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最終更新日:2021-11-02

2トントラックの最大積載量、形状・荷台の寸法について紹介

トラQ編集部
2トントラックの最大積載量、形状・荷台の寸法について紹介

2トントラックと聞いても、一体どのくらいの大きさなのか、積載量はどの程度なのかイメージが湧かない方もいるかと思います。

トラックドライバーを目指している方は、トラックの積載量・荷台の大きさ・形状について把握することが大切です。

この記事では、初心者のトラックドライバー向けと言われる2トントラックについてまとめてみました。

・2トントラックの積載量は2トンまでなの?
・2トントラックの荷台に積める荷物の量はどのくらい?
・2トントラックの形状別のサイズが知りたい


このような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。



【目次】
1.どのくらいの大きさ?積載量・荷台の寸法は?
 1-1.2トントラックの積載量
 1-2.2トントラックの荷台の大きさ
 1-3.2トントラックの形状
2.どのような現場で活躍する?
 2-1.引越し業界
 2-2.学校給食運搬
 2-3.宅配業者
 2-4.建設資材運搬ドライバー
3.運転するためには普通免許もしくは準中型免許が必要
 3-1.平成29年3月以前に免許を取得した場合は【普通自動車免許】でも運転できる!
 3-2.平成29年3月12日以降に免許を取得した場合は【準中型免許】が必要になる
4.2トントラックを運転する職種の年収は?
5.2トントラックドライバーの魅力とは
 5-1.2トントラックは女性でも運転は難しくない
 5-2.夜勤が少ない業種が多い
 5-3.積む荷物が少ないため極端に重い荷物を運ぶことはない
 5-4.拘束時間が長い業種が少ない
6.2トントラックの積載量まとめ


どのくらいの大きさ?積載量・荷台の寸法は?

どのくらいの大きさ?積載量・荷台の寸法は?

2トントラックはトラックの種類の中でも、小型に分類されます。

小型の2トントラックであれば、女性でも少しの練習でも運転できるようになるでしょう。

では、2トントラックの積載量・荷台の大きさ・形状について解説していきます。

2トントラックの積載量


2トントラックの積載量は2.0トン~2.9トンと決められています。

たとえ、トラックの荷台に余裕があったとしても、重さが2トン~2.9トンでないと走行できません。

「2.0トン~2.9トンと重さで言われてもイメージが湧かない!」という方のために、引越し業者を例に解説していきます。

2トントラックは、ショート・ロング・ワイドロングと3つの種類に分かれます。それぞれのトラックに積める荷物の量は次のとおりです。

ショート1人暮らしの荷物の量
ロング1人暮らしの荷物の量
ワイドロング2人暮らしの荷物の量(多め)


荷物の重さで見ると、それぞれのトラックのサイズ感がイメージできますよね!

2トントラックの荷台の大きさ


積載量が異なるショート・ロング・ワイドロングは、もちろん大きさも異なります。

全長全幅
ショート2.5メートル前後1.6メートル前後
ロング4.3メートル前後1.7メートル前後
ワイドロング4.3メートル前後2.0メートル前後


ロングとワイドロングは車体の長さは同じですが、幅が30㎝前後異なります。

しかし、ロングよりワイドロングのほうが、その分より多くの荷物が詰めるのかというと、そうとは限りません。

あくまでも2.0トン~2.9トンという重さで考えるようにしましょう。

2トントラックの形状


2トントラックには、ショート・ロング・ワイドロングの3種類ありますが、用途によって、形状が異なります。

2トントラックの形状は次のとおりです。

・平ボディ
・クレーン
・バンタイプ
・ダンプ
・ウィングボディ


2トントラックは、小型であり、中型トラック・大型トラックのように道を選ばないことから、様々な場面で活用されています。

では、それぞれの形状について詳しく見ていきましょう。

形状特徴用途
平ボディ屋根がない・荷台が平・「アオリ」と呼ばれる落下防止策がついている荷物運送全般可能
クレーン荷台にクレーンを搭載している工事現場
バンタイプ荷台にボックスが乗っている荷物運搬・学校給食運搬
ダンプ荷物を下ろす際に荷台を上下に動かせる建設現場
ウィングボディ荷台に扉が両開きになる箱が乗っているライブ会場・引越し・冷凍冷蔵品運搬


街中でよく見かける形状はバンタイプではないでしょうか。

ちなみに、クレーンタイプはクレーン免許も必要になります。「クレーン車を必要とする仕事へ就きたい」と考えている方は、クレーン免許を取得することをおすすめします。

どのような現場で活躍する?

どのような現場で活躍する?

初心者のトラックドライバーに適している2トントラックは、小型で運転しやすいだけではなく、用途に分けて多様な使い方ができるという特徴があります。

仕事選びの幅が広がるため、「これからトラックドライバーとしてキャリアを形成したい」という方にも、2トントラックはおすすめです。

それでは、2トントラックは、どのような現場で活躍するのか一部紹介します。

引越し業界


男女関係なく活躍できる業界・引越し業界。2トントラックは、単身・2人暮らしの引越しの際に活躍します。

2トントラックのショートに積めるくらいの量であれば、1人で引っ越し作業をし、ロングもしくはワイドロングであれば2人で作業を進めていきます。

引越し業者の仕事内容は、物を運ぶだけではありません。壁を傷つけないように、壁を養生し、家具を毛布などで包む作業もあります。

また、顧客に依頼された場合のみ、食器等を段ボールに詰める作業も行っていきます。

梱包要員は、女性が任されるケースが多いものの、人手不足になった場合は男性もする必要があります。

いかに少ない資材で上手く物をまとめるかが求められることもあり、機転が利く方であれば現場で重宝されるでしょう。

繁忙期は1日あたり3~4件あたり担当することもあるため、体力勝負の現場と言えそうです。

道が狭い住宅街での作業となる場合もあるため、引越し業界のドライバーになるには、ある程度の運転経験が必要です。

▼引越し業界には次のような方がおすすめ!

・力仕事には自信がある
・周りをよく見て行動できる
・機転が利く
・明るくコミュニケーション能力が長けている
・運転スキルがある


学校給食運搬


2トントラックは、学校給食運搬でも使われています。

近年は、自治体から直接雇用され、公務員として働くのではなく、受託業者の職員として勤務するケースが増えているようです。お住まいのエリアが学校給食を続ける限り、安定した収入が見込めるでしょう。

ただし春・夏・冬休みのように、学校が長期休暇に入ったと同時に、給食センターも稼働しないことになります。

その間は給料が全額ではなく、割合で支給される会社もあるため、注意が必要です。

給食センターから学校へ給食を配送・回収することが主な業務です。女性でも学校給食の運搬はできますが、給食を入れるコンテナは相当な重量になるため、下ろす際に相当な力を要します。

足腰に大きな負担がのしかかるため、よほど体力と体に自信がある方でないと、継続して働くことは難しいでしょう。

男性であっても、足腰が弱い方にとっても、学校給食運搬は厳しいかもしれません。

学校給食は、給食喫食時間を守る必要があるため、配送時間が少しでも遅れるわけにはいけません。

また、運転が荒いと給食が食缶からこぼれてしまうというトラブルも発生します。時間に追われていても、冷静さと慎重さを欠かせない業種と言えるでしょう。

▼学校給食運搬員は次のような方におすすめ!

・毎日同じ作業でも飽きない方
・運転スキルに自信がある方
・カレンダーどおりの休日がほしい方
・安定した収入が見込める職業に就きたいと考えている方
・足腰が強い方
・力仕事が苦ではない方


宅配業者


通販の普及により、年々ニーズが高まっている宅配便。宅配便の車両にも2トントラックは使われています。

宅配業者は、目的地へ荷物を下ろすことだけが業務ではありません。

伝票の整理や、効率よく運送するためのルートを考えることも業務内容に含まれています。

また、時間指定がある荷物がある場合は、しっかり時間管理もしなくてはいけません。

目的地に配送するまでの過程で様々なことを考えなくてはいけないなど、単純な運搬作業だけではないことを念頭に置いておきましょう。

一見、大変そうな宅配業者ですが「求人情報が多いため、様々な会社の中から選べる」「仕事はハードだが高収入は望める」などのメリットもあります。

初心者のトラックドライバーの方はチャレンジしやすい業種と言えるでしょう。

▼宅配業者は次のような方におすすめ!

・体力がある
・仕事をスピーディーに進める自信がある
・残業があっても構わない
・高収入を得られる職業に就きたい
・1人で作業ができる職業に就きたい


建設資材運搬ドライバー


土木作業や建物・橋などの建築を行う建設現場に資材を届ける建設資材ドライバーも、2トントラックを運転します。

木材を運ぶ際には平トラックを、重い機材や木材等を運ぶ際にはクレーン車を利用するため、「建設資材運搬ドライバーで働きたい」と考えている方は、クレーン免許も取得しておいたほうがいいでしょう。

国家資格であるクレーン免許を取得しておくことで、できる業務内容が増えるだけではなく、好条件で働けるチャンスを掴める可能性も高くなります。

また、中型トラックや大型トラックが運転できるのであれば、さらに活躍の場は広がります。

スキルアップを目指す方は、中型免許・大型免許の取得も目指すことをおすすめします。

建設資材運搬ドライバーは、建築会社に所属するのではなく、配送業者に所属します。

1日あたり10件程度、現場を回る場合がある上に、1つあたりが重い資材もあるため、体力勝負の世界と言えるでしょう。

また、現場から指定された時間を守る必要があるだけではなく、資材に傷が入らないように細心の注意を払いつつ運ばなくてはいけません。

資材に傷が入る、破損するなどによって使えなくなると、現場の作業が滞る原因にもなるため、強い責任感が必要です。

▼建設資材運搬ドライバーは次のような方におすすめ!

・責任感が強い方
・体力がある方
・ハードな仕事にも耐えられる方
・何事にも冷静に対処できる方

運転するためには普通免許もしくは準中型免許が必要

運転するためには普通免許もしくは準中型免許が必要

様々な業種で使われている2トントラック。「どの免許を取得したら運転できるようになるの?」という方もいるでしょう。

2トントラックを運転するために必要な免許は、【普通自動車免許】と【準中型免許】です。

ただし、どちらも必要ということではありません。免許取得時によって、必要な免許が異なるだけです。

では、それぞれの免許について説明していきます。

平成29年3月以前に免許を取得した場合は【普通自動車免許】でも運転できる!


平成19年6月1日までに【普通自動車免許】を取得している方は、車両総重量が8トン未満・最大積載量が5トン未満のトラックが運転できます。

これは、中型トラックである4トントラックに該当します。

また、平成19年6月2日から平成29年3月11日までに【普通自動車免許】を取得した方は、最大積載量3トン未満・車両総重量5トン未満まで運転できます。

ただし2トントラックは運転できても、4トントラックはできないため、注意が必要です。

平成29年3月12日以降に免許を取得した場合は【準中型免許】が必要になる


道路交通法が改正されたことにより、平成29年3月12日以降に普通自動車免許を取得した方は、最大積載量2トン未満・車両総重量3.5トン未満までしか運転できなくなりました。

つまり、普通自動車免許では2トントラックは運転できないということです。

そのため、平成29年3月12日以降に免許を取得する方で、2トントラックを運転したいと考えている方は【準中型免許】を取得する必要があります。

【準中型免許】を取得することにより、車両総重量が3.5トン以上7.5トン未満のトラックが運転できます。

ちなみに、普通自動車免許を取得しないと【準中型免許】が取得できないというわけではありません。配送業を目指している方は、いきなり【準中型免許】を取得することをおすすめします。

また、【準中型免許】は2トントラックのみで、4トントラックは運転できないことを念頭に置いておきましょう。

2トントラックを運転する職種の年収は?



気になるのは、2トントラックを運転する職種の年収ですよね!トラックドライバーへの転職を考えている方もいるでしょう。

前項「2トントラックはどのような現場で活躍する?」で紹介した職業の年収相場についてまとめてみました。

引越し業界300~400万円程度
学校給食運搬300万円程度
宅配業者300~450万円程度
建築資材運搬ドライバー400~500万円程度


建築資材運搬ドライバーは、必要な資格を取得することで、より高収入が目指せるようになっています。

「今後もトラックドライバーとして頑張りたい」と考える男性にとっては、やりがいのある仕事になるでしょう。

トラックドライバーを目指す女性には、引越し業界がおすすめです。

繁忙期は、収入アップを見込める業種であるだけではなく、女性ならではの細かい気配りが輝く業種とも言えます。

より活躍の場が広がるでしょう。

2トントラックドライバーの魅力とは

2トントラックドライバーの魅力とは

2トントラックドライバーの中でも様々な業種が選べることが分かりました。

では、中型トラックドライバーや大型トラックドライバーにはない2トントラックドライバーならではの魅力には、どのようなことがあるのでしょうか。

2トントラックドライバーならではの魅力について紹介します。

2トントラックは女性でも運転は難しくない


小型トラックである2トントラックは、車幅がそう広くないことや、車体の長さもそう長くはないため、女性でも運転しやすいという特徴があります。

トラックドライバーを目指す女性にとっては、チャレンジしやすいサイズ感と言えるでしょう。

また、身長が低い女性の場合、車体が大きすぎると車体の前方下が見渡せない可能性もありますが、小型トラックであれば前方がはっきり見渡せるため、安心して運転できるのもメリットです。

女性ドライバーにも安心して運転を任せられるトラックとも言えるでしょう。

夜勤が少ない業種が多い


小型トラックは長距離トラックとして使われることは基本的にありません。

会社の近辺や日帰りで帰って来られる距離にしか配送しないため、夜勤が少ない業者が配置しているケースがほとんどです。

夜勤が少ない業種が多いという点も、2トントラックドライバーの魅力と言えるでしょう。

家族を持つ方の中には夜勤に抵抗があり、トラックドライバーを避けている方もいるかもしれませんが、2トントラックドライバーであれば、家族との時間を減らすことなく働けるのもメリットです。

ただし人員数が少ない、配置している車両が少ないなど、ブラックな会社は例外になるので、入社前に人員数は配置している車両数を確認することが大切です。

積む荷物が少ないため極端に重い荷物を運ぶことはない


2トントラックは、最大積載量が2.0トン~2.9トンであるため、そう多くの荷物は運べません。

また、極端に重い荷物を運ぶこともないため、女性でも2トントラックドライバーとして活躍できます。

性別・年齢関係なくチャレンジできるという点は、2トントラックドライバーの特徴と言えるでしょう。

ただしトラックドライバーは、基本的に体力が求められる仕事であるため、力仕事が苦手な方にはやや不向きと言えます。

拘束時間が長い業種が少ない


2トントラックドライバーは、中距離トラックドライバー、長距離トラックドライバーとは異なり、拘束時間が長い業種が少ないという特徴があります。

「トラックドライバーへ憧れる」という方の中には、「なるべく拘束時間が短い仕事へ就きたいからトラックドライバーは無理」と諦めた方もいるかもしれません。

しかし2トントラックドライバーであれば、希望どおり長い拘束時間の中で働かなくてもいい求人もあります。

「トラックドライバー=長時間労働」というイメージは中型トラック・大型トラックのドライバーであり、2トントラックドライバーには該当しないケースが多いという点も、2トントラックの魅力と言えるでしょう。

2トントラックの積載量まとめ


2トントラックは、2トンまでしか荷物は積めないというわけではありません。「2トントラック」とは言いますが、2~2.9トンまで積載可能です。

また、ボディの種類が、ショート・ロング・ワイドロングと3つに分かれており、それぞれ積める荷物の量も異なります。

トラックドライバーを目指す方は、同じ2トントラックの中でも、用途に分けてボディサイズが異なることについても、覚えておくことをおすすめします。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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