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最終更新日:2021-10-30

2トントラックの運転に必要なコツや条件は?

トラQ編集部
2トントラックの運転に必要なコツや条件は?

トラック運転手の募集ときの項目で「2トントラック」という条件が提示されていることがあります。

トラックについてある程度知識がある方は、2トンがそれほど大きくないとわかる人もいるかもしれませんが、業界で働いたことがない場合詳しいことまでわからないですよね。

当ページでは2トントラックと、その運転の際のコツについてまとめています。

そのポイントはこのような点です。

・2トントラックは道路交通法の小型トラックの基準とは異なる
・2トントラックは乗用車にはない特徴や注意点がある
・2トントラックの運転のコツはゆったりとした運転ができることである


今回はこれらを含めて2トントラックの特徴や運転に関するところを見ていきましょう。


2トントラックの基準と必要免許


2トントラックで最も注意しなければならないのは、道路交通法の基準から見た小型トラックとの違いと、運転免許に関する部分です。

この2つは年代が進むにつれて変化している部分が多く、昔知っていた知識と今の基準では異なる部分になります。

免許の取得や、会社の募集要項を見ていく上でも必要になる知識なので、最初に見ておきましょう。

2トントラック=小型トラックとは限らない?


2トントラックという名称から、トラック自体の重さや積める荷物の重さなどが2トンであることを示している…といったことは何となく伝わるかもしれません。

トラック業界や販売メーカーでは、道路交通法の基準とは別に、トラックの「最大積載量(積める荷物の重さ)」などを基準にトラックを分類することがあります。

そして、2トントラックと呼ばれるものは、最大積載量が2トンから2.9トンまでのトラックを指しています。

それに加えて最大積載量を含めた車全体の重量である「車両総重量」において、それが5トン未満という条件も2トントラックに当てはまりますが、車両総重量ではトラックの分類はしていません。

つまり、2トントラックの「2トン」は最大積載量のことを示すものですが、実際の範囲は3トン未満という条件になります。

そして2トントラックは、トラックの中でも小型のトラックですが、2021年現在の道路交通法における「小型トラック」と2トントラックを比べると、以下のようになります。

小型トラック車両総重量が3トン以下かつ最大積載量が2トン未満のトラック
2トントラック車両総重量が5トン未満かつ最大積載量が3トン未満のトラック


一目でわかるように、車両総重量と最大積載量の両方で2トントラックの方が上になっています。

このことから、道路交通法において2トントラックは、大きさとして小型トラックを含んでいますが、2トントラック=小型トラックと言ってしまうと間違いになります。

2トントラックを運転できる免許は?


道路交通法で2トントラックと小型トラックが違うことは、運転する際の免許に大きく関わる部分です。

運転免許証は車両法の車両総重量や最大積載量などを基準にして、それぞれ運転できる車の大きさが決まっています。

2021年現在の運転免許は、2017年3月12日に改正された道路交通法の基準となっており、免許を取得した年や新設された免許によって扱える車両が変わります。

普通免許(改正後の取得者)車両総重量が3.5トン未満、かつ最大積載量が2トン未満の車両
準中型(5t)限定免許
(2007年6月2日〜2017年3月11日の普通免許取得者)
車両総重量が5トン未満、かつ最大積載量が3トン未満の車両
準中型免許(改正後新設)車両総重量が7.5トン未満、かつ最大積載量が4.5トン未満の車両
中型(8t)限定免許
(2007年6月1日以前の普通免許取得者)
車両総重量が8トン未満かつ最大積載量が5トン未満の車両


この中で2トントラックの基準の車両を全て運転できるのは、準中型(5t)限定以降の免許になります。

以前の基準では、2トントラックを普通免許(準中型(5t)限定免許の基準)でも運転できたのですが、改正を繰り返す中で、重量の基準が年々変わっていきました。

近年のトラック業界では、現在の道路交通法での小型トラックを指す際に「2トントラック」と呼ぶこともあります。

この場合は「2トントラックを普通免許で運転できる」と言える状態です。

一方で、2トントラック=普通免許(準中型(5t)限定免許)の基準という表記を据え置きしたままの会社やメーカーもあります。

この場合「2トントラックを普通免許でも運転できる」というのは完全に間違いではありませんが、以前の基準であった時期に普通免許を取得した人だけの条件です。

結局のところ、2トントラックという名称の使い方は会社やメーカー等で各々違ってくるので、車両総重量や最大積載量を参考に免許の条件と照らし合わせると間違えずに済みます。

2トントラックは未経験でも入りやすい?


今から会社やメーカー基準の2トントラックを全て扱える運転免許を取得するとした場合、新設された準中型免許を選ぶことになります。

取得の条件は普通免許と同じ18歳以上という年齢だけなので、条件自体はそれほど厳しくない資格です。

そして、18歳は高校を卒業する年齢であることから、2トントラックの運転手で募集をかけている場合は、新卒や新しい就職先を探す人を対象とすることが多くなっています。

つまり2トントラックは、以前の基準の普通免許や準中型免許を取得できれば、未経験でも入りやすいメリットがあります。

更に上の重量のトラックになると、取得の条件が少し難しくなることもあり、その点でも入りやすい資格です。

また、会社によっては2トントラックで暫く働いて貰った後、会社側の負担で上の免許を取得させて貰えることもあります。

トラック運転手として働きたい場合に、トラックの大きさにこだわりはなく、業務内容に不満がなければ、2トントラックから始めるのも十分良い選択と言えるでしょう。

2トントラックの主な特徴と注意点

2トントラックの主な特徴と注意点

以前の基準では普通免許でも運転できたこともあり、2トントラックの基本的な運転技術については、乗用車に近いところもあります。

しかし、トラックと分類されている部分もあるため、そこが乗用車と違う2トントラックの特徴や注意点として覚えておくべきポイントです。

2トントラックの形状


2トントラックは他のトラックと同様、仕事の用途によって荷台部分が様々な形状になっています。

主な形状とその用途は以下の通りです。

平ボディ荷台部分が屋根のない平坦な形状のトラック。主に建材(木材や壁など)のように、一つの個体が大きめの荷物の運送に使われる。
バンボディ荷物部分が箱型の形状のトラック。主に宅配や引っ越しなど、ある程度の量がある荷物の運送に使われる。箱の中に冷凍冷蔵の機能が付いていることもある。
ダンプ荷台部分が持ち上がる形状のトラック。主に土や砂利などの運搬に使われる。
クレーン運転席と荷台の間にクレーンが付いたトラック。手作業で積み下ろしが難しい物の運送に使われる。クレーンの操作には別途免許が必要。


いずれもサイズ的には小さくなりますが、機能としては重量が上のトラックと比べても遜色ないものです。

2トントラックの全長と幅の種類


2トントラックは車両総重量と最大積載量の基準を越えなければ、トラック自体の大きさに限りはありません(法律の範囲内ではあります)。

そのため、2トントラックの中でも全長や車幅に違いによって大きさが分けられます。

ショート全長4.7m以内で車幅1.7m以内のトラック。小回りが利いて、オートマ車両の数も一定数ある。
ロング全長6.0m以内で車幅1.9m以内のトラック。ショートに比べると基準の範囲内で積載量が少し増える。
ワイドロング全長6.0m以内で車幅2.1m以内のトラック。ロングとほぼ同じメリットがあり、車幅が少し増えた分積めるスペースも増える。


準中型免許の中にはAT限定はありませんが、2トントラックとしてはオートマ車両も作られており、中でもショートは比較的多く存在しています。

ただし、重い物を運ぶ際は動力があるマニュアル車両の方が重宝されるので、ロングやワイドロングのような積載量が増えたトラックではマニュアルが主流です。

縦の高さについては、例えば平ボディと箱ボディでは箱がある分高くなるように、荷台の形状や装備によって異なるので、この基準分けには含まれていません。

2トントラックの座席


形状・全長・車幅は2トントラック内で少しずつ違いが見えますが、反対にほぼ同じになるのは座席の高さです。

2トントラックの座席の位置は一般的な乗用車と比べると約1.5~2倍ほど高くなります。

座席が高くなると、見える景色が少し変わるだけでなく、運転している時の感覚も微妙に違ってくるものです。

例えば高い位置から見る分乗用車よりも少し前の部分まで見えますが、反対に運転席の真下が死角となってしまう位置になります。

上の重量では更に座席が高くなる場合もありますが、乗用車から2トントラックへ切り替わるだけでも、高さによる感覚の違いを様々なところで感じるでしょう。

2トントラックの走行と停止


2トントラックの運転の基本は、オートマ・マニュアル共に乗用車と変わりはありません。

しかし上記の全長や座席が高いことから、運転時の感覚が変わってしまうところはあります。

全長が長くなる分、カーブや右左折時の内輪差は大きくなるので、車線をはみ出して曲がってしまったり、内側に原付や通行人を巻き込んでしまったりなど、少し危険性も高くなります。

車間距離も乗用車とは全長が変わること、座席から見える景色が違うことから、乗用車と同じ感覚で走行していくと、詰めすぎてしまう可能性もあります。

停止する場合、トラックは全長と重量がある分、スピードが出たままでは完全に停止するまでの時間も長くなってしまいます。

車間距離と合わせて停止の判断を見誤ると、そのまま追突してしまう事態になりかねません。

2トントラックのバック


2トントラックも駐車や車庫入れの際には、バックで停車しておいた方が次に使う際に発進しやすい状態になります。

しかし2トントラックのバックは、乗用車と比べて難易度が上がります。

その原因は、バンボディやそれ以外の形状で何らかの荷物を乗せた状態では、後ろが完全に見えない状態になってしまうことです。

ルームミラーも遮られる形になるので、後ろの情報は目視とサイドミラーで見ていくしかありません。

大きな車体となることで、動かしづらく感じるところもある上に、後ろが見えないので、バックは十分注意して行わなければいけません。

その他の特徴・注意点


その他にも平ボディ以外の2トントラックは運転席の高さよりも荷台の高さが異なるため、荷台の方が橋の下等の高さ制限に引っかかる可能性があります。

扱う2トントラックの高さが荷台を含めてどれくらいあるかは、把握しておくべき項目です。

また、ロングやセミロングで全長が長くなると、横風を受けやすくなります。

乗用車でも強風が吹くと車体が揺れたり、ハンドルを取られたりしますが、これは車体が大きくなるほど、更に強くなっていくものです。

高速道路など、スピードを出しやすく遮るものがない場所で強風に煽られると、そのまま横転してしまう可能性もあるので、全長の長い2トントラックでは要注意です。

2トントラックの難しい部分に関するコツ

2トントラックの難しい部分に関するコツ

2トントラックの特徴や注意点の中で、難しいと感じる部分があるかもしれませんが、多くの人が運転できているように、運転時のコツがあります。

カーブ・右左折に関するコツ


内輪差が生じることから、事故の可能性も高まるカーブや右左折時の走行ですが、コツは共通しています。

まず曲がる動作に入る前には、しっかりとスピードを落としましょう。

スピードが出たまま曲がることは非常に難しく、横転の危険性もあります。

ただ、右左折時は一旦止まるくらい減速できても、カーブでは極端に減速できない場面もあります。

そのため、普段の走行スピード自体を出し過ぎないようにしておいて、カーブではそれを更に減速させると、スムーズに曲がりきれます。

反対に右左折時はカーブのように緩やかな曲線ではなく、交差点では直角に近い形で曲がることになります。

この際早めにハンドルを切ってしまうと、後ろの方が曲がり切れなくなるので、右左折時は荷台の後ろの後輪を考慮しつつ曲がっていきましょう。

交差点では運転席が曲がり角を過ぎてからハンドルを切り始めると、後ろまで綺麗に曲がり切れます。

もちろん、他の停止している車の位置や交通状況によって、曲がり方を変えなければいけませんが、基本は右左折もゆっくりと曲がることに変わりはありません。

2トントラックの曲がる動作はゆったり行うことを共通して覚えておきましょう。

バック駐車に関するコツ

バック駐車に関するコツ

2トントラックのバックは後ろが見えないことで難易度が高いのですが、慣れると感覚でどのタイミングでハンドルを切るかわかるようになります。

それでも繰り返して慣れるまでは少し時間がかかるので、その場合トラックの後輪を車線や車庫の角に近づけるように意識しましょう。

車線をはみ出したり、反対側の車庫の壁に当たってしまったりすることは、この意識があるだけでかなり防げるようになります。

また慣れていても、見えていない障害物に当たる可能性はあるので、周辺の安全確認はしっかりしなければいけません。

初心者のうちは他の人に誘導してもらうか、一旦外に出てから目視で確認するかのどちらかをしておくと、余計な接触は避けられます。

バックの感覚を掴んだ後でも普段行かない場所でバックする時は、上記の2つをしてから動かすことをおすすめします。

その他運転時・停止時のコツ


カーブ・右左折時にもあったように、2トントラックの運転はゆったりとした運転をすることで、全ての動作がスムーズになります。

通行人の確認や停止時の車間距離など、全てスピードを出し過ぎずに走行することによって、いざという時の判断に余裕ができるので、衝突や事故を未然に防ぐことにつながります。

また、スピードを出し過ぎない走行は、トラックのメイン業務である荷物の荷崩れを防ぐ効果もあります。

荷崩れは荷物の破損や車体のバランスを悪くする可能性があるものですが、引き起こす原因は急ブレーキや急ハンドルといった行為からです。

両方とも余裕を持った走行では必要のない行為なので、荷物を大切に扱う意味でも、ゆったりとした運転は非常に重要です。

トラック運転手は時間内で荷物を運ばなければいけない職業ですが、それ以上に事故や破損を起こさない運転が必要な職業です。

ゆったりとした運転をするためにも、事前に目的地までの経路を見ておいたり、スケジュールとして早めの行動をすることもコツに含まれます。

まとめ

まとめ

最後に2トントラックに関わる情報についてもう一度まとめていきます。

・会社やメーカー基準の2トントラックは、以前の道路交通法の基準では小型トラック同じ基準であったが、現在の基準では異なる
・2トントラックはオートマやマニュアル車があるところは乗用車と同じだが、トラックの形状や全体的な大きさや高さなどは異なる
・2トントラックはカーブや右左折、バックや安全確認まで全体的にゆったりとした運転をすることがコツである


2トントラックは、道路交通法の改正が繰り返されたことで小型トラックの基準とは異なり、必要免許としては準中型免許が当てはまるようになりました。

乗用車との違いや難しい点もありますが、ゆったりとした運転をすること自体は、多くの人が心がけられる項目です。

トラック運転手になるため、今ある免許を活かす、もしくは準中型免許の取得を目指しつつ、募集している会社へ就職・転職することも候補に入れてみましょう。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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