最終更新日:2021-10-26
トラック運転手の免許区分・種類と取り方を解説
トラックに関わる仕事がしたい!という方は、トラックを運転するための免許を取得する必要があります。
しかし、トラックの運転免許は普通車と違い、さまざまな区分に分けられています。
運転したいトラックによって、取得する免許が違い、取得に条件の必要なものもあります。
そこで、ここでは、トラックの運転免許を取得したい!という人のために、トラックの免許の区分・種類とその取り方について、わかりやすく解説します。
トラックを運転することを仕事にしたい!という方は、ぜひ参考にしてください。
しかし、トラックの運転免許は普通車と違い、さまざまな区分に分けられています。
運転したいトラックによって、取得する免許が違い、取得に条件の必要なものもあります。
そこで、ここでは、トラックの運転免許を取得したい!という人のために、トラックの免許の区分・種類とその取り方について、わかりやすく解説します。
トラックを運転することを仕事にしたい!という方は、ぜひ参考にしてください。
トラックを運転できる免許の種類
トラックというと、トラックを運転するための免許を取得しなければ運転できないような気がしますが、実はそうではありません。
トラックの種類によって、普通免許からでも運転できる場合があります。
まずは、各運転免許で運転できるトラックの種類を確認していきましょう。
普通車を運転するときに取得する普通免許ですが、普通免許でも運転できるトラックの種類があります。
ただし、免許取得の時期によって運転できるトラックは変わるので、自分の免許取得年月をよく確認しましょう。
平成19年(2007年)6月1日までに取得した場合
車両総重量とは、トラック車両重量に、乗車できる定員と最大積載量分の積載物を積んだ状態で走行した時の全重量を指します。
車両重量+乗車定員×およそ55kg+最大積載量=車両総重量となります。
最大積載量は、トラックに積める積載物の最大量となります。
車両によって、2トンや3トン、4トンなど変化します。
〇〇トントラックといった車両の呼び方は基本的に、最大積載量を指します(2トントラックと言えば、最大積載量2トンのトラックのこと)。
車両ごとに決められた最大積載量を超えた荷物を載せた場合は検挙対象となるので、車両ごとの確認は欠かせません。
そのトラックに定められた乗員の定数です。
小型のトラック(2トン以下)では、3名という場合が多く、中型・大型では、2名や1名という場合もあります。
ただし、トラックの形状にもよるので、乗車の際の確認は必要です。
一種免許は、旅客の運送はできないので、基本的には共同作業者の定員となります。
平成19年(2007年)6月2日から平成29年(2017年)3月11日までに取得した場合
平成29年3月12日以降に取得した場合
一般的に町で見かける引っ越し用のトラックなどは2トン~3トントラックという場合が多くなっています。
軽トラックや2トントラックであれば、特別な免許なしでも運転できるのです。
準中型免許は平成29年3月に新設された新しい免許区分です。
それまでは、中型免許を取得しようとすると、20歳以上で、運転経験が2年以上の場合しか取得できませんでした。
しかし、準中型免許では運転免許なしで、18歳から取得できます。
運送業界の人手不足解消のために新設されたので、若年でも取得ができるのです。
準中型免許を取得すると運転できる車両は以下となります。
*ただし平成19年6月1日までに普通免許を取得した人は、準中型免許取得の必要はありません。
【参照】埼玉県警察 準中型免許と運転可能な車種について
中型免許は、満20歳以上でかつ、運転経験が2年以上の場合に、取得できるようになります。
運転できる車両は以下となります。
中型免許で乗れる車両からは、いよいよ大きなトラックという印象です。
普通免許で運転できる車両は一般雑務用が多かったのに対し、運送用の車両がほとんどなります。
【参照】北海道警察 中型自動車・中型免許
大型免許は、満21歳以上で、かつ運転経験が3年以上の場合に、取得できるようになります。
運転できる車両は、以下となります。
大型免許では、運送用トラックに加えて、ダンプカーや、タンクローリーの運転も可能となります。
運転免許には全ての種類に、一種免許と二種免許があります。
通常取得するのは一種免許ですが、大型バスなど、旅客を載せて運転する場合は二種免許を取得する必要があります。
トラックの運転に際しては、一種免許で十分なので、トラックの免許取得希望の場合は、二種免許を考える必要はありません。
【参照】Wikipedia 大型免許
トラックの種類によって、普通免許からでも運転できる場合があります。
まずは、各運転免許で運転できるトラックの種類を確認していきましょう。
普通免許
普通車を運転するときに取得する普通免許ですが、普通免許でも運転できるトラックの種類があります。
ただし、免許取得の時期によって運転できるトラックは変わるので、自分の免許取得年月をよく確認しましょう。
平成19年(2007年)6月1日までに取得した場合
・車両総重量:8トン未満
・最大積載量:5トン未満
・乗車定員:10人以下
・最大積載量:5トン未満
・乗車定員:10人以下
覚えておこう!
車両総重量とは
車両総重量とは、トラック車両重量に、乗車できる定員と最大積載量分の積載物を積んだ状態で走行した時の全重量を指します。
車両重量+乗車定員×およそ55kg+最大積載量=車両総重量となります。
最大積載量とは
最大積載量は、トラックに積める積載物の最大量となります。
車両によって、2トンや3トン、4トンなど変化します。
〇〇トントラックといった車両の呼び方は基本的に、最大積載量を指します(2トントラックと言えば、最大積載量2トンのトラックのこと)。
車両ごとに決められた最大積載量を超えた荷物を載せた場合は検挙対象となるので、車両ごとの確認は欠かせません。
乗車定員とは
そのトラックに定められた乗員の定数です。
小型のトラック(2トン以下)では、3名という場合が多く、中型・大型では、2名や1名という場合もあります。
ただし、トラックの形状にもよるので、乗車の際の確認は必要です。
一種免許は、旅客の運送はできないので、基本的には共同作業者の定員となります。
平成19年(2007年)6月2日から平成29年(2017年)3月11日までに取得した場合
・車両総重量:5トン未満
・最大積載量:3トン未満
・乗車定員:10人以下
・最大積載量:3トン未満
・乗車定員:10人以下
平成29年3月12日以降に取得した場合
・車両総重量:3.5トン未満
・最大積載量:2トン未満
・乗車定員:10人以下
・最大積載量:2トン未満
・乗車定員:10人以下
一般的に町で見かける引っ越し用のトラックなどは2トン~3トントラックという場合が多くなっています。
軽トラックや2トントラックであれば、特別な免許なしでも運転できるのです。
準中型免許
準中型免許は平成29年3月に新設された新しい免許区分です。
それまでは、中型免許を取得しようとすると、20歳以上で、運転経験が2年以上の場合しか取得できませんでした。
しかし、準中型免許では運転免許なしで、18歳から取得できます。
運送業界の人手不足解消のために新設されたので、若年でも取得ができるのです。
準中型免許を取得すると運転できる車両は以下となります。
・車両総重量:7.5トン未満
・最大積載量:4.5トン未満
・最大積載量:4.5トン未満
*ただし平成19年6月1日までに普通免許を取得した人は、準中型免許取得の必要はありません。
【参照】埼玉県警察 準中型免許と運転可能な車種について
中型免許
中型免許は、満20歳以上でかつ、運転経験が2年以上の場合に、取得できるようになります。
運転できる車両は以下となります。
・車両総重量:11トン未満
・最大積載量:6.5トン未満
・最大積載量:6.5トン未満
中型免許で乗れる車両からは、いよいよ大きなトラックという印象です。
普通免許で運転できる車両は一般雑務用が多かったのに対し、運送用の車両がほとんどなります。
【参照】北海道警察 中型自動車・中型免許
大型免許
大型免許は、満21歳以上で、かつ運転経験が3年以上の場合に、取得できるようになります。
運転できる車両は、以下となります。
・車両総重量:11トン以上
・最大積載量:6.5トン以上
・最大積載量:6.5トン以上
大型免許では、運送用トラックに加えて、ダンプカーや、タンクローリーの運転も可能となります。
一種免許と二種免許の違い
運転免許には全ての種類に、一種免許と二種免許があります。
通常取得するのは一種免許ですが、大型バスなど、旅客を載せて運転する場合は二種免許を取得する必要があります。
トラックの運転に際しては、一種免許で十分なので、トラックの免許取得希望の場合は、二種免許を考える必要はありません。
【参照】Wikipedia 大型免許
トラックの運転免許の取り方
トラックの免許を取ろう!と思った場合、普通免許取得時よりも厳しい審査基準があります。
具体的には、視力検査での検査基準値以上の結果が大型免許には必要となります。
それでは、普通運転免許との違いを見ていきましょう。
大型免許の視力検査は、普通免許よりも厳しい基準となります。
普通免許が片眼0.3、両眼0.7以上でパスできたのに対し、大型免許の場合、片眼0.5、両眼で0.8以上の視力が必要となります。
当然、眼鏡・コンタクトレンズでの矯正は可能です。
さらに、準中型・中型・大型免許の取得に際しては「深視力検査」が必要となります。
深視力とは、物体の遠近・奥行・動的な遠近感を捉える力です。
単純にはっきり見えるかどうか、という視力とは違い、右目・左目を同時に使い、動作するものの立体的な動きを捉えるというものです。
実際の試験では以下のような検査がなされます。
三桿法と呼ばれる方式で、以下の図のように、3本の並んだ棒の内、真ん中の一本が、手前から奥、奥から手前と同じ動きを繰り返すので、動きを予想し、3本が同じ直線に並ぶようにスイッチを押して止める、というものです。
【参考】ZURICH 運転免許の視力検査は両目・片目でいくつが条件?検査方法や不合格時の対応
なぜこのような検査が行われるのかというと、真ん中の棒の動きを見て、目視できる物体が現在のスピードだとしたら、〇〇秒後にどの位置まで動いているかを予想させ、その予想のもとに行動できる力を図るためです。
トラックを運転するときには、小回りが利かない分、普通車以上に周りの動きを立体的に捉え、動きを予想しながら運転する必要があります。
高速道路の合流の際にも、走行車線の車輛の動きをよく見ながら周りの走行車に迷惑が掛からないように、合流しなければならないのです。
そうした立体的・動的な動きを捉える力が非常に重要であるため、準中型免許以上では、深視力検査が必須となるのです。
視力検査をクリアできれば、準中型免許以上の運転免許取得に資格が得られます。
運転免許を取得するには、運転教習を受けなければなりません。教習を受け、試験に合格することで、免許取得となります。
その教習の受け方ですが、以下の2通りがあります。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
最も一般的な方法は最寄りの教習所に通うという方法です。自分のペースで通えるので、仕事をしながら週末に通う、という方法も可能です。
ただし、全ての教習所で準中型免許以上の運転教習を行っているわけではありません。
普通運転免許の教習しか行っていないという教習所もあるため、最寄りの教習所のシステムをチェックする必要があります。
免許取得までにかかる期間等は、取得免許ごとに異なるので、後述します
最寄りの教習所に通うメリット
最寄りの教習所に通うデメリット
合宿教習は、県外の教習所などに出向いて、宿泊しながら免許を取得する方法です。
県外まで出向くので、教習所まで通う手間や、準中型以上の免許があるのかどうかの心配はいりません。
合宿の間は、毎日教習所に通うことになるので、当然仕事を休む必要があります。
その分、短期間でまとめて教習所に通うので、最短期間での免許取得が可能です。
自分の好きな教習所を選べるので、金額の安いところを選べるのも魅力的です。
ただし、免許取得希望者が集まる夏休み(8月・9月)や冬休みシーズン(2月・3月)は教習所が混雑する可能性があるので、避けられる場合は避けるようにしたほうがよいです。
合宿教習のメリット
合宿教習のデメリット
運転免許取得の教習は、以上のように受けられるようになっています。
それでは、取得する免許の種類による違いを見ていきます。
現在、普通免許を取得すると、運転できる車両は以下となります。
普通免許は、AT限定の区分があります。
【関連ページ】 小型トラックは普通免許でも運転できる?
AT限定はオートマチックトランスミッション車しか運転できませんが、MT免許よりは、2日ほど早く免許を取得できるようになっています。
現在は2tトラックでもオートマチック車はありますが、取得するのであれば、MTが運転できるものの方がよいでしょう。
トラックはほとんどがMT車であり、準中型・中型と取得するのであれば、MT車の運転は避けられません。
AT限定ではなく、MTを運転できる免許を取るようにしてください。
普通免許を取得する際にかかる日数は、最低16日です。
まず、免許取得に必要な最低教習日数は、15日となります。そして最寄りの運転免許センターで学科試験を受験するので、+1日かかります。
これはあくまで、毎日2時限(第二段階になると毎日3時限)講習を受け続けられた場合の最低日数です。
合宿で取得する場合は、毎日これだけ受けられるスケジュールを組めますが、通う場合は、これだけスケジュールが開いていることはなかなかありませんので、日々少しずつ受け続けると、少なくとも1か月半程度かかると思っておいてください。
当然、各行程での検定を一回でクリアできた場合の最低日数となるので、検定に落ちてしまうと、さらに日数が重なってしまうことも留意しましょう
そして、普通免許取得に際しては、トラックに特化した教習はありません。教習所によっては希望によって、受けられるところもあります。
しかし、普通はトラック用の教習はありませんので、免許取得後に独自で練習をする必要があることを覚えておきましょう。
*筆者は職場のヤードをぐるぐる回って練習しました。
準中型免許は、平成29年3月に新設された新しい免許区分なので、それ以前に普通免許を取得されている方は、新たに取得する必要はありません。
ただし、平成29年3月以前に取得している場合は、準中型(5t限定)という限定付きの免許となるので、解除するためには少し教習所に通う必要があります。
車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満までのトラックを運転するための運転免許となります。
18歳からでも取得可能で、かつ運転経験も必要ないので、トラックを少しでも早く運転したい人は、準中型免許から取得することをオススメします。
初めて運転免許を取られる方が、準中型免許取得に必要な教習数は以下となります。
加えて運転免許センターでの学科試験と、適性試験のクリアが必要です。
合宿で最短約18日間、通いであればおよそ2か月強で取得できるようになっています。
すでに普通免許を取得している場合は必要な教習時間は以下となります。
加えて、運転免許試験センターで、適性試験のクリアが必要です。
合宿であれば最短約6日、通いであれば、2週間程度で取得可能でしょう。
平成29年3月以前に取得している準中型(5t限定)から限定解除する場合
加えて運転免許試験センターで、適正試験のクリアが必要です。
通学では、約3日程度で取得できます。
以上が、準中型免許の取り方及び日数となります。
中型免許を取得すると、車両総重量:11トン未満、最大積載量:6.5トン未満のトラックが運転できます。
【関連ページ】 4トントラックの積載量と必要な免許とは
満20歳以上で、かつ運転経験が2年以上あれば、取得資格を得られます。
なお、平成19年(2007年)6月1日までに取得した場合は、中型免許の取得は不要ですが、中型(8t限定)という限定区分になるので、通常の中型免許にするには、限定解除のための教習が必要です。
中型免許取得に必要な教習数は以下となります。
普通運転免許から中型免許を取る場合
通学で、最短約8日間で取得できます。
準中型免許(5t限定)から中型免許を取る場合
通学で、最短約7日間で取得できます。
準中型免許から中型免許を取る場合
・技能教習9時限
・学科教習なし
通学で、最短約6日間で取得できます。
中型免許を取得の際は、多くの方がオプションとして、以下の教習も受けられます。
余裕のある方、仕事で使う予定のある方は、可能であればぜひ受講しましょう。
大型免許を取得すると、車両総重量:11トン以上、最大積載量:6.5トン以上の車両を運転できるようになります。
【関連ページ】 8トントラックの積載量と必要な自動車免許とは
満21歳以上で、かつ運転経験が3年以上で取得資格を得られます。
大型免許資格取得に必要な最低教習数は以下となります。
普通免許を持っている場合
取得にかかる最低日数は、合宿なら14日程度、通いなら1ヶ月ほどです。
準中型免許(5t限定)を持っている場合
取得にかかる最低日数は、合宿なら12日程度、通いなら4週間ほどです。
準中型免許を持っている場合
取得にかかる最低日数は、合宿なら11日程度、通いなら4週間ほどです。
中型免許(8t限定)を持っている場合
取得にかかる最低日数は、合宿なら10日程度、通いなら3週間強ほどです。
中型免許を持っている場合
取得にかかる最低日数は、合宿なら8日程度、通いなら2週間ほどです。
大型免許の取得に際しても、中型免許同様にオプションで資格をプラスする方が多いです。
特にフォークリフトに関しては、自身で積み荷の積み下ろしをする際は必須となるので、持っていない場合は、同時取得をオススメします。
具体的には、視力検査での検査基準値以上の結果が大型免許には必要となります。
それでは、普通運転免許との違いを見ていきましょう。
視力検査について
大型免許の視力検査は、普通免許よりも厳しい基準となります。
普通免許が片眼0.3、両眼0.7以上でパスできたのに対し、大型免許の場合、片眼0.5、両眼で0.8以上の視力が必要となります。
当然、眼鏡・コンタクトレンズでの矯正は可能です。
さらに、準中型・中型・大型免許の取得に際しては「深視力検査」が必要となります。
深視力とは、物体の遠近・奥行・動的な遠近感を捉える力です。
単純にはっきり見えるかどうか、という視力とは違い、右目・左目を同時に使い、動作するものの立体的な動きを捉えるというものです。
実際の試験では以下のような検査がなされます。
三桿法と呼ばれる方式で、以下の図のように、3本の並んだ棒の内、真ん中の一本が、手前から奥、奥から手前と同じ動きを繰り返すので、動きを予想し、3本が同じ直線に並ぶようにスイッチを押して止める、というものです。
【参考】ZURICH 運転免許の視力検査は両目・片目でいくつが条件?検査方法や不合格時の対応
なぜこのような検査が行われるのかというと、真ん中の棒の動きを見て、目視できる物体が現在のスピードだとしたら、〇〇秒後にどの位置まで動いているかを予想させ、その予想のもとに行動できる力を図るためです。
トラックを運転するときには、小回りが利かない分、普通車以上に周りの動きを立体的に捉え、動きを予想しながら運転する必要があります。
高速道路の合流の際にも、走行車線の車輛の動きをよく見ながら周りの走行車に迷惑が掛からないように、合流しなければならないのです。
そうした立体的・動的な動きを捉える力が非常に重要であるため、準中型免許以上では、深視力検査が必須となるのです。
視力検査をクリアできれば、準中型免許以上の運転免許取得に資格が得られます。
トラックの免許を取得する手順
運転免許を取得するには、運転教習を受けなければなりません。教習を受け、試験に合格することで、免許取得となります。
その教習の受け方ですが、以下の2通りがあります。
①最寄りの教習所に通う
②合宿教習で取得する
②合宿教習で取得する
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
最寄りの教習所に通う
最も一般的な方法は最寄りの教習所に通うという方法です。自分のペースで通えるので、仕事をしながら週末に通う、という方法も可能です。
ただし、全ての教習所で準中型免許以上の運転教習を行っているわけではありません。
普通運転免許の教習しか行っていないという教習所もあるため、最寄りの教習所のシステムをチェックする必要があります。
免許取得までにかかる期間等は、取得免許ごとに異なるので、後述します
最寄りの教習所に通うメリット
・自宅から通える
・仕事を続けながら免許取得も可能
・自分でスケジュールを組める
・仕事を続けながら免許取得も可能
・自分でスケジュールを組める
最寄りの教習所に通うデメリット
・最寄りの教習所に準中型以外の教習がない可能性がある
・免許取得までに時間がかかる場合が多い
・最寄りの教習所の免許取得費用が安いとは限らない
・免許取得までに時間がかかる場合が多い
・最寄りの教習所の免許取得費用が安いとは限らない
合宿教習で取得する
合宿教習は、県外の教習所などに出向いて、宿泊しながら免許を取得する方法です。
県外まで出向くので、教習所まで通う手間や、準中型以上の免許があるのかどうかの心配はいりません。
合宿の間は、毎日教習所に通うことになるので、当然仕事を休む必要があります。
その分、短期間でまとめて教習所に通うので、最短期間での免許取得が可能です。
自分の好きな教習所を選べるので、金額の安いところを選べるのも魅力的です。
ただし、免許取得希望者が集まる夏休み(8月・9月)や冬休みシーズン(2月・3月)は教習所が混雑する可能性があるので、避けられる場合は避けるようにしたほうがよいです。
合宿教習のメリット
・短期間で免許取得が可能(免許の種類によって期間は異なるので後述)
・金額の安い教習所を選べる
・準中型免許の教習が受けられる教習所を選べる
・金額の安い教習所を選べる
・準中型免許の教習が受けられる教習所を選べる
合宿教習のデメリット
・普通運転免許なら最低2週間の長期休暇が必要
・繁忙期には混雑する
・繁忙期には混雑する
運転免許取得の教習は、以上のように受けられるようになっています。
それでは、取得する免許の種類による違いを見ていきます。
普通免許
現在、普通免許を取得すると、運転できる車両は以下となります。
・普通車
・車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満のトラック
・車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満のトラック
普通免許は、AT限定の区分があります。
【関連ページ】 小型トラックは普通免許でも運転できる?
AT限定はオートマチックトランスミッション車しか運転できませんが、MT免許よりは、2日ほど早く免許を取得できるようになっています。
現在は2tトラックでもオートマチック車はありますが、取得するのであれば、MTが運転できるものの方がよいでしょう。
トラックはほとんどがMT車であり、準中型・中型と取得するのであれば、MT車の運転は避けられません。
AT限定ではなく、MTを運転できる免許を取るようにしてください。
普通免許を取得する際にかかる日数は、最低16日です。
まず、免許取得に必要な最低教習日数は、15日となります。そして最寄りの運転免許センターで学科試験を受験するので、+1日かかります。
これはあくまで、毎日2時限(第二段階になると毎日3時限)講習を受け続けられた場合の最低日数です。
合宿で取得する場合は、毎日これだけ受けられるスケジュールを組めますが、通う場合は、これだけスケジュールが開いていることはなかなかありませんので、日々少しずつ受け続けると、少なくとも1か月半程度かかると思っておいてください。
当然、各行程での検定を一回でクリアできた場合の最低日数となるので、検定に落ちてしまうと、さらに日数が重なってしまうことも留意しましょう
そして、普通免許取得に際しては、トラックに特化した教習はありません。教習所によっては希望によって、受けられるところもあります。
しかし、普通はトラック用の教習はありませんので、免許取得後に独自で練習をする必要があることを覚えておきましょう。
*筆者は職場のヤードをぐるぐる回って練習しました。
準中型免許
準中型免許は、平成29年3月に新設された新しい免許区分なので、それ以前に普通免許を取得されている方は、新たに取得する必要はありません。
ただし、平成29年3月以前に取得している場合は、準中型(5t限定)という限定付きの免許となるので、解除するためには少し教習所に通う必要があります。
車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満までのトラックを運転するための運転免許となります。
18歳からでも取得可能で、かつ運転経験も必要ないので、トラックを少しでも早く運転したい人は、準中型免許から取得することをオススメします。
初めて運転免許を取られる方が、準中型免許取得に必要な教習数は以下となります。
・技能教習41時限
・学科教習27時限
・学科教習27時限
加えて運転免許センターでの学科試験と、適性試験のクリアが必要です。
合宿で最短約18日間、通いであればおよそ2か月強で取得できるようになっています。
すでに普通免許を取得している場合は必要な教習時間は以下となります。
・技能教習13時限
・学科教習1時限
・学科教習1時限
加えて、運転免許試験センターで、適性試験のクリアが必要です。
合宿であれば最短約6日、通いであれば、2週間程度で取得可能でしょう。
平成29年3月以前に取得している準中型(5t限定)から限定解除する場合
・技能教習4時限
・学科教習なし
・学科教習なし
加えて運転免許試験センターで、適正試験のクリアが必要です。
通学では、約3日程度で取得できます。
以上が、準中型免許の取り方及び日数となります。
中型免許
中型免許を取得すると、車両総重量:11トン未満、最大積載量:6.5トン未満のトラックが運転できます。
【関連ページ】 4トントラックの積載量と必要な免許とは
満20歳以上で、かつ運転経験が2年以上あれば、取得資格を得られます。
なお、平成19年(2007年)6月1日までに取得した場合は、中型免許の取得は不要ですが、中型(8t限定)という限定区分になるので、通常の中型免許にするには、限定解除のための教習が必要です。
中型免許取得に必要な教習数は以下となります。
普通運転免許から中型免許を取る場合
・技能教習15時限
・学科教習1時限
・学科教習1時限
通学で、最短約8日間で取得できます。
準中型免許(5t限定)から中型免許を取る場合
・技能教習11時限
・学科教習1時限
・学科教習1時限
通学で、最短約7日間で取得できます。
準中型免許から中型免許を取る場合
・技能教習9時限
・学科教習なし
通学で、最短約6日間で取得できます。
中型免許を取得の際は、多くの方がオプションとして、以下の教習も受けられます。
余裕のある方、仕事で使う予定のある方は、可能であればぜひ受講しましょう。
・牽引
・大型特殊
・フォークリフト
・玉掛け
・小型移動式クレーン
・高所作業車
・大型特殊
・フォークリフト
・玉掛け
・小型移動式クレーン
・高所作業車
大型免許
大型免許を取得すると、車両総重量:11トン以上、最大積載量:6.5トン以上の車両を運転できるようになります。
【関連ページ】 8トントラックの積載量と必要な自動車免許とは
満21歳以上で、かつ運転経験が3年以上で取得資格を得られます。
大型免許資格取得に必要な最低教習数は以下となります。
普通免許を持っている場合
・技能教習30時限
・学科教習1時限
・学科教習1時限
取得にかかる最低日数は、合宿なら14日程度、通いなら1ヶ月ほどです。
準中型免許(5t限定)を持っている場合
・技能教習26時限
・学科教習1時限
・学科教習1時限
取得にかかる最低日数は、合宿なら12日程度、通いなら4週間ほどです。
準中型免許を持っている場合
・技能教習23時限
・学科教習なし
・学科教習なし
取得にかかる最低日数は、合宿なら11日程度、通いなら4週間ほどです。
中型免許(8t限定)を持っている場合
・技能教習20時限
・学科教習なし
・学科教習なし
取得にかかる最低日数は、合宿なら10日程度、通いなら3週間強ほどです。
中型免許を持っている場合
・技能教習14時限
・学科教習なし
・学科教習なし
取得にかかる最低日数は、合宿なら8日程度、通いなら2週間ほどです。
大型免許の取得に際しても、中型免許同様にオプションで資格をプラスする方が多いです。
特にフォークリフトに関しては、自身で積み荷の積み下ろしをする際は必須となるので、持っていない場合は、同時取得をオススメします。
まとめ
トラックの運転免許は、種類が広く分かれており、自分の取得区分をよく分かっておく必要があります。
必要な区分によって取得までにかかる期間も異なるので、しっかりチェックしておきましょう。
【関連ページ】 トラックの大きさに関わる積載量と分類から必要な免許について
必要な区分によって取得までにかかる期間も異なるので、しっかりチェックしておきましょう。
【関連ページ】 トラックの大きさに関わる積載量と分類から必要な免許について
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗
運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。