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最終更新日:2021-11-01

トラックドライバーに向いている人はどんな人?会社側が求める要素とは

トラQ編集部
トラックドライバーに向いている人はどんな人?会社側が求める要素とは

トラック運転手に就職や転職したい人で気になる項目の一つに、トラック運転手が自分に向いているかという疑問があります。

活かせそうな部分があると思う一方で、苦手と思う部分も一つでもあると、ためらってしまいますよね。

そこで、トラック運転手に向いている人についてまとめましたので、自分が当てはまるか参考にしてください。

・トラック運転手には向いている・求められる要素がある
・向いている要素に当てはまらない人もトラック運転手になる過程で身に付いていく
・向いている・求められる要素を理解することで履歴書や面接に活かせる


それでは、そんなトラック運転手に向いている人やそれに関わることについて紹介していきます。



【目次】
1.トラック運転手に向いている人
 1-1.運転が好きな人
 1-2.体力に自信がある人
 1-3.一人の時間・空間を作りたい人
 1-4.一つの作業に熱中しやすい人
 1-5.お金をたくさん稼ぎたい人
 1-6.正社員での採用を目指す人
 1-7.ストレス耐性のある人
2.トラック運転手として求められる人
 2-1.責任感のある人
 2-2.コミュニケーション能力のある人
 2-3.最低限のマナー・モラルを知っている人
 2-4.夜型の人
3.向いている項目に当てはまらない人は?
 3-1.運転スキルは免許取得できていれば問題ない
 3-2.体力は働いているうちについてくる
 3-3.ストレスを感じやすい自覚がある人
4.履歴書や面接でアピールすべきポイントは?
 4-1.一人の時間や金銭面に関しては露骨にしない方が良い
 4-2.前の職業で身に付けた部分はアピールすべき
 4-3.トラックに必要な免許を取得していない場合
5.トラック運転手の適正まとめ



トラック運転手に向いている人


まずはトラック運転手に向いている考え方や性格について見ていきます。

あくまで「向いている」という要素なので、これに当てはまる必要はないことを前提に確認してみましょう。

運転が好きな人


トラック運転手に向いている人として一番に挙がる要素は、運転が好きな人です。

トラックの運転は連続した時間では4時間までと法律で決まっていますが、普通に運転している人ではこの運転時間は長時間です。

また1日辺りで見ると、積み降ろしなどの運転以外の作業を除いて考えると、そのほとんどが運転する時間となるので、運転は好きという方が長く続けられる仕事と言えます。

運転好きは、車を動かすこと自体が好きな人もいれば、車内で音楽を聴いて過ごせることや違う景色を見ながら走れることが好きという人もいるでしょう。

運転中は基本的に安全運転に気を付けると、何をしていてもいいので、音楽や景色も楽しみながら運転していけるので、車を動かすこと以外で運転が好きな人も向いています。

体力に自信がある人


次にトラック運転手に向いている人として挙げられるのは、体力に自信がある人です。

トラック運転手は運転と共に積み降ろしなどの作業をしていくものであり、どちらも体力を使う仕事になります。

また、運転や作業以外でも荷物を待つ待機時間や会社によっては深夜帯で活動することもあるので、その時も体力があれば疲れにくいものです。

基礎的な体力のある身体が出来上がっていれば、休憩時の仮眠や普段の睡眠でも疲労の回復しやすくなります。

トラック運転手は絶対的に体力がある人でないとできない仕事というわけではありませんが、体力があることで有利になる場面は多いです。

一人の時間・空間を作りたい人


トラック運転手は先の項目でも書いたように、車内で過ごす時間が多くなります。

そして二人組の業務に就かない限りは、ほとんど一人で過ごすことになるので、一人の時間や空間を作りたい人には向いている仕事と言えます。

トラック運転手でも、荷主や届け先の人とコミュニケーションを取る必要はありますが、逆にそれ以外の時間は会話をしなくて済むことになります。

また、車内は貸出のトラックであってもクッションやシーツなどの補助アイテムの取り付けは自由にできる会社が多いです。

運転や仮眠時に、自分が過ごしやすい空間を作れ、その空間は自分しか使わないものとなるので、自分好みの空間作りをしたい人にも合っています。

一つの作業に熱中しやすい人


トラック運転手は全国各地に運送したり、毎回違う荷物を扱ったりと、表面上で見ると仕事ごとに違うことをしているようにも見えます。

しかし実際には、目的地や景色が変わっても、運転する行為自体は変らず、荷物の違いも積み降ろしなどの作業をする時には、大きく影響するものではありません。

そのため、トラック運転手は一つの作業に熱中しやすい人や、毎日の作業に安定感を求める人には向いている仕事と言えます。

お金をたくさん稼ぎたい人


トラック運転手として一時的に働く理由にもなるのは、お金を稼ぎたい人に向いているところがあるからです。

トラック運転手の平均年収は約420万円で、月収にすると35万円になります。

この年収及び月収は、普通のサラリーマンと比べるとやや高いものであり、これに勤続年数や残業代が加わると、かなりの金額が稼げる環境です。

お金をたくさん稼ぎたい理由はそれぞれあるかもしれませんが、安定して稼ぎ続けることを望む人にトラック運転手は向いています。

正社員での採用を目指す人


一つ前のお金を稼ぐ項目にも繋がりますが、トラックの運転は正社員として働きたい人にも向いている仕事になります。

トラック運転手の業界は人手不足や高齢化が進んでいることから次世代の働き手を確保するために正社員での採用を提示している会社も増えています。

更に長期の勤務にして貰うために労働環境を整えようとする傾向があるため、安定した環境で働きたい人にとっても向いている仕事です。

ストレス耐性のある人


トラック運転手は、長時間の業務となることから、どうしてもストレスが溜まってしまうところがあります。

ストレスが溜まると、ちょっとしたことでイライラして、それが荷主や送り先の人との対面時に表れたり、精神的に疲れて運転や作業時の判断が鈍ったりしてしまいがちです。

後者については重大な事故やケガに繋がる可能性もあります。

そのことから、ストレス耐性のある人や辛抱強い人の方がトラック運転手に向いている人になります。

トラック運転手として求められる人

トラック運転手として求められる人

次に会社側がトラック運転手に求めている要素について見ていきます。

近年のトラック運転手でより重視されやすい要素であり、こちらは自分で意識しやすい要素でもあるので、確認して取り入れられるようにしていきましょう。

責任感のある人


近年のトラックの配送は、迅速かつ時間厳守の配達が求められています。

荷主の都合によっては長時間待機させられたり、悪天候であっても遅れがないように配送したりと、状況に合わせて対応する必要があります。

そのことから、本来の時間より早く行動することや、先を見据えた予定を考えることなど、責任感のある人が求められるのです。

トラック運転手の仕事は会社側からすると、遠出をさせた上で含まれる作業を全て任せることになるので、責任感は重視される項目になります。

コミュニケーション能力のある人


トラック運転手は一人の時間が多い仕事ですが、それでもコミュニケーション能力のある人が会社としては求めています。

荷主や送り先の人とのコミュニケーションは限られた時間であるからこそ、印象の良い人間である方がその仕事の評価に繋がり、次の仕事に繋がる可能性も広がります。

ただ、営業トークが上手かったり、日常会話が達者であったりする必要はなく、社会人として普通に話していける会話力があれば成立するので、それほど構える必要はありません。

一人でいる時間は自分に合ったように過ごして、コミュニケーションを取るべきタイミングは自然に話せるようなメリハリのある対応をしていくと良いでしょう。

最低限のマナー・モラルを知っている人


上記のコミュニケーションも含まれますが、最低限のマナーやモラルを知っている事も、トラック運転手として求められる条件です。

マナーやモラルは挨拶やコミュニケーションのように、人と向かい合う時以外には、トラックの運転中にも必要になります。

譲り合いの精神や右左折の合図を既定のタイミングで出すなどの行動は、基本的なルールではありますが、しっかりと守ることで事故の防止にも繋がっていく行動です。

また、パーキングエリアやコンビニの駐車スペースでの行動は一般の人にも見られるので、そこでルールに沿った行動ができていることは、会社のイメージにも影響します。

こちらも細かいマナーやモラルを知っている方が良いというわけでなく、基本的なところを守ることが求められるので、少し意識すると誰でもできる項目です。

夜型の人


この項目は深夜帯の業務に限定されますが、夜型の人は夜間のトラック運転手として求められています。

トラックの運送は運ぶ荷物によっては日数を跨ぐ長距離であったり、早朝に届けなければなかったりするのです。

そのような荷物はトラック以外の運送が難しいこともあり、深夜帯での運送ができる人は非常に重宝される人材となっています。

深夜帯で働く分給料面は通常よりも更に上乗せされるので、夜型のリズムで生活することが苦でない人は、敢えて夜間のトラック運転手となることも選択肢の一つです。

向いている項目に当てはまらない人は?

向いている項目に当てはまらない人は?

運転が好きであることや体力に自信があることは、元から持っているところに依存する部分があります。

それでも一人の時間が多い仕事をしたい人やお金をたくさん稼ぎたい人は、トラック運転手になりたいと考える人も多いでしょう。

しかし、向いている項目の一つがどうしても当てはまらない人はどうしたら良いのでしょうか?

運転スキルは免許取得できていれば問題ない


トラック運転手になりたくても運転がそれほど好きでない人は、無理に好きになる必要はありません。

仕事としての運転は安全運転が重視されることから、集中してルールを守った運転ができるのであれば、運転が好きかどうかは二の次になります。

しかし運転が好きではない人の中には、自分の運転スキルに自信がないことが理由になることもあります。

普通自動車と違って大きな車体となるトラックになると、より自信がなくなってしまう人もいるかもしれません。

ただトラックの運転のベースは、普通自動車と同じもので、異なる部分に関しては中型以上の免許取得時に学んでいける内容です。

普通免許を取得しているのであれば、最低限の運転スキルは保証されているので、その点で運転が好きではない人もトラック運転手として働ける条件はクリアしています。

また、トラック運転手として会社の就職後にはNASVAの運転者適性診断を受けることが義務付けられています。

この適性検査で、運転時の傾向や注意点に関するアドバイスが貰えるので、トラックの運転に関する不安をチェックできる体制は整っています。

体力は働いているうちについてくる


トラックの運転手の業務に対して、体力に自信がないことから向いていないと考える人もいると思います。

しかし、体力に自信があることは、仕事の最初が有利になるだけで、体力がそれほどない人でも、働いていくうちに必要な体力はついていきます。

特にトラック運転手として初めて働く場合は、最初から一人で全ての作業をするわけではなく、誰かに付いて行く形で研修していくことが多いのです。

そこで身体を慣れさせていったり、先輩から正しい身体の使い方や休め方を教わったりすることで、一人で働いていく時の基礎も固められていきます。

運動の体力と仕事の体力は違う部分もあるので、自信がない人も最初はきつくても、慣れていくとトラック運転手としての条件も徐々にクリアされていきます。

ストレスを感じやすい自覚がある人


重大な事故やケガに繋がる可能性のあるストレス耐性については、各人の性格や思考による部分が大きいので、突然ストレスに強くなることは難しいものがあります。

ただ日常の業務で、ストレスを溜め込まないようにしたり、遊びや趣味でストレスを発散したりすることで、ストレスは軽減されます。

トラック運転手の正社員では、100日以上の休日を取得できる会社が多く、普段の休日についてはしっかり確保されています。

それに加えて有給休暇を取得できる会社であれば、疲れた時に取得してストレスを溜めないで済んだり、ストレスを発散できるタイミングは作れるようになっています。

そのためには、労働環境や福利厚生が整った会社に就職した方が実現しやすいので、就職・転職時には会社概要や採用情報をよく確認しましょう。

履歴書や面接でアピールすべきポイントは?

履歴書や面接でアピールすべきポイントは?

近年のトラック運転手の業界は、常に人手不足と言える状況で、働き口はかなり広く、売り手市場であると言えます。

しかし労働環境や福利厚生が整った会社は、他のトラック運転手も狙うため、競争率は高くなるので、履歴書や面接でしっかりとアピールしていくことが大事です。

そんな時に向いている要素と求められる要素から書くべきことや言うべきことがわかっていると、履歴書や面接で大いに役立てられます。

一人の時間や金銭面に関しては露骨にしない方が良い


トラック運転手として働く動機として、一人の時間・空間を作りたいことやお金をたくさん稼ぐことは、かなり重要なポイントです。

ただ面接時の志望動機で、その部分を全面的に押し出して書いたり、発言したりすることは控えた方が良い文章や発言と言えます。

もちろん「前の職場より良い環境で働きたい」といったように、職場状況の改善を望む一文を入れることは自体は問題ありません。

しかしそれが中心になってしまうと、自分本位の文章や言葉になってしまいます。

トラック運転手に向いている要素ではありますが、あくまで本題の動機に添える要素として使っていきましょう。

前の職業で身に付けた部分はアピールすべき


トラック運転手に転職する人で、前の仕事が全く別の職業である人はアピールが難しいと思うかもしれません。

ただ、向いている項目のストレス耐性や求められる項目のコミュニケーション能力は、新入社員よりも転職者の方が持ち合わせている可能性が高い要素です。

運転スキルはトラック運転手に応募する時点である程度保証されることから、それ以外の要素でアピールできることは大きな強みになります。

履歴書の志望動機や面接時にも積極的に組み込んで、積極的にアピールしていきましょう。

トラックに必要な免許を取得していない場合


トラックの運転は車種によっては普通免許でも運転できますが、より多くの物を運ぶために、準中型以上の免許が必要なトラックを扱っている会社が多いです。

しかし、トラック運転手が人手不足であることから、準中型以上の免許を持っていない人でも応募できる求人はあります。

この場合、必要な免許は後から取得するように言われることもあれば、会社側が受講料を工面してくれる会社もあります。

どちらの場合でも共通するのは、必要な免許を持っていない分、会社や仕事にかける想いを十分に伝えなければならないことです。

他の仕事からの転職であればコミュニケーション能力などをアピールできますが、初めての就職の場合は、純粋な熱意をアピールしていくことになります。

この際に、普段の趣味として運転が好きなことや運動部などの経験から体力に自信があることをアピールすることによって、仕事内容に合った思考であることが示されるでしょう。

トラック運転手の適正まとめ

トラック運転手の適正まとめ

最後に今回のトラック運転手に向いている人の項目について、もう一度まとめていきます。

・運転好きなどの向いている要素とマナーやモラルがある人などの求められる要素がある
・運転スキルは普通免許を取得できていれば十分で、体力は働く中で身に付いていく
・転職前のスキルや運転好き・体力への自信は履歴書や面接時に活かせる要素になる


トラック運転手は、向いている要素と求められる要素が様々ありますが、一つでも当てはまっているとしたら、他で補うなど、意識的に改善していけるものと言えます。

初めての就職の人も、他の職業からの転職の人も、自分の向いている・求められているポイントをしっかりアピールしながら活動していきましょう。


この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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