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最終更新日:2021-11-06

レンタカー回送ドライバーの仕事内容と厳しい・楽しいところ

トラQ編集部
レンタカー回送ドライバーの仕事内容と厳しい・楽しいところ
仕事や旅行・ドライブなど、必要な時だけ借りられるレンタカーは、とても便利な存在です。

維持費がかからず、利用できる車もバラエティゆたかなので、重宝している人も多いのではないでしょうか。

そんなレンタカーをスムーズに利用するために欠かせないのが、レンタカー回送ドライバーという仕事です。

お客さんが乗っていないレンタカーを店舗に運んだりするのが主な仕事ですが、具体的にはどういった業務があるのかご存じでしょうか。

簡単にご説明すると、下記のようになります。

・レンタカーを運転して、決められた日時に指定の場所まで届ける
・定期点検のために整備工場までレンタカーを運ぶ
・場合によっては車内の掃除などをする


こうして見ると至ってシンプルですが、厳しいこと・楽しいことの両方があり、向いている人・向いていない人が分かれる仕事でもあります。

ここでは、そんなレンタカー回送ドライバーの仕事について掘り下げてご紹介していくので、「レンタカー回送ドライバーの仕事内容ってどんなもの?」と興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。



【目次】
1.レンタカー回送ドライバーとは?
2.レンタカー回送ドライバーの仕事内容
 2-1.回送の指示を待つ
 2-2.回送予定の車の引き取り場所へ向かう
 2-3.回送予定の車を引き取る
 2-4.車のチェック
 2-5.車の掃除
 2-6.回送
3.レンタカー回送ドライバーになるには
4.レンタカー回送ドライバーの給与
5.レンタカー回送ドライバーに年齢制限はある?
6.レンタカー回送ドライバーの厳しいところ
 6-1.経費がかかる
 6-2.納車時間のプレッシャーがある
 6-3.歩く距離が長い
 6-4.事故のリスクがある
 6-5.仕事がない場合がある
7.レンタカー回送ドライバーの楽しいところ
 7-1.いろいろな車種を運転できる
 7-2.行動範囲が増える
 7-3.車の運転がうまくなる
 7-4.音楽を聴きながら過ごせる
 7-5.人間関係のストレスがない
 7-6.社割がきく場合もある
8.レンタカー回送ドライバーに向いている人
 8-1.運転や車が好きな人
 8-2.冷静な運転ができる人
 8-3.1人の時間が好きな人
 8-4.ETCカードを持っている
 8-5.夜間運転することに抵抗がない
9.レンタカーの回送ドライバー 仕事内容についてのまとめ



レンタカー回送ドライバーとは?


冒頭でも簡単に触れましたが、レンタカー回送ドライバーとは、お客さんが乗っていないレンタカーを指定された場所まで移動させる仕事です。

お客さんがスムーズにレンタカーを利用するために欠かせない仕事です。

基本的には普通自動車免許があればレンタカー回送ドライバーの仕事に就けるので、運転や車が好きな人にはぴったりだと言えます。

レンタカー回送ドライバーの仕事内容

レンタカー回送ドライバーの仕事内容
それでは、レンタカーの回送ドライバーの仕事内容について、基本的な流れに沿ってご紹介していきます。1つずつ見ていきましょう。

回送の指示を待つ


まずは、会社から回送の指示が送られてくるのを待ちます。指示が送られてきたら、しっかりと内容に目を通しておきましょう。

回送する日時をはじめ、回送する車のナンバー、回送料金などをまとめて指示されるのが一般的です。

回送予定の車の引き取り場所へ向かう


決められた日時に、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関を使って、回送予定の車の引き取り場所まで向かいます。

レンタカー会社の営業所ではなく、近隣の大きな駐車場が引き渡し場所として指定されることもあります。

道に迷わないように、事前にしっかりとルートを確認しておきましょう。

回送予定の車を引き取る


車種やナンバーをしっかりとチェックした上で、回送予定の車を引き取ります。

車のチェック


会社によっては、車の状態をチェックする作業も必要になります。故障がないか、破損している場所はないか、前のお客さんの忘れ物はないか……などを、しっかり確認しましょう。

車の掃除


これも会社によりますが、車の掃除も仕事に含まれている場合があります。車内に掃除機をかけたり、ボディの洗車・窓の拭き取りをしたりすることもあるので、これらの作業が仕事内容に含まれているのか、あらかじめ確認しておきましょう。

カーナビの履歴消去をしたりする作業が必要になるケースもあります。

回送


車に問題がなければ、自分でレンタカーを運転して、指示された場所まで運びます

すぐに到着する場合もあれば、運転が長距離に及ぶ場合もあり、移動距離はまったくのケースバイケースです。

前のお客さんが乗ったレンタカーを回収したり、次のお客さんの予約に合わせて別店舗にレンタカーを移動させたりといったケースが一般的ですが、お客さんが指定した場所までレンタカーを移動させることもあります。

定期点検のために整備工場に運ぶこともあるでしょう。

また、かなりイレギュラーですが、事故を起こしたレンタカーを回収する作業もまれにあります。

レンタカー回送ドライバーになるには


おおまかな仕事内容がわかったところで、続いて、レンタカー回送ドライバーになるために必要な資格を見ていきましょう。

レンタカーの回送ドライバーになるためには、当然のことながら、普通自動車免許が必要です。それ以外の特殊な免許などは必要ありません。

ただし中型免許を持っていると、マイクロバスの回送にもあたれます。また、中型免許や大型免許に加えて、さらにけん引免許があると、キャリアカーで複数台の車を運んだり、事故で自走できなくなったレンタカーのけん引をしたりなども可能になるので、よりレンタカー回送ドライバーとしての市場価値も高まるでしょう。

レンタカー回送ドライバーの給与

レンタカー回送ドライバーの給与
レンタカー回送ドライバーの給与は、基本的に回送にかかった時間に対してではなく、走行した距離に対して支払われます。

時給にすると、1000円前後であることが一般的です。

しかし、仕事量は担保されているわけでなく、お客さんの利用ベースによるところが多いので、収入は安定しづらいという傾向があります。

正社員の募集でない限り、より多くを稼ぎたい方はレンタカー回送ドライバーを本業にするのではなく、副業やかけもちのアルバイトとして働くというのが現実的かもしれません。

レンタカー回送ドライバーに年齢制限はある?


普通自動車免許を持っていたら、特に年齢制限は設けていないのが一般的です。

ただし未成年の場合、夜22時以降は働けないので注意してください。

しかしレンタカー回送ドライバーは、比較的時間の融通の効く仕事なので、空いている時間帯や曜日にしっかりと稼ぐことも可能です。

レンタカー回送ドライバーの厳しいところ

レンタカー回送ドライバーの厳しいところ
続いて、レンタカー回収ドライバーの仕事の厳しいところをご紹介します。

あらかじめ厳しいところを知ることによって、いざ仕事が始まってから「思ったよりもキツい!」というギャップを感じる必要も無くなるので、ぜひ目を通しておいてください。

経費がかかる


高速道路代やガソリン代などの経費は、基本的に後日清算になります。そのため、一時的に手持ちのお金が減ってしまうことは、頭に入れておく必要があります。

ドライバーによっては、月10万円ほど立て替え費用を用意しないといけない場合もあるので、その点は要注意です。

立て替え金額の目安や清算時期を、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

また、宿泊費は自己負担の場合がほとんどです。「配送先に到着したら日が暮れたので、1泊して帰りたい」という時も、ホテル代は基本的に自腹であると考えておきましょう。

納車時間のプレッシャーがある


次の予約に間に合わせるために、レンタカー回送ドライバーは、決められた時間までに必ず回送を終わらせる必要があります。

渋滞などに巻き込まれると焦ってしまいますが、そんな時でも安全運転を第一に心がけて、落ち着いて行動することが求められます。指定時間までに間に合わない場合は、早め早めに連絡するようにしましょう。

渋滞の抜け道や近道、空いている道路などを普段からリサーチしておくと良いでしょう。

歩く距離が長い


回送する車が、レンタカーの営業所から離れた駐車場に停められている場合は、徒歩で車を引き取りにいかないといけません。

2km圏内のことが多いのですが、20~30分歩くといった場合も。普段から歩いていないと、運転をする前に疲れてしまうこともあるかもしれません。

地図がないこともあるので、自分のスマートフォンなどで道を調べながらたどり着く必要があります

事故のリスクがある


車を運転している時間が増えると、その分どうしても事故のリスクも増えてしまいます。

万が一事故を起こした場合、その責任をドライバーが負うのかについては、あらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。

また、たとえば石などが飛んできてフロントガラスにひびが入った場合なども、弁償の対象となることがあるので、注意してください。

ただし、ドライブレコーダーなどが搭載されている車は増えているので、以前よりも何か問題が起きた時に、自分に非がないことを証明する手段があるのは安心ですよね。

仕事がない場合がある


レンタカー回送ドライバーの仕事は、レンタカーを利用するお客さんあってのことなので、閑散期などは仕事自体がないこともあります。

レンタカー回送ドライバーの多くはアルバイトや業務委託なので、仕事がない時はほかの仕事とかけもちせざるを得ないこともあるでしょう。

繁忙期は逆にスケジュールがびっしり埋まることもあり、収入にバラつきが出てしまうのは、厳しいところの1つに挙げられるでしょう。

レンタカー回送ドライバーの楽しいところ


ここまでレンタカー回送ドライバーの仕事の厳しいところをいろいろとご紹介しましたが、もちろん楽しいこともたくさんあります。厳しいところとあわせてチェックしてください。

いろいろな車種を運転できる


普段は乗らないような車種を運転できるのは、レンタカー回送ドライバーの楽しいところです。

場合によっては、外国車や高級車、スポーツカーなどを回送することもあるので、車好きな人は楽しく運転ができるのは魅力でしょう。

行動範囲が増える


普段は行かないような場所に行く機会が増えるのも、レンタカー回送ドライバーの仕事の特徴です。普段とは違う車で知らない土地に行くというのは、貴重な体験になるはずです。

また公共交通機関を使うことが多く、知らない駅に降りることもめずらしくありません。偶然、地元のおいしいお店などを見つけられることもあるでしょう。

車の運転がうまくなる


仕事中は基本的にずっと車に乗っているので、おのずと運転技術が上達します。

さまざまな車を運転しているうちに、車種や年式による運転の仕方の微妙な違いなども分かってくるでしょう。

音楽を聴きながら過ごせる


グループで回送にあたる場合もありますが、基本的に回送中は、完全にひとりの時間を過ごせる仕事です。

好きな音楽を聴いたり、インカムやイヤホンをつけて電話をしたり、英語の勉強をしたりと、自分の好きなように時間を使えるのは嬉しいですよね。

人間関係のストレスがない


レンタカーの回送ドライバーは接客をする必要がありません。

そのため人と話すことや、コミュニケーションを取るのが苦手だという人も、ストレスなく働けるでしょう。

もちろん最低限の報連相は欠かせませんが、同じ会社の人との接点もあまりなく、人付き合いをしなくても良いのは気が楽です。

社割がきく場合もある


会社によって異なりますが、レンタカーの回送ドライバーをしていると、社割でレンタカーを借りられたり、提携しているガソリンスタンドを安く使えたりすることがあります。

普段からよくレンタカーを借りる人、よく車で出かける人には、かなりうれしい特典です。

自分が働こうと思っている会社にこういった制度があるのか、事前にチェックしておきましょう。

レンタカー回送ドライバーに向いている人

レンタカー回送ドライバーに向いている人
最後に、レンタカー回送ドライバーに向いている人はどんな人なのかをご紹介します。厳しいところ・楽しいところと合わせて、この仕事を選ぶのかについての判断の参考にしてください。

運転や車が好きな人


やはり、運転が好きな人はレンタカー回送ドライバーに向いています。車が好きで、いろいろな車に乗ってみたいという人は、まさに天職かもしれません。

街でよく見かける人気の車はもちろん、普段は乗らないようなめずらしいタイプの車や、高級車に乗るチャンスもあります。

いろいろな車の乗り心地について、仕事を通して試せるのは車好きにはたまりません。

冷静な運転ができる人


決められた時間までにレンタカーを移動させないといけないため、特にスケジュールが詰まっている時などは、常に時間に追われることになるでしょう。

また、運転する時間が長ければ長いほど、イレギュラーな渋滞に巻き込まれたり、あおり運転などの被害に遭ったりする可能性は高くなります。

そんな時でも、レンタカー回送ドライバーは、大切な車を預かっているという自覚を持ちながら、冷静さを欠かさず落ち着いて運転することが求められます。

運転中についカッとしてしまう人は、あまり向いていないと言えるでしょう。

1人の時間が好きな人


レンタカー回送ドライバーの仕事はほとんどが1人で行うため、1人でいることが好きな人も向いています。自分のペースで黙々と仕事をこなしたいという人にもぴったりです。

逆に、誰かと一緒に行動するのが好きな人や、仲間とわいわい楽しく仕事をしたいという人は、あまり向いていないかもしれません。

ETCカードを持っている


ETCカードを持っていると、急ぎの回送依頼がまわってくる機会が増えます。回送は走行した距離によって報酬が発生するため、高速道路を使うと「稼ぎやすい」という点もメリットです。

夜間運転することに抵抗がない


レンタカーは夜に返却されて翌朝にまた別の予約が入っていることが多いため、夜間のうちに回送できるドライバーは重宝される傾向にあります。

夜に運転することに抵抗がないという人は、より効率的に稼げるでしょう。夜は道路も空いているため、夜間のドライブ感覚で運転できます。

レンタカーの回送ドライバー 仕事内容についてのまとめ


これまでの解説のまとめとして、レンタカー回送ドライバーの仕事内容と、厳しいところ・楽しいところをもう一度おさらいしておきましょう。

レンタカー回送ドライバーの仕事内容は、基本的にお客さんが乗った後・乗る前のレンタカーを店舗まで運んだりすることです。

場合によってはお客さんが指定する場所や整備工場まで車を運ぶこともあります。

また、会社によっては掃除や洗車などが業務内容に含まれているので、あらかじめチェックしておきましょう。

回送ドライバーの仕事で厳しいところは、下記の点が挙げられます。

レンタカー回送ドライバーのきつい部分
・経費は後払いのことが一般的。立て替えるためのお金を用意する必要がある。
・運転する時間が長いので、事故やトラブルに遭う可能性が高くなる。
・指定された時間に間に合わせる必要があるので、運転にプレッシャーを感じる。


逆に楽しいところは、下記のような点です。

レンタカー回送ドライバーの楽しい部分
・さまざまな車の運転ができる。外国車やスポーツカーに乗れる場合も。
・運転中は1人の時間なので、音楽を聴くなど、好きなように過ごせる。
・ほぼ1人で業務を行うので、人間関係のストレスが少ない


また、レンタカー回送ドライバーは普通自動車免許があれば誰でも始められて、時間の融通がきく仕事なので、車や運転が好きな人は、副業やアルバイトとして始めるのもおすすめです。

夜間のうちに回送してほしいというニーズが高いので、夜に回送できる人は、より大きく稼げるでしょう。

自分にぴったりだと感じた人は、レンタカー業界を支えている回送ドライバーの仕事に、ぜひチャレンジしてみてください。
この記事の執筆・監修
トラQ編集部 佐藤 哲津斗

運営会社、株式会社しごとウェブの代表。運送業界に貢献できるようにトラQを運営しています。
トラQを使っていただいている皆様の仕事探しのお役に立つことができれば幸いです。

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