら徐々にスキルアップする選択肢は悪くない条件と言えます。

正社員を目指す人にも


2tトラックのドライバーは人手不足やスキルアップの面もあって、長く継続勤務できる若手ドライバーを欲しており、正社員での採用が多い傾向があります。

正社員になると安定した給料面と、付属する福利厚生の面が充実するものです。

他の職種で未経験からいきなり正社員は難しいこともあり、この点も転職者に有利に働く魅力となっています。

アルバイトで一時期に稼ぐ職種としても、運転しやすい2tトラックのドライバーは選択肢に入れられることが多いのですが、正社員を目指す人にも十分おすすめできます。

2tトラックのドライバーの募集から採用まで

2tトラックのドライバーの募集から採用まで
2tトラックのドライバーの仕事を探す場合は、ハローワークや就職・転職サイトを活用していくことになります。

ここでは2tトラックのドライバーとして就職・転職を進めていく中の流れを見ていきましょう。

2tトラックのドライバーをよく募集する会社


2tトラックのドライバーは仕事内容で紹介したように、製品配送や宅配が主なものになりますが、近年で比較的多いのはコンビニへの配送です。

冷凍・冷蔵系の商品を指定された市内や近県の範囲にあるコンビニに届けていく内容が多く、ルートに沿った配送になるので、転々とすることはほとんどありません。

この他にも食品系の荷物や新聞、工場へのパーツ配送のような一定の時間で共有や補充が必要な荷物については、同じルートで動いていくことが多くなります。

移動ルートがその都度変わるのは、宅配や建築・工事現場に資材を配送するタイプの仕事です。

宅配は範囲的には市内などの狭いものではありますが、普段は走らない道を走る可能性もあります。

建築・工場現場への配送も、配送範囲は会社が設定した限られた範囲であるものの、依頼される場所によって毎回違う場所を走ることになってもおかしくない仕事です。

給料や待遇も仕事選びには重要ですが、安定したルートを走る方が良いか、それとも毎回違う景色を見る方が良いかも継続勤務していく上で重要な要素なので、上記の内容を参考にしてみましょう。

募集要項でチェックしておきたい項目


2tトラックのドライバーの募集は「2tトラック」という題目もあれば、同じトラックとして扱われる「小型トラック」の題目で募集していることもあります。

運転免許として現在の普通免許でも良い時はその趣旨も書かれているので、準中型免許を取得せずに仕事を探す場合は、その部分をチェックしておきましょう。

反対に2tトラックという募集であっても、必要免許の欄に中型免許を要している時もあるので、全ての募集が準中型免許で大丈夫というわけではありません。

詳しい情報の中では給料や勤務時間、休日や福利厚生を見ていくのはもちろんのこと、一つ前の項目にあった配送範囲もチェックすべき項目です。

また2tトラックの性能についても、表記があれば目を通しておきましょう。

カーナビやバックモニターといった装備が付いていればトラックの運転が格段にしやすくなるので、未経験でも安心して入りやすい会社です。

中型以上の免許へのスキルアップを考える人は、その事に関する記述や補助制度の内容なども合わせてチェックしておきましょう。

面接時の対応


先にも書いたように2tトラックのドライバーは売り手市場なので、面接時は誠意のある対応やその会社で働くことに対する熱意アピールしていけば問題ないものです。

また、トラックの運転が未経験であることもマイナスにはならないので、経験の有無を聞かれた時や、逆に質問をしていい時に運転面に不安があるときは、未経験であることを前提に質問していきましょう。

面接時に運転の不安に対して良い返答をしてくれる会社であれば、入社後の安心感もあり、信頼できる会社かの判断材料にもなりえます。

売り手市場であるからこそ、ミスマッチを少なくするような、上手な会社選びをしていきましょう。

採用後の流れ


会社へ採用されることが決まっても、いきなり一人でトライバーを任されることは少ないです。

まずは
・先輩に、指導のために助手席に乗って仕事を見てもらう
・先輩の助手席に乗った状態で仕事をする

など、様々な形で研修していきます。

この研修期間は会社ごとに異なりますが、未経験を大々的に募集している会社であれば、最初のサポートはしっかりしているものです。

ただ、繰り返しにはなりますが、2tトラックは比較的運転が簡単なこともあり、長期にわたって研修するよりも、早めに実践するケースも多いでしょう。

2tトラックのドライバーとして心がけておくべきこと

2tトラックのドライバーとして心がけておくべきこと
2tトラックのドライバーの働きやすい部分を挙げていきましたが、決して簡単な仕事というわけではなく、身体への疲労や負担は出てきます。

その疲労や負担を少しでも和らげるために、心がけておくべきことを紹介します。

積み込み・積み降ろしの時は急な動作を控える


2tトラックで扱う荷物が比較的重くないとしても、物を運ぶ際はやはり腰への負担がかかってしまいます。

この負担を最小限に抑えるには、荷物の積み込み・積み降ろしの時は、なるべく急な動作を控えることです。

急な持ち上げや方向転換は、荷物の重さに関係なく腰を痛める原因になってしまいます。

低い位置の荷物を取る時は、しっかり腰を下げて持ち上げる、方向転換する時は腰をひねるのではなく、身体全体を向けるなど動きを意識をして負担を減らしましょう。

睡眠はしっかり取る


2tトラックの配送は仕事によっては、狭い範囲で同じルートを行くことが多いことから、繰り返すうちに日々の業務に慣れていくスピードも早いです。

しかし、慣れていても運転には油断禁物で、特に居眠り運転は重大な事故に発展する可能性があり、絶対にしてはいけない行為です。

そんな居眠り運転を防ぐには、前日の睡眠をしっかり取ることが最も重要です。

2tトラックのドライバーでも待機時間があることで稼働時間が長くなり、1日の自分の時間が少なくなってしまうことはあります。

ただ、1日運転した上に、積み込み・積み降ろしの作業と合わせると、身体への疲労はかなり溜まった状態になっています。

やりたいことがあっても休みの前の日でない限りは、できるだけそれを後回しにして、早めの就寝を心がけて、しっかり睡眠を取るようにしましょう。

2tトラックのドライバーの配送の仕事 まとめ


最後に2tトラックのドライバーの仕事内容や年収についてもう一度まとめていきます。

・2tトラックのドライバーは比較的朝から夕方にかけての仕事が多く、市内や近県といった狭い範囲で短距離の配送を行う
・2tトラックのドライバーの平均年収は約300万円から400万円で、他の規格のトラックよりは低くなるが、その分運転のしやすさや、重い荷物を運ばずに済む利点がある
・2rトラックのドライバーは免許の取得難易度や業界が売り手市場であることから、他の職種から転職しやすいものがあり、正社員での採用も目指せる

2tトラックのドライバーは短距離の移動かつ極端に重いに荷物を持たなくても良いので、他の規格のトラックよりも始めやすい仕事になっています。

転職する人や女性でも入りやすくなっているので、トラックのドライバーを目指す際は2tトラックからスタートしてみることもおすすめです。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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